| 2007年01月11日(木) | ||
| ダンディズムの反対語って? | ||
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フェミニズム? でも一瞬「エロティシズム」という単語が浮かび(全然違う)さらに次の瞬間に「いやダンディズムとエロティシズムは通じるものがあるよな」とも(だから調べなさいよ)。どうでもいいんですが、ネオダンの「ぅわーっつあだんでぃずむ」(耳コピー)を歌っていると、どうしても最後は普通に「湖月わたるもお忘れなっく!」と歌ってしまいます。あと「ひーじかたとしぞー」を無駄に麻尋君の物真似にしてみたり。 [自分用メモ] 近代萌えとしてはこれも気になります。 鍋島家の華 [伝書鳩返し] ・> 自然と手を回しちゃうのがひかちゃんだと思います(笑) > 娘役然としたガタイながら、あの星娘根性。可愛すぎます。 早速の感想をありがとうございまーす(キラキラ)。や、でも手を回しちゃったのは涼さんの「テクニシャンでごわす」故かもしれません(笑)。 はい。じゃあ。 本日の甘いものレベル=キャラメルコーンを食べていてピーナッツと思ったら金平糖だった(甘ったるいから塩気が欲しかったのに!)。 まずいよ、それ(笑)。 [ヘイズコードSSそのさん] 「ラル様」 何がラル様なんだか。 俺の前でミルドレットはうっとりと、俺が彼女を助けたという子供の頃の「ある出来事」を語っている。 「その時ラル様が颯爽と現れて」 この前は「颯爽」という形容詞はついていなかった。 「猛犬はラル様の勇姿を見たとたんにしっぽを巻いて逃げ」 この前は俺がその猛犬を担ぎ上げぶんなげた事になっていた。 「おびえる私をラル様が抱き上げて、そっと私の涙をぬぐい」 おいおい!それもこの前話した時にはなかったオプションだ。思わず立ち上がり帰ろうとしたが、大人げないと、思い直す。 「ラル様はわたしのヒーローなんです」 陶酔。ご丁寧に手を胸の前でくみうっとりと。 俺はあきらめつつも何度も言っているその一言を口にした。 「だから、俺は、まったく、いっさい、覚えていない!」 「でもラル様はわたしのヒーローなんです!」 全く同じ反論、いや論と言うより主張に近い。なんの根拠もない。 やれやれ、恨むぞレイモンド。 それでもまるきり無視できないのは、幼なじみという腐れ縁というか、素気無くするには礼を欠くぐらいの間柄な訳で。 だが、覚えていないものは覚えていない。 同じ思い出でも、レイモンドと一緒に、つきまとってくるミルドレットがうっとおしくて「犬が来た!」と言って追い払った事ならはっきりと覚えているのに。それも二度や三度のことじゃなく。子供には退屈な大人たちの集いに連れてこられた俺たちは、子供同士で時間をつぶすしかなくて。それでもレイモンドとは気があってそれを楽しみにもしていたけど「あたしもー」とつきまとうミルドレットはいつもじゃまで。おんなのこはすぐに泣くし、面倒だし。 覚えているのはそういう事だ。 「ラル様はわたしのヒーローなんです」 ミルドレットは覚えてないんだろうな、とあきらめに近いため息をもらす。どこまでが真実でどこまでが妄想、いや捏造か。そもそも真実はあるのだろうか。何しろ俺は覚えていないのだから。謎だ。 「ラル様は、わたしといるとたいくつ?」 ため息を聞き逃さなかったのか、みるみるうちにしょんぼりとする。おんなのこはすぐ泣くし、面倒。でも俺は言った。 「いや…ただラル様ってのはやめてくれないか?調子が狂う」 「でもラル様はヒーローですから」 ……なんだか、同じ会話を何度も繰り返している気がする。 ヒーローなもんか。 ひとなみに失敗も挫折も味わったし、いつだって物事は自分の思い通りにいかない。大人になるまでは、真面目堅物優等生なレイモンドと並び並べられ並び立とうとして、やっと俺は俺でしかない、俺っぽっちな自分を認められるようになって……そんなふつうの人間だ。 「ラル様」 おんなのこを泣かしたことだって。ミルドレット、君だって俺に背中に毛虫を入れられて泣かされたはずだ。おんなのこを守るヒーローじゃない。守れずに終わった恋ばかりしてきている。 「ラル様」 それは、単なるあこがれだ。あこがれは恋だろうか?ミルドレットはあこがれではない恋を知っているのだろうか?気づかないのか、気付いていないのか、ここにヒーローはいないというのに。 「ラル様」 ならば、教えてやればいいのだろうか。ここにヒーローはいないことを。俺はそんな男ではないことを。あこがれは恋ではないことを、ここにはただ普通の男と女がいるだけじゃないか。 「ラル様……今夜はばあやがいないから、」 見透かされたような挑発にドキリとした。しかしその目はやはり何も知らないように思える。やはり子供だ、子供の火遊びだ。 「……ラル様」 仕方なく両腕を広げると子犬のように飛び込んできた。ゆっくりと抱きしめると、うれしそうに笑う。 ヒーローなんかじゃない。 けれども彼女にそうすがられると、俺は馬鹿げた錯覚をする。実は自分がヒーローなんじゃないかと錯覚をする。この小さな身体を守ってやれる気分になる。 馬鹿だ。彼女の作り話に乗せられたか、それとも例の「催眠術」とやらにでもかかったか。 ……ちくちくちく そうだこれはあのペテンを招く時計の針の音、 ……ちくちくちく 規則正しいこれは時計の針の音 ……ちくちくちく これは、俺の心臓の音だろうか ……とくとくとく 心臓の音にしては、早すぎないだろうか 「ラル様」 俺は、ヒーローなのだろうか 「ラル様」 彼女を、守れるのだろうか 「ラル様」 守ってやりたいと、俺は思っているのだろうか 「ラル様」 これは何だろう。 「……ミルドレット」 呼びかけに応えて見上げた顔は、ひどく大人びた顔に見えた。彼女が俺の頬に手を添えた。 「わたしの、ラルフ」 これはおそらく、これはきっと、 答えを出す前に、俺はミルドレットに口づけた。 ++++++++++ またしても捏造してると言われそうですが、あたしにはそう見えたのー! 今回のしぃちゃんはなんというかSSしやすい人でした。こちらが無理矢理ドリームを詰め込むでも(これで詰め込んでないと言うのか)深読みするでも(これで深読みしてないというのか)なく。抽象的ですが、あの佇まいは一個の「ラルフ・カールトン」だったと思うのですよ。しぃちゃんでも立樹遥でもなくね。そうですね、今回はさんさんと降り注ぐ陽の光を浴びたでもなく、太陽の黒点を躍起になって探したわけでもなく、ただ当たり前のように沈む夕日の美しさに思わず一首捻ったと言う感じですかね?(意味がわからない) ま、うっかりシリアスなんですがラルミルは基本ラブコメです。この後「ホテルの部屋をとっておいたよハニー」になったかどうかは想像におまかせしまして、この後押しかけ女房と化したミルドレットが撮影所に乗り込んでジョニー水輝と直接対決(何の)、雌雄を決する(だから何の)っていうシナリオです。 |
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