2006年03月01日(水)
さかさに読んでもスキトキメキトキス


 先週からばたばたしていたトラブルが一応収束。一応、というのが「この間まで出ていた帳票が出力されなかったでもそこには何も変更を加えていないのに何故と原因を調べてみたら最初から帳票が出力されない原因があったじゃあなんで今までは出ていたのと調査をしたものの結局わからずとりあえず原因個所はわかっているから修正してリリースしたけれどでもそこほんとに誰もさわっていないのよなんで?」というシロモノだったので……たまにありますよね、こういうの(同意を求めるな)。FWのバージョンアップが原因だとは思うんだけどなぁ(問い合わせたら違います違いますゆわれちゃた)。と、言う話をお昼にマチコさんにしていました。結局何が悪かったからわからないんだよねーと。そしたらマチコさん曰く「じゃあ、機嫌が悪かった、ってことにしておけば」……機嫌て!(大笑)でもソフトウェアの「相性」があるなら「機嫌」だってあるよね?じゃあ「障害原因:機嫌が悪かったため、障害個所:虫のいどこころ」とか障害票に書けばいいかしらね!とひとしきりウケたんですが……だめだ、帰ってきたらちっとも面白くないや(その前に伝わらないから)。コンピューターは極論すればゼロとイチの世界で、決められたことを決められた数だけ繰り返し間違いなくやることができるのが特性なのに、どうしてシステムとなるとこんなにぼくを悩ます困った小悪魔ちゃんになるんだろう……(それを作ったのが人間だからですよ)。



 どうでもいい話をするのは予防線のしるしです。


















[ベルサイユのSSその1(え?)]


『人形』


 ここに、からっぽの箱庭があります。

 ここに『人形』を置きましょう。
 これは国王という立場でありながら、形ばかりの権力しか持たず、自由という言葉を失った人形です。名ばかりの国王、周囲に踊らされるだけの都合のよい人形。
 この人形が人形だから愚かであったのか、愚かであるから人形だったのかは、私にはわかりません。

 ここに『人形』を置きましょう。
 皇女という身分故、政略結婚の駒として他国に嫁がされた人形です。きらびやかな宝石や、絹ビロードのドレスに飾られてもなお、その空虚を満たされずただ踊り狂っていた人形です。恋も愛も知らぬうちに、人形として売られてきたのです。
 愛を知らぬから人形になったのか、愛を知ったから人形でなくなったのか、それは私にはわかりません。

 ここに『人形』を置きましょう。
 武勲の家に生まれたが故に、生まれながらの性を奪われた人形は、定められた道を定められたままに歩き続けます。父親の思うがままに。
 おや、この人形は一人では立たせられないようです。では、支えをいれてやりましょう。人形は立ち上がる為に常に支えか必要なようです。
 けれどもこの見事な立ち姿の人形が、その支えに気づいていたのかどうかは、まだ私にはわかりません。


 そしてここに、『人間』を置きましょう。
 愚かで悲しい人間を。
 愛を知り愛を学び愛に生きる、愚かで稚拙で、それでも最後までその愛ゆえに生き続ける人間を。

 おや、人間を置いたら人形たちが動き始めたようですよ?
 これからどうなるのか、それは私にはわかりません。

 え?私ですか?
 
 私はただの王宮の飾り人形ですよ。



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 すみません、今まで黙っていたんですがうち、SSサイトなんで(何の言い訳にもなっていないしそもそもそれ皆しっているから!)
 公演途中で出すには早いかとも思ったのですが、私なりのフェルゼン編感(というか変換だよ!)。
 フェルゼン編のキーワードは人形かなぁと思ったのです。そう思うとステファン人形の存在がものすごく重くなってきた、やばい、なんかひとりでキちゃった、という成れの果てです。
 語り部はジェローデルです。いや、わかってもらってなかったら悲しいと思って(そんなものを書くなよ)。


 きっと六実とはヘブライ語で「紙とペン」って言うんですよきっと(言いません)。
 ペンは剣よりも強し、我々は言葉の力を信じている(by朝日新聞)(それ関係ないから)。



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