2005年04月10日(日)
生活改善


[志紀さんに捧げるマシンガン]

 (最後なんでやらせてください)
 想像通り、いや想像以上に和装和化粧が似合っていて泣きそうになりました。なんで辞めるんだ(言うな)。無茶苦茶好みです、無茶苦茶綺麗だった(盲目)。なんで辞めるんだ(2回も言うな)。
 初めてちゃんとお芝居しているところを見たんですが、なかなかできるなあと思いました(盲目)。日舞は素養が無いのでわからないのですが、踊れているカウントしていいんですかね(聞くな)綺麗でした。でも彼はなんというか佇まいがすごく素敵。静寂を、静謐を纏っているような(盲目)。思ったより衣装替えもあったので楽しかったです、似合うなぁ(盲目)。一幕でひとり舞台中央に傷つきながら逃げてくるところに、ぐっときてしまいました。
 正直、なんでこんなに喰らいついているかわからないんです。自分が外見だけに喰らいつくタイプではないので余計に。どういう人なのかもわかっていない。でも気になった、惹かれた、そしてつかの間の恋だったのだと思うのです(ええ?)。もっといてくれたら、すごいイキオイでハマっていったような気がします。惜しいなぁ。でも私のマシンガンとかかけざん記号とかで汚す前に送り出すことが出来たのは、良かったのかもしれません(汚す、て)。
 最後の男役総踊りはほぼピン撮り。失われるものを泣きそうになりながら愛でつつ見納めてきました。
 残念だったのは、「歌が得意」なのに生で歌をちゃんときけなかった事ですね……でも滑り込みセーフで見届けることが出来てよかったとも思っています。
 こんなところにひとりでひっそりと喰らいついている立ち位置からではありますが、最後の日まで元気で頑張ってほしいなぁと思います。幸あれ。

 でも、ヨゴレな話もします。
 つうか本当に面白いぐらいに沢音×安城だったんですが、でもそれは単にオペラに一緒に入ってくるだけなのは自分でもわかっているので(じゃあ言うな)、今回は石見×赤松の若でお願いします。大恩ある赤松の大殿の命で年若い当主を、斜に構えつつも保護者的に支え、でもその若は命を落す。赤松家の再興は自分の仕官口の為だけではなく、彼なりの忠義であったてむっさんSSするなら(いつも通りに略)。

★志紀さんメモ
 来月スカステでロマパリ中日版再放送。安城眼鏡ヤニックを捕獲する。


 全部ダイナシだな、君。


[大野作品ついて」

 コム蔵さんの話とかまー様の話とかカッさんの話とかあたしたちのまちかぼんの話とかすんごい色々したいのですが、その辺はあちこちで読めると思うので、大野作品について思ったことを、そしてぐあんときたことをいつものようにわかりにくく書いておきます。

 ここ数作の大野作品がパターン化している、というのは私も思います。でもこのパターンはワンパターンのパターンじゃないんですよね?という事を前書にして。
 今回強く感じたのは、大野作品は「遺される者」への視点が、描き方がすごく丁寧ですごく優しい。同じ「死」を描くのでも、「死に際のドラマ(もっと言うとドラマ性)」に重点を置く谷先生(死に際にその人の人間性が現われると豪語していたひと)と、大野先生の「死」の描き方は違う。人の死はいつだって「遺される者」がその側にいるのだから、その人たちが大事な人の死をどうやって受け止めて、どうやって受け入れて、そしてどうやってこれから生きていくのか、それをちゃんと描いてくれている。それはワンパターンのパターンじゃなくて、人の営みの中でのパターン(繰り返される事)なんだと思うんですよ(わかりにくい)。だから大野先生の作品はワンパターンではなくて、その人の営みの普遍性を描いているんじゃないかと思うんです。ものすごい事件が起こるわけでも、波乱万丈の物語でもなく、ただその普遍性があるからこそ、私たちにじっくりじんわりしんみりとぎゅっうっと心に染みてくるんじゃないかしら(擬音ばかりで頭悪すぎ)。
 客席で見ている私たちは生きている限り「遺される者」であり、あるいはこれから「遺される者」になる。自分が死ぬ時まで、ずっと「遺される者」である。そしていつかただ一度だけ最後に「遺してゆく者」になる(むっさん大丈夫か?)。なんというかそこにズシーンと来てしまったんです。大野作品にキャッチフレーズをつけるなら、「限りなく優しく力強い葬送曲」です(意味がわからない)。
 「遺される者」に残る後悔、そして「遺される者」へ受け継がれていく想い。
 繰り返れて行く、ずっとずっと。
 いい作品でした。カシコムとかカシまちかぼんとか言う前にいい作品でした。美しい作品でした。


 でも小声で呟くと、どうして大野先生の刺客キャラ(違)の描き方は甘い(そしてフォローをしてくれない)んだろうとも思います(笑)。


[気付いてしまった事]

・SAWANE×ANJOの攻の方として認識していた沢音和希氏が(何もかも間違っている)、何気に小芝居キャラなんじゃないかと気付いてしまいました。おもわず泥酔小芝居ピン撮り。あいつ多分面白い(あいつ言うな)。そしてナイスガイのガイだ(わかんないよ)。
・麻樹ゆめみおねえさまに何かデジャヴを感じると思っていたら、彼女は徳弘正也が描くところの美少女だという事に気付いてしまいました(怒られます)。
・大学の時にまさにこの時代のゼミをとっていたことに、プログラムを読んでいて気付いてしまいました。全然記憶に無い(愕然)。ちゃんと一年出ていたはずなのに(リスペクト教授の授業だったのに)、全然記憶にない(うつむき)。今度実家に帰ったら何か探してみます。





 終演後に某ちゃらさんと偶然バッタリ会って(偶然バッタリ率高すぎ)(笑)、ベルばらの話をしていました。
「もういっそ全演出家で各場面競作とかにすればいいよ」
「じゃ、『ごらんなさい』を吉正で全員猫耳つけているってのはどうですか!」
「いやいっそ石田先生で『ごらんなさい』なのに全員テラテラ素材のミニスカートで!」
「いや石田先生なら悶絶夫人で!」
「ブレンダとなみばりに舞台奥までスライディングしていく悶絶夫人とか」
「キムシンのモブ扱いな衛兵隊士で」
「役名はなくて『衛兵隊士1〜5』で」
「『衛兵隊士(歌手)』とか」
「アランじゃなくて『衛兵隊士(反抗キャラ)』表記で」
 っていう風にネタにするにはおもしろいんだよね、ベルばら(笑)(つうかバラすな)(ごめんなさい)。



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