| 2007年07月15日(日) | ||
| 意識の外におくことが出来ている | ||
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三連休中です。 チェキ日記に書こうかどうか迷ったんですが、長くなりそうなのでこちらに。以下普通の日記です。 [1914/ちば] この自分用メモの通り(笑)、千葉県立美術館にユトリロ展、千葉市美術館にシャガール展を見に行ってきました。余裕ではしごできました。余裕ついでに千葉そごうのバーゲンでサンダル×2をゲットしてきました(今期のバーゲンのノルマ終了)(ノルマ?)。 ユトリロ展にしてもシャガール展にしても、すごい見ごたえがありました。やっぱりひとりの作家を追うっていうのは面白い。 「ユトリロ展」 ユトリロ展は雨風激しい中だったので、すごいがらがらで(笑)思う存分見れてきました。私、自分のペースで見れないとイライラするのと、うろうろ見る派なので、これだけ空いているとほんと快適(笑)。 展示はユトリロの生涯を追うように、白の時代→色彩の時代→晩年と並んでいるのですが、建物の構造上、最後まで見ると元来た道を戻るしかないんですね、で展示室を時代をさかのぼるように戻っていくと、出口の白の時代の展示まで戻ってはっとしました。いや、一般的に言われていることなんだけれど、そうやって戻ってきたとことで、最後に見たものと明らかに「違う」っていうのがわかったんですね。それも一枚一枚の絵を見比べて違う、じゃなくて、壁にかかった絵から出てくる雰囲気というか、そういうものがもう違った、あまり意識せずに歩いて戻っていただけなのに、「違う」と感じた。なんか、それがすごく面白かったです。でもそれも空いていたからできたことだよね(笑)。展示室のど真ん中に立って、全ての絵が見渡せるから、おのずと展示場の空気が絵によってつくられていたと思います。しかしあれ混んでいたら相当動線混乱するよねぇ……。 ちらほらと、学芸員実習の学生さんがいました。ああ、そういう時期ですね(私も十年一昔前にやったなぁ)。 「シャガール展」 こっちは天気が回復したこともあって、そこそこ混んでいました。こちらもシャガールの生涯を追う形での展示です。シャガールが銅版画で聖書の挿絵を描いたシリーズとか、出エジプト記を描いたシリーズがかなりの点数出ていました。基本的に絵画は知識ではなく感性で見ればいいと思っているんですが、こういう時に聖書とか宗教とかそういう知識がないとちょっともったいないなぁと思ったりします。時代を追った展示の合間合間にシャガールの残した言葉とか語った言葉がキャプションで貼られているんのですが、これがいちいちぐっときました。印象的だったのが、愛妻ベラの死のところで書かれていたエピソード。死を直前にしたベラは突然夜中に家の中を整理し始めた、何をしているのと聞くと「私がいなくなってから、どこになにがあるかあなたがわかるように整理している」……きました。 シャガールのドキュメンタリー映画とかもやっていたんで見てきたんですが面白かったです。シャガールの絵も好きなのですが、彼の生き様というか、言葉のかずかずがとても印象深かったです。この辺まとめた本てないのかなぁ(総合解説みたいな本はミュージアムショップにあったんですが)。 という訳でまとめると「ああんどんだけ立樹遥さんなのよう!」ってことです(え?そこ?)。いや、その人柄とかエピソードとか知るごとに立樹遥さんにしか見えなくなってきました(真顔)。そう思うと谷センセってすごいと思う、アテ書きにかけては神かもしれない(いやそれ言いすぎ)。 千葉市美術館は、美術館の取り組みも面白かったです。展示案内のリーフレットに解説を書いている学芸員さんの話がどれも面白いし、市民ボランティアも盛んみたいで、美術館そのものが好印象でした。 美術館・博物館に行く時は必ず展示されている他館のポスターとか他館のチラシをチェックしてきます(貴重な情報源)。で、おお、と思ったのがコチラ。行きたいなぁ。 |
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