| 2006年02月18日(土) | ||
| 「女」はつくれるが「人」はつくれない | ||
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(今日は前置きなしに) 星組さん舞初日(舞い上がったのか)(うん)。 私星組担なんで、ベルばらだろうがなんだろうが、あの人たちが出ている以上は隅々まで美味しくいただきますよー。 [男達の挽歌:立樹遥さんのアンドレ編] 全ツにて市川→北海道と進化をしていた立樹アンドレなんですが、東宝に来て初期化どころか別のソフトがインストールされていましたよ!うわ、そうきたのか。なんというか市川版から更に輪をかけて突き抜けてしまっていました。「はっはっはー!」ていう笑い声がゴシック体どころか勘亭流になっていたカンジ?(わかりがたい)なんというかひとりだけスケール違うカンジ?(わかりがたい)、これをいい方に解釈していいのか悪いほうに解釈していいのかもさっぱりわからないのですが、おもしろかったです。ほんと突き抜けてた。あんまりにもあの笑い声と突き抜け感が素晴らしすぎて、「待て!アンドレ!」で退場してからもいつ「はっはっはー!」って出てきちゃう(きちゃう?)んじゃないかと気が気じゃなかったです。そのあとのフェルゼン・アントワネットの別れの場面でも「そーだそーだ、別れるのがいいぞう!はっはっはー!」って出てきそうで!(震)ほんとでかい、もういろんな意味ででかすぎる。 トウコオスカルとの今宵一夜はなんか生々しかったです……(そう思うのは君だけだ)。 ま、そんな風にネタいじりしつつも(いやこれで全然アリなんですが)、うっかり心打たれてしまったのが、立樹アンドレの死に際です。撃たれても、悲壮感がない。自分が打たれた傷を確認しつつもそれが痛いとか辛いとかじゃなくて、ただ、ただ最後までオスカルには笑顔を見せるアンドレ、笑顔を見せつづけようとするアンドレ……(ずぎゃーん!)。 そもそも陰の役であるアンドレを陽のしぃちゃんがやっているという点で、色々今までとは違ったものが見えているんですが、なんというかその死に際で、それまでのおおきさとか突き抜け感とかが全部収束していったなぁと思いました。 [男達の挽歌:英真なおきさんのルイ16世編] 全ツで大真くんがルイ16世をやったときに、原作のあんな場面とかこんな場面とかどうしてやってくれないのー!と歯軋りしつつ脳内補完していたんですが、今日くみちょのルイ16世を見ていて「あ、そもそも宝塚版のルイ16世って原作からまるっきり離れているオリキャラ(違)だ」と気付きました。原作からの乖離度か一番高い、というか全然別物だと。それをちゃんと宝塚版のルイ16世として今回見事に構築して見せてくれたなぁと思いました。こんなにルイ16世に感情移入したのは初めてです。王妃アントワネットの寂しさや悲劇を強調する為の場面の集まりではなく、ルイ16世として一個の個人として見えてきたというか。原作で書かれている「実はよき君主だった」「民衆を思っていた」というルイ16世の「いい面」がまったく書かれていない宝塚版のルイ16世、お人よしで、とぼけていて、国を司る力も無くて、それでも自由となのつくものは何もなくて、王妃の愛も手に入れることができなくて、それでも王妃を思っていて、ただひとりの父であり、最期にはすべてを受け入れていった人。愚かで、悲しくて、それでも強い人。最後にただ一言「ゆくぞ」と残して去ってゆく、その姿に心打たれました。くみちょいい、くみちょ最高。薔薇タンの大ハッスル(すげー)とあわせて今回のMVP最有力候補です(早!) いずれもまだまだこれから役柄的には深まってくると思うのですが、現時点で心打たれてしまった、二人の男の死に様。男達の挽歌。やばいなんか漏れそう(しまって!) 以下だらっと順不同メモ。 [ベルサイユのばらメモ] ・トウコさんのオスカルが終始ぬれそぼっていた、いやマジで!いやマジで! ・星娘が勢ぞろいするだけで無条件におかしいザーマス隊。マリーノとエレナ様は「どっちの頭に薔薇がたくさんのっかるか」の82期頂上決戦をしているんだと思います(笑)。 ・そんな星娘を従えて、タキちゃんがやりすぎるかと思っていたんですが、意外なことに制していました(己と星娘を)(笑)。いや、あのバランスは絶妙だなぁ。 ・冒頭のおおプランタンで、気付いたらまりえちゃんとシンメで百花さんが歌っていて驚きました。エンカレの練習?(素) ・なんだかんだで誰もキンさんにはかなわないと思う(真顔)。 ・意外にとにゃみのアントワネットが押さえていて良かったです(やりすぎるとものすごく独特の台詞回しになっちゃうじゃないですか?あれが回避されていてよかった) ・そんなアントワネットが公安委員にどつかれる場面、えげつない、えげつない、えげつない、でもドラマではあると思いました。嫌いじゃない。 ・どいちゃんの小姓が可愛いなぁ。しかし「陛下」はNGワードでも「おうさま」はNGワードじゃないのか? ・涼さんのジェローデルがすごい大人でびっくりしました。あの高音ボイスも好きなんですが、今回の押さえた声もいいなぁ。何気に芝居の細かいところまで気が届くようになったような気がします(何様?)。フェルゼンをスウェーデンに訪ねてきた時の、あの切羽詰った感がすごく素敵だった。というかここの場面の服が好きです。乗馬服にも変換可能です。 ・そんな涼ジェローデルが「近衛隊の仕事も大変だな」とぼやいた後に「僕の手の者に任せれば簡単なのに」と聞こえてきました(言ってません)。 ・そんな涼ジェローデルが「お前ひとりで守れるのか?」とアンドレを攻めた後に「私なら号令一つで何百人もの手の者を動かす事ができる」と聞こえてきました(言ってません)。 ・でも涼さん!盗聴・盗撮は犯罪ですから!(え?今夜一夜〜は全部そうなんでしょ?)(違うよ!) ・そんな涼ジェローデル、回想が終わってせりあがってくるところよりも、そこから何食わぬ顔して本舞台に戻ってくるのがおもしろい。なんか話しているうちにどんどん興奮して一歩二歩と前にでるにつれて、気付いたらフェルゼンさんちの庭から出てしまってすごすご戻ってくるみたいで。 ・そんな涼ジェローデルの旅行鞄に、寺先輩が言っていた出張にも持参するカーラーが入っているのだな、とひとりほくそえむ(いやきっと皆ほくそえんでる)。 ・が、それよりも気になったのは国境の村近くに来た時に、涼ジェローデルがハンスに対して敬語からタメ語調になっている事です。 ・旅の途中でどれだけ交流を深めたんだろうか……そうか!毎晩カーラーを巻くのを手伝っているうちにだんだん親しくなっていったんだ!(膝ピシャリ!) ・そんなネタ変換はさておき、でもハンスとジェロの道中記を考えると楽しくなってきます。 ・きっと互いに叶わぬ恋を語り合い、慰めあったのかもしれない。 ・きっと互いにうっかりノロケあったりしたのかもしれない。 ・どうですか?誰かSSにしてみませんか?(お前がやれ) ・そんな涼さんの淑女は、普通に「涼紫央」だったと思います。あんなにキザっていては女子には見えない(笑)。でも舞台に立てばキザるのが涼紫央のお家芸です。それで正解だと思います(それにキザらないと実はそんなに踊れない事がバレ)(シーッ!)。美女というより美人でした。普通に綺麗でした。ちなみに今日はターバン巻き。 ・……涼さんの話だけで終わってしまいました。その他はまた後で。 ・「アンタ、どんだけ涼紫央さんのこと好きなんだ!(ワナワナ)」 終了 [大真当番日誌] (ごそごそ)(六実さんお着替え中)(あ、メルシー伯爵のコスして出てきたぞ?) 『あれこそが本当のおじさまなのです!それこそ真実のおじさまなのです!あれこそが我々が心から大好きなおじさまではごさいませんのか!』 (ごそごそ)(六実さんお着替え中)(元に戻りました) ……貴族としてあるまじき行為をしてしまいました(ひっこめ三文役者!)(小芝居ウザ!) まあそれぐらい ほんと、今までいろいろ「あ、あれはおじさまカウントかしら?」と微かなおじさま臭をかぎとっていたのがむなしくなるぐらいですよなぁ!(笑)。 やっぱり本物は違う、違いのわかる大真担でありたいと思います。 真面目にぴゅあ発言してしまうとですね、なんというかねー、久しぶりに年下男でもなく小学3年生でもなくどS戦国武将でもなくオーボエの人でもなくミラン星人でもなく鷹司直でもなく古屋二太郎でもなくライナスでもない大真みらんさん(研究科8年)に会えて嬉しかったんですよね……(あー、この人ウザい)。やっぱり舞台にのっているあの人が一番好きです(この一番が他の人と比べての一番じゃなくて、大真みらんさんの中で比較して一番なあたりがもうどうしようもない) あと、多分記憶違いじゃなければ、今回パレード銀橋でびゅうですね。そういうのもちょっと嬉しかったです(あー、この人ウザい)。 その他、「宮廷服を着ていてもどSはどS」とか「『このままあなたの手をとって飛んでいってしまいたい、鳥のように』」とか色々あるんですが(何それ)、もうウザいんで沙里ます(誤変換)。 (お食事中の方はごめんなさい) 終演後、トイレに行きたがっていた私にかおりちゃんが「そんなに漏れそうなの?」と言いました。それに私は「違うよ!まだ初見だもん!そんなに(妄想とかSSとか)漏れないよ!」と思わず耳を押さえました。……いや、かおりちゃんは純粋に(トイレを)心配してくれていただけなんだけどね(半笑)。 というわけで、千秋楽までよろしくおねがいいたします(何を)(誰に)。 |
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