2005年01月10日(月)
きもちいいこと、心にも身体にも


 毎日寒い日が続いておりますが、朝家を出て「うわ、寒!」と思う度に「2月の名古屋もこれくらい寒いのかしら、これより寒いのかしら」と無駄にシュミレーションしております(本気で名古屋の寒さを恐れているようですよ?)。
 名古屋と言えば、昨日ネットの海を彷徨っていたら偶然噂の「ナナちゃん人形」の画像を目にしたのですが、えええー!私が想像していたのと全然違うー!(むっさんは巨大なペコちゃん人形みたいなのを想像していた模様です)(だって着替えるて聞いて)あれじゃ「ナナさん」じゃないですかー!(もっとカワイイのを想像していた)。……名古屋行く前に誤解がとけてよかったです。でも誤解したままの方が鯱嬢へのいいリアクション披露でウケ狙いになったかもしれない(芸人魂)(そういうこと考えなくていいから)。



 花組青年館行ってきました。宝塚初詣(笑)。
 去年後半はバウが東上しなかった事もあって、青年館は「いそぎ」以来の半年振りですなぁ。


[天の鼓:総評とか]

 「おもしろい!おもしろいぞユミコ!」……これが一番の感想なんですが(ええ?)、というかそれ以外あまり無いというか……なんというか、ネタ公演というかそれ以前というか(ごにょ)。と言う訳で割と楽しかったんですが、観劇後「これで7000円」という事に気付いてしまいちょっとげっそりしました(素)。いや、青年館はいつもは5000円ベースじゃないですか(何気に劇団側の値上げ作戦な気がしなくもない)。私の中での適正価格は5000円です。残りの2000円は退団者へのご祝儀にしておきます。


[天の鼓:こだまっち]

 児玉女史のいいところ(敢えて)は、「他の演出家が見せない切り口で生徒からキャラクターを切り出す(いやあてがうか)」ところだと思うんですよ。だから、若手の主演バウとかに当たるとあちゃーと思いますが、円熟期のトップに当たるなら、それはそれでエキシビションとして面白いと言うか(はい?)。だって、今回みたいな雅春観たこと無いよ?(腹抱え)(抱えるのか)。終始涙目なのが気になりました、ありえないテンション。でもあのテンションが役者としてのテンションより当人の内面のテンションと言うか、感情がすごく剥き出しになっているなぁと思ったんです。役者としてではなく当人の(えー?)……かなり穿った見方なのはお詫びするとして、まあ、そんな風に私が受け取ってしまうぐらい、今回の雅春さんは新鮮(含)でした。それが児玉マジックならば、「おもしろい、おもしろいぞ児玉!」(笑)。
 あと前々から薄々気になっていたんですが、児玉先生は娘役ちゃんを使うのが下手だなぁと。使えてない。使えていないからあんなに801臭がただよってしまうんじゃないかと(俺には臭ってきた)(むっさんの脳内にめくるめくかけざん)(やめなさい)。でもトップコンビのかけざん(絡み)をかけない時点で宝塚の演出家としては失格だと思います。でもその失格さが、また児玉マジックなのか。「おもしろい、おもしろいぞ児玉!」(もういいから)。
 でも舞台の使い方とか、絵面の作り方とか「ほう」と思うところも結構あったんで、それなりに場数を踏んできた事はあるのかなぁと。一度、ショーを作らせたら面白いことになりそうだなと思います。
 色々と話題になる児玉女史ですが、なんだか最近はそういうの全部飛び越えておもしろくなってきてしまいました(笑)。「おもしろい、おもしろ(略)(いいかげんにしなさい)」


[天の鼓:虹人の話]

 なんというかこんなに愛されたがっている主人公も珍しいな、と(笑)。それが雅春の「自分大好きっ子キャラ」(え?そうなんでしょ?)とあいまって「おれがあいしているおれをおまえたちもあいしてくれ」としか受け取れなくなってしまいました(笑)。そう思うと、この「愛していると言ってくれキャラ」を雅春にふったのは児玉っちの慧眼かなぁと(そうか?)。
 そんな自分しか愛せない自分の事を愛して欲しいと求める虹人が、初めて『自分から』愛するようになった人、照葉。受身で「愛」を求めるだけだった虹人が初めて自分から手に入れようとする「愛」、照葉。そんな初めて自分から手に入れようとしたものだから、親友の妻を寝とってしまった。初めてでどうにもならない想いだから一途にまっすぐに暴走する。けれども愛は求めるものでも手に入れるものでも奪うものでもなく、愛とはただ「信じること、信じるだけでよい」のだと、死後に気付く虹人。
 って書くと割と話が繋がって見えると思うのですが、どうにもこうにも虹人は照葉ではなくて、自分に向いてしまっているのが↑のような流れの話にならない原因かなぁと。恐れるのは照葉を失うことではなく、皆からの愛を失うこと、愛されなくなること……本当に、自分大好きっコだ(脱帽)。そんなに愛して欲しいなら、早く帝の愛に気付け!そして受け入れろ!と25回くらい本気で思っていました(笑)。……脚本のせいは99.5%だと思うのですが、残りの3%ぐらいは雅春のキャラクターの性質故かもしれないなんて思ってしまったのです(計算合わないから)。
 撥にせよ、手にせよ鼓を叩いている虹人画像が面白かったです。「あー、心が動かないと叩けないいって言っていたから、今心がうごいちゃっているのねー」って感じの。楽しそう、というより軽く躁鬱の「躁」状態?(聞くな)。あ、あと虹人って天然?(しーっ!)。
 ちなみにオモシロ鬘で亡霊となって現われた虹人には予備情報を入れていたので、さほど衝撃ではなかったです。いやあの格好は十分衝撃的なんですが、中途半端な予備情報から、もっとすごいのを想像(いっそ捏造)していたので。(ゼウス鬘で現われたと聞いたので、てっきり「虹人は実は音曲の神が遣わした”神”であった」「ああかの人はやはりこの世のものではなかったのか、あの天の鼓が特別であったのではない、あの方が天のお方、天人であったのだ」)(むっさん観る前から漏らしすぎ)(それは自分でも思う)。なので「あ、そんなに突拍子もなくなかったんだ」と安心。しかしあの格好は猛烈に戦隊ヒーローの敵にいる「悪役美形キャラ」だ(笑)。


[天の鼓:帝というかユミコ氏の話]

 というわけで今回のMVPはユミコ氏です。ひー、おもしれー。今年の「初萌え」にする気満々だったんですが、萌えじゃない、萌え以上の何かが私の中に芽生えました。いっそ私の中ではユミコの代表作に定義したいぐらいです(えー?)いや、こういうユミコ氏大好きです。やることなすことおもしろすぎる、そしてステキすぎる(真顔)。
 いっそこの物語は帝の成長記録と思えば話が繋がるんじゃないでしょうか?(繋がんないよ)。何でも手に入る、手に入れてきた帝が初めて手に入らなかった天の鼓虹人(えー?消線入れるのそっち?)。そして虹人はついに還らぬ人となり、永遠に手に入れることは叶わなくなった。帝の初めての敗北、けれどもそれが何故か心地よい。それは初めてのことだから(はい?)……繋がっていないですがそういうカンジで。
 そんな中での一番の萌えは、虹人に天下一雅楽武道会(違)で再会した時の「楽しみにしていますよ」うわー、なんでそこだけ敬語遣いなのー!(ごろごろ)。あと一人で天下一雅楽武道会(違)のオープニングセレモニーを飾っている辺りが最高に帝テイスト、もうー、自分が目立ちたいんだからー帝はワガママなんだからー(にやにや)。いっそ私が博雅になりたい(真顔)。


[天の鼓:その他メモ]

・あんな扱い(……)ではありましたが、ふー担として実はミルバより全然くらいつけました>照葉。やっぱり適材適所というか持ち味というかそういうのって大事だよなぁと。
・思いのほかまっつサーチが稼働せず自分でも驚きです。何故?こんなに喰らいつける題材のはずなのに!(多分それ以上にユミコが面白かったんだよ)。ひたすら麗しいなぁと思って愛でておりました。超ウキウキで踊りまくる(いや、演奏しているだけなんだけど)虹人の隣で淡々とストイックに鼓を叩く様がツボでした。あと、ラストでの樹さんの消息を聞きながら、「え?まっつさん今都でひとり暮らし?伊吹がいかないなら俺行くよ?」と本気で思ったぐらいはまっつさんのことがすきなんだと思います(お前来るな)(絶対来るな)。
・園加がいい仕事していたなぁ(ほれぼれ)。ちょっともったいない使われ方だったなぁとも思うのですが。
・評判通り花純風花ちゃんもいい仕事していました。ああいう人がいてくれるだけで、かなり物語りはすくわれるんだと思います。
・妙に印象的だったのが、鼓の練習をする子供時代の虹人と舞城のどかちゃんが踊るところ。結構長く見せてましたよね、あれが妙に心に残る感じだったんです。
・扇めぐむサーチがそろそろ搭載されそうな予感です(実はここ数公演気になっている)。


[天の鼓:まとめ]

「ようは平安版『虹のナターシャ』と思えばいいんだよ!」「ほら、主人公が天涯孤独の身だし!」「歌舞音曲が武器(違)のも一緒だし!」(全然良くないよ)




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