2008年10月18日(土)
「セリア、来なさい。新しいおかあさんだ」(ええ?)


 いややっぱり休日は遊ぶためにあるんだよ!(笑)

 今日は豆の人が豆の名前の人(エダマメさん)をナンパしておデートしてきました。おしごとーくもさせてもらって非常に有意義でした。同業者と言いつつ、やっている仕事は全然ちがうのですが、それでもすごく参考になったというか興味深かったというか……やっぱり話をする、ってすごく大事だ。
 で、その昔私がSAWANE×ANJOをやっていた頃にエダマメさんから「あの二人はニコイチですよ!」な雪担としてのお墨付きをいただいて嬉しかったので、シズルとハルキはどうですかと聞いたら、ちょっと「?」な顔されました。わかりました、「?」が「!」になるようにがんばらせていただきたいと思います(がんばるところが違います)。


 雪組さんも観てきましたよ。


[雪組メモ:ソロモンの話]

・何度見ても、ぐるぐるしっぱなしで、観終わった後にものすごく不穏な気持ちにさせられます。でもそれが不快じゃないところがなんとも言えず(笑)。なんとか言語化とか解釈を試みているのですが、まだ全然追いついていません。CDを買ってきたので、しばらく歌詞カード相手に悶々としてみたいと思います。

・で、しつこく「血染めの水先輩」の話なのですが、あそこを私はムラで観たときは「浄化」の場面だと思っていたんですね。でも東宝来てから(っていうか「血染め」とわかってから)、あの場面から「贖罪」という言葉が消えません。あのナツキさんの笑顔が、全ての罪を追った上での笑顔に見えてきたような(そしてまた罪を背負って眠りにつく)。

<以下脱線>

で、そのフレーズが出てきた瞬間、萩尾望都の「偽王」(文庫本だと「半神」に収録されています)が思い浮かんで、つうかコレ、ユミチカでできなくね?と思って帰ってきてから読み直したら割とドンピシャリでした。贖罪者(トルドハル王)にナツキさん、若い旅人(エジカ)にユミコ氏。……いや、私のなかだけのドンピシャリなので、つうかこの漫画知っている方がいたら「むっさんの中のナツキさんでどうなってんの?」と言われること間違いないです(笑)。でもいいと思うんだけどな……あの長台詞(覚えているか王よまつりがあった)をユミコ氏の声で再生するとちょううっとりする。
 で、ひとりでひゃあひゃあ言いながら読み返していたら最後に

 ヴァルー・ファールは永遠に美しい王国だ
 贖罪者が国の全ての罪を負うてくれるのだから


 ぎゃ!(なんかキタ)
 なんとなく、今回感じている不穏感というか、オギーショーに感じる不穏感と通じるものがあるような、気が、ちらりと、しました。


<脱線終了>


[雪組メモ:マリポーサの話]

・……さすがの私も、ちょっとこの長さと重さに疲れてきました(笑)。つうかナツキさんがカッコよすぎて疲れるってどういうことよ!(逆ギレすんな)

・冒頭のショー場面で、のすっこと踊っているとなみが久しぶりに「シャー!」ゆっているのを見てオオヨロコビです。

・イスマヨール一家がネロ先輩(@東宝ナウオン)を好きすぎるとは皆言っていると思うのですが(そうか?)、ネロ先輩もイスマヨール一家が好きすぎると思う。イヴァンが「見回りの時間」と出てくると、ネロがイヤにリラックスして(椅子の背に肘かけて)、ニヤニヤしている(ように見えるのが)のがちょっとツボです(え?イスマヨール一家はそこまで含むの?)(当然です)。

・そんなイスマヨール家の長男、リナレス。ネロに説得されて交渉決裂のところへセリアがくるところ。姉の姿を見た瞬間、笑顔で「とうさんによろしく」と伝えるリナレス。ああ、それがネロの言う「それもリナレスなんだよ」(私たちの前では悩みなんてないように明るく振舞って)なんだなぁと。でもセリアはそうじゃないリナレスも知ってしまった。姉を抱きしめようとしてためらうリナレス、もう言える事は「元気で」でしかない。そんな事にほんと今さら気付いてぐううっとなってしまいました。

・そんなリナレスが拷問されたのに顔だけが無事なのはもうそういう拷問をされたとしか……っ(詳しくは聞くな)。

・いや単に「顔はやめなよ、ボディ、ボディ」て事か(笑)。

・さらにそんなイスマヨール家の長女、セリア。彼女が「決して私の居場所なんてない」と気付く瞬間が、なんとも言えずに胸に来ます。ネロの世界に入り込めない、圧倒的な壁を感じてただ立ちすくみ、その場から逃げ出さずにはいらない感じが。

・そしてその居場所は多分、ネロの中にちゃんとあるんだろうけれど、そこには決してセリアはたどりつけないんだろうなぁと。たとえこの国が平和だったとしても……と思っています(これは前に言ったネロの世界があまりにもほかと違いすぎる、につながりますがもうちょっと考察中)。

・そしてくどいですが、やっぱりエスコバルさんがおっさんで素敵だと思うの!(はいはい)

・でもすごく言いにくいのですが、ムラから通して6回目になっても、実はまだ「俺は生きて何を」に入るエスコバルさんの感情トリガーが見えてきません。なんか、うまく繋がらない……。

・そう思ってルサンクを読み直したんですが、今回の脚本掲載、台詞ばっかりでほとんとト書きがのってないんですよね(素でびっくり)。割と脚本読んでト書きから「ほう、そういう意図でしたか」って思うことも多いんですが、今回はほんと台詞の応酬だけなので、舞台見てない人はわかりにくいんじゃないかなぁと。

・というわけで、その辺もうちょっとクリアにしたいので、脳内で「僕の考えるサルディバル政権ができるまで」年表を鋭意作成中です。ネロがあの店をどういういきさつではじめたのかととか、気になって仕方がないです。

・っていうことを観劇中に考えだした、って事はやっぱり長くて重い事に疲れてきている証拠かと思われます(笑)。でもナパームスクエアさんの場合はここからが本領発揮ですよ。いろいろ書きたいSSが出てきました(笑)。




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