2008年11月09日(日)
けれどもすぎることを否定はしない


 ナツキ茶いってきました!いってきました!(二回も言わなくていい)(どうやら楽しかったらしい)


 その前に本日観劇メモとして、クラブのショー場面でアズサハルキがしなぼんにちゅー(華琳さんちのムラシナ茶録で知って愕然とした)しているところを目撃しました(しかも耳元にキス、に見えた)。しなぼん、「きゃー、キスされちゃったー」なちょうかわいいリアクション返してましたが、どうみても、いやがってたと思う(爆笑)。あと観劇とは関係ないんですが、劇場でかおりちゃんに会ったときに「この後着替えるの?(大意:その格好で茶会なの?)」ってゆわれたのが今になって気になって気になってしかたありません。え?私普段どおりの格好だったんだけど?な、何がいけなかったの?(真剣)……やっぱり色々ダメなんだろうか、私(後学の為に後で聞いておこう)(つうかその場で聞け)(笑)。


 ウォーミングアップ終了(笑)


[ナツキ茶メモ]

 いつも通り私の脳内記憶媒体再生行為です。「正式な報告はよそ様で」「ゆってる事はニュアンスでとらえて」「テレビを見るときは離れて見よう」(最後の関係ない)を合言葉に、がりがりメモっていきます。
 以下、茶会の進行とは異なります。なんか隙あらばトーク!って感じで、いろんな話があちこちにちらばってたのよ(笑)。


・いでたちは黒の上下スーツ。前立てひらひらなブラウス。パーマあてなおしたのかなぁ。前より細かくちりちりなっててそれをちらしていてすごいかわいかったです。ムラん時みたいにワカメになってなかった!(笑)
 (相変わらずこういう描写が貧困ですみません)

・どうしても乾杯の時の我々にツッコまずにはいられないナツキさん(壇上から見て、乾杯の段で皆がペットボトル出すのが相当おかしく見えている模様)。なんか毎回ツッコまれている気が。

・ショーの話。30分ショーにはもう慣れて、かえって新鮮というか。ショーも踊りまくっている訳じゃないので、いいウォーミングアップになる(笑)と。芝居が始まるときも、この後にショーがあるわけじゃないから思いっきりやれるんだ、という開放感が(笑)と。あ、でもだからといって普段の芝居の時に加減しているわけじゃないですよとフォローつき。そりゃそうだ。

・30分ショーの反応のさまざま。で、この間、コムさんとマコさんが観に来てくれたとき、終わった瞬間マコさんが「え、もう終わり!」な周囲にも聞こえるような反応していたとか。プロローグかと思っていたら終わっていたとか。海の場面が中詰かと思ってたら終わってたとか。ナツキさんが最後にセリ下がって、緞帳がおりたけど、またあがると思っていたとか「緞帳下りたのにそんな訳ない!」
 ファンはもう何度も見るからなれちゃっているけれど(笑)、お客さんとか卒業生とか、そういうヘビーリピートしない人から見ればやっぱりびっくりすることなんだろうなぁと、改めて思った次第です。

・やっぱり指輪の精(人外)なので「特殊メイク」にしたいなぁと、いつものように「ヴィジュアル系」バンド雑誌(今回はヘヴィメタ言わなかったよ)(笑)を見て考えていたナツキさん。本屋に行っても立ち読みして(って立ち読みなんかしているのか)(笑)。それで今回の、下睫につけ睫を思いつき、そしたら上睫が負けたのでトートの時につかった「ぱーとひろがってるやつ」と、TAKAKOさんのところから出ている睫を半分にしたものを使用で舞台稽古にのぞんだナツキさん。一応オギーに「特殊メイクっぽいことしますけれどナシだったら言ってくださいね」と断って舞台稽古を終えたあと聞くと「いつもと変わらなかったよ」と。ナツキさんガクーン(てな感じにほんとにずっこけてたよあのひと)(笑)。まあ、オギちゃん的には衣装にこだわりがあってもメイクはさほどって事かなぁ(笑)。

・ソロモンの指輪を手に入れたら、どんな動物と話したいですか?と聞かれて「別に……ペットも飼っていないしね」と。で、出た答えが「旭山動物園のみなさん」と(「みなさん」て!)。で、あそこは自然のままに飼育されているっていうけれど、まるきり自然のままじゃないよね、と。そこんとこどうなのと聞きたい、と(聞いてどうするんだ)(爆笑)。

・今回のショーは30分というだけでなく、出方居方も独特のようで。いつもなら「この場面はこういう風でこういう設定で」と決めているのだけど、今回は「音楽と振り付けと空気に導かれるまま」に演じている(それを許してもらっている)と。だから日によってものすごく悲しくなったり、怒りが表れたり……と。確かこんなニュアンスで言っていたのですがこれがものすごく印象的でした(と、同時に解釈するのもやっぱり無駄だなぁと)(笑)。
 ショー30分でしかもそれがオギー作品だからこそ、そういう出方居方が出来て、それで今の「ソロモンの指輪」が出来ているのだなぁと。ものすごく得がたいものを今、この時、観ているんじゃないかと感じました。

・「荻田先生の作品が大好きで、螺旋のオルフェとかも意味がわからなかったけれど大好きで」今までの作品が皆好きでと、とオギーへの愛を語るナツキさん。「荻田先生の作品が、あ!別に荻田先生がっていう訳じゃ」的な笑わせも挟みつつ(笑)、トウコさんが荻田作品に自分が主演の時に出たかったって事を言っていた話から、今、自分が主演という立場で、しかも最後の作品に出させてもらえること、それが主演三作目にあたったこと。そういう事に感謝をしている、と。


・芝居の話。今回のネロを作りあげる上での苦労点はと聞かれて「台詞が覚えても覚えきれない」と。「自慢じゃないですが(笑)台詞覚えはいいほうなのに」と。とにかく稽古が大変で、ユミコ氏とも「無駄な時間を過ごしているわけじゃないのに、なんでこんなにギリギリなんだろう」と首をかしげる(笑)。

・稽古はやたら五場のカフェの場面をやっていたとか。「正塚先生五場好きだよね」と。でもそこは正塚先生のこだわりで、あの場面をあえて二人の会話劇でやりたい。歌をいれたりダンスを入れたりして盛り上げる事は可能だけれど、あえてあそこは何もない状態でやりたい。そこがぎゅ、と締まると後半に繋がっていくから、と。

・それで五場の(自主?)稽古をしていると必ず輝が「やあ、」で入ってくる(しかも入るタイミングを狙っている)ので、なかなか稽古が終われない(エンドレスになっていく)(笑)。でも今回ナツキさんがでずっばりで、なかなか自主稽古もできずに、一緒に出ている人は常に「合わせ待ち」で、ナツキさんが空くタイミングを狙っていた風だったとか。た、大変だなぁ。

・先日の農協貸切の話。貸切だから冒険(笑)しようと、ほんとうに台詞を忘れて出たら、「元凶はサルディバル」で、3回も「軍人上がりの無能な男」の歌詞が出てしまったと(詳しくはよそ様参照してください)。「でも百歩譲って(最初に間違えた)私が悪いけれど、ユミコまで間違えることないよね!」と(笑)。で、ここでその歌詞を再現しようとしてくれるのですが、「どうしても最後まで歌えない(途中で笑っちゃって)」とテーブルにつっぷすナツキさん。多分、いろんな人にこの話をしようとしていて、その為に歌えなくて崩れているんだろうなぁと(笑)。

(ところでものすごく余談なのですが、正塚先生が言うところの「台詞を忘れろ」は古くは歌舞伎の教本にも載っている話です。演じるときに台詞を覚えてから、一旦忘れると、実際に台詞をいう時が、覚えたものの再生ではなくて、本当にリアルでしゃべっているようになる、的な話として。出典なんなんだったかかおりちゃん覚えてる?)(直接聞け)

・大統領繋がりで。この間のオバマさん当選の話。テレビで支持者の女性が「初の黒人大統領なんて素晴らしい!」とものすごく希望と期待に満ちた顔で話していて、でもそんな風に国民の期待を担ったひとがサルディバルみたいになっちゃったら、それこそ「ああ!」って感じですよねと(ここで片手でちゃぶ台ひっくりかえしてた)(笑)正に「裏切ったのはお前だ!」だよね、と。
 でもこれ聞いて私、はっとしたのですが、てことはサルディバルにも選挙があったって事かなぁ。それともアメリカ主導の無投票選挙をやった、って事になるのかなぁ……歴史は好きですが、日本史限定なので、こういうところが割と貧困です(SS書くときに困る)(ええ?そこ?)

・ネロの過去話を聞かれて、ネロのお父さんも革命家で、ネロが小さい頃に政府に連れて行かれて殺されてしまった。ネロは貧しい中で育った。そこがネロのその後の生き方に反映されている、と。「で、どこまで?(話せばいいの?)」的な切り返しでそんなに話はでなかったんですね。つうか終始ナツキさんから「今更話すの?」的な空気が読めて、それがもう「ネロ=ナツキさんとして自分の事になっているから今更話すことではない」な風に見えて、ほんとネロだったらそういう反応だろうな、って感じで、なんだか非常にどかんどかんときました。ものすごくナツキさんの中にネロが息づいている感じ。

・続けてセリアとのその後も聞かれて「今やっているところまでの物語を演じているのだから、そこから先を考える必要はないよね?」とバッサリ(でも正論だと思う)(そしてそれはこちらの仕事だとも思った)(笑)。でもちょっとバッサリやりすぎたと思ったのか(笑)フォロー的に、「ハッピーエンドではない気がする。セリアが他の誰かと結婚しちゃう、とか」。いつかは戻るかもしれないけれど、それがいつかはわからない。ちなみにお手紙であったファンと連れ(男性)との会話で「ネロは戻ってこれるかしら」「ネロは(男は)戻らないよ、男は戻れないよ」的な話に、その男性視点になるほどと唸るナツキさん。……うん、大丈夫、わたしそこ書く予定だからナツキさん心配しないで!(言われても)

・そこから転じて(かな?)、結局ネロは孤独な生き方しかできないひとだ、と。大事なものを手に入ると、失った時立っていられなくなる(!!)。そういう自分をわかっているから、だからセリアに直感的に惹かれても、どこか避けてしまうところもある。と。

・そんなネロの生き様はまさに最初の「悲しみは耐えられる、痛みにも慣れていく」だと。本当はネロだって「悲しいのよ!痛いのよう!」(ちょうオネエ言葉)(爆笑)、けれどもそれを乗り越えていってしまうのがネロなんだと(この台詞がネロの中で一番好きだともゆってました)。

・そんなネロを「別れがたい役」だというナツキさん。こんなに別れがたい役はなかった、と。
 でそこからその昔、タンゴアルゼンチーノの時もすごく好きな役で、千秋楽に役との別れに感極まって動転して失敗した話を。なのでネロ楽には「気をしっかりもって」(これは本当にこう言ってたはず)(笑)挑みたいと。

・正塚先生ともこうやって「主演として」ガッツリ絡めるのが嬉しいと。で、昔から正塚先生の作品に出る度に「お前はお前のままで出ればいいんだ」と言われると「でも先生(ここで挙手してた)私たちは女性なのでそのままでは出られません」と。その応酬は正塚先生とナツキさんとの間でずっと続いているものらしいのですが(今回の座談会でも言っていたね)、それが今回の東宝前の稽古で「あれ、(正塚先生の言うところが)わかってきたかな」と。それで歌劇でれおんが正塚先生との対談で「正塚先生の作品に出ると男役として「むこう側」に行く気がする」と言っていたのがすごくよくわかる!と。今回まさに「むこう側にいったかな!」(とここで手をむこう側(テーブルの花のむこう側)に差し出すナツキさん)(ほんといちいちリアクションが面白いなぁ)。
 しかしものすごく興味深いなぁ、この話。

・ちょっと話の文脈を忘れたのですが、その昔、正塚先生と組むたびに「先生!わたしもっとお芝居が上手くなりたいんですー」と訴えたところ「できているじゃないか」と(正塚先生は気を遣ってくれているんです、的な話の流れだったかなぁ)(うろおぼえ)。
 話をそらしますが、確か2006年ぐらいのレビュー本で、正塚先生が「演じるための筋肉がついてきた」ってナツキさんを評していたのが凄く印象に残っています。で、ナツキさんは私が普段言うところの(そして私が大好きなところの)「やくしゃ」ではないと思っています。でもナツキさんの演じるものが、演じ方が、私がすごく好きなんですね(ナツキさんがすきと言うことも抜いても)。それが正塚先生の言うところの「筋肉」であり「できているじゃないか」なのかなぁと。ごめんほんと話がそれた。
 しかし上記の「先生!〜」を言っている(当時の自分を再現している)ナツキさんがほんとオネエでかわいいです。私の文章じゃつたわらないから、ほんと皆一回は行くといい。



 公演話だけですごい情報量だなぁ(笑)。なので一旦ここで切ります。

 で、公演話の総括として。「主演にならないとできないこと」っていうのが、当たり前だけどあるのだなぁと。それを手に入れたナツキさんが、芝居にもショーにも「主演三作目にこの作品があたって本当によかった(確かムラでは芝居の方でそう発言していたはず)」と言い、実際充実の舞台を見せてくれている。そこまでくる道のりとか、そして今、ナツキさんがこうして雪組主演男役としている姿とか……そのストイックさというか、誠実さというか、まっすぐさというか、そういうものをものすごく感じ入ってしまいました。これは私がヅカオタ10余年にして、いまさらトップスターという存在にハマったから、余計に思うのかもしれませんが、やっぱり主演って重いものなんだなぁと(何を今更)。
 私、ナツキさんが主演男役になってからハマった、というよりは、ナツキさんが主演男役だからハマった、なんじゃないかと思っているんですね(例えば今時間を戻して、雪組二番手時代とか宙組時代を見たとしても、やっぱりそこではハマらないんじゃないかと)。なんかそんな自分の感傷も含めて、ものすごくぐっときてしまいました。その重さを背負っているところも含めて好きになったんじゃないかと。


 ともすれば自分の感情をもてあましているのですが(自虐的に)(笑)。
 雪組主演男役・水夏希さんを「今」、好きでいることが、ものすごく幸せだと思いました。




 わあ!なにこの夜中のラブレター!


[メモ]

・ご贔屓が0番
・豊かな彩り
・組本の表紙の話、ホストクラブの話






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