2004年11月28日(日)
すべての水面がすべての海底への入り口


 今日も東宝に行ってきました(もしかしてむっさん、三日連続観劇?)(……気付かなかった事にしてください)
 でも連続して観たお陰で、色々と見えてきたものもありました。


[花舞う長安メモ]

・色々文句をいってきたんですが、ここにきて色々と(含)考えているうちに、俄然楽しくなってきてしまいました。今日ほど己の妄想体質に感謝したことはありません(爆笑)。大丈夫、このまま行ける。でも妄想回路抜きにしても、深読みできるところは深読みできる脚本だな、と。そんなに駄作でもないのかも(えー?)いや、むっさん、その深読みを妄想と言うんじゃないのか?(ああ!)。

・安禄山の反乱からの玄宗皇帝に、ものすごい時の流れを感じました。ちゃんと歳をとっているように見えた。皺が一本増える勢い。同時に「すでに時は決した」感が。どう見ても勝ち目はないというか、本当に史実通りに色欲に溺れた斜陽の皇帝に見えたんです。冒頭の即位の場面と同じ衣装だけに、若き日のあのキラキラ感との差に妙にぐっときました。正直、やっぱりこの話は玄宗皇帝の自業自得な気がするんです。すべては玄宗が愚かだったから、けれども愚か故にいとおしい。最後に「この件はお前たちにも責任がある」と何言っているんですかー、な事を言い「貴妃は殺させない」と駄々をこねる。正直情けないし、憐れでもある。でもそれにわたしはぐっと来ました。愚かで情けなくて憐れ、それでもどこか打たれるのは、やっぱりワタさんの性質が大きいかと。

・ケロちゃんがホントにいい仕事しているなぁと思います。星組でのケロちゃんの役では一番好きかもしれません陳玄礼。幕前で楊国忠を転がしつつ、皇甫惟明にへつらいつつ、でもこの人が一番皇帝への忠誠が厚いんだろうなぁと。何度も言っていますが、そういう分のわきまえ方をちゃんと見せてくれている。
 最後の場面を見ながら、玄宗は安禄山でも楊国忠でもなく、陳玄礼を一番に重用すべきだったんじゃないか。そうすればこんな事にはならなかったんじゃないかと。けれども陳玄礼が最後まで忠臣たりえたのは、安禄山ほど寵愛を受けておらず、楊国忠ほど権力を持っていなかったからではないかとも(陳玄礼は近臣ではあるけれど国政に参加するほどの権力は無かったとの解釈です)(だから楊国忠を煽っている訳だし)。そう思うと歴史群像みたいでホント面白いです。

・涼さんの李補国、東宝版を見るとムラはやっぱり芝居じゃなかったなーと……(しーっ!)。ムラよりも感情的で、若い李補国なってきたと思います。貴妃に同情し、皇帝になじられつつも忠誠を誓い。死に行く貴妃を止めようとする玄宗を膝まづいて止める李補国がなんともいえない「ぐわっ」とした泣くのを堪えている顔なんですよ。玄宗を止めるのも手を前に出すだけじゃなくて、本当に玄宗に触れて止めに行っている。ムラで見た時にケロちゃんの芝居がああなのだから、李補国はもっと熱いキャラ、若いキャラ立てて行っていいんじゃないかと思っていたんです。たとえるならば刑事モノの王道で、犯人を尋問する時に強く責めたてるのが若い刑事(涼さん)で、それをなだめて「まあカツ丼でも食え」「お前国はどこだ」「おふくろさんは元気か」と情に訴えて「すみません俺がやりました」と言わせるベテラン刑事(ケロちゃん)って感じで(何言っているかわからないよ!)。

[天文部]

 ※バナーを作りました。必要でしたら持っていってください(つうか何につかうんだ)(自分でも良くわかっていない)(笑)。

・昨日「繋がったー」と思った楊国忠さんなんですが、ちょっと課題が残りました。楊貴妃命名の宴(違)での楊国忠がよくわかんないんです。あれ、含み笑いなのか単なる笑いなのか(素)。でも俺的楊国忠は早くもひっくりかえしそうな予感です。どうしよう、そっちのほうがちゃんと説明つくよ!(私信)
 ただ、楊国忠と陳玄礼をニコイチで考える思考からは、抜けられなさそうな予感です。ニコイチというか対比のような。


[ロマンチカメモ]

・東宝に来ていろいろ目ウロコで「ああ!」と思う事がいっぱいありました。さらに今日CD買ってきて「ああ!」と思う事も。ちゃんと語ってみたいのですが、ちょっとまだまだこねくり回してみます。
・本日もオペミス。今日は船乗りな涼さんのソロでマイクが入っていませんでした。一体こういう苦情はどこへ出せばいいのか、かおりちゃんと本気で考えてしまいました(素)。
・本日の組長はVISA貸切にちなんて、「三井、住友、VISAカード!」でスイングショットするゴルフのCMにかけてました。
・っていうかもっとありえなかったのが、スパニッシュのところの掛け声。てっきり「VISA!」でくるのかと思ったら、「三井!」「住友!」「VISAカード!」で最後のキメでワタさんが「リボ払いOK!」て!(腹抱え)
・初日からこのかた芝居でもショーでもおかっちさんに見とれています。おかっちさんキレー(素)。カッコいいじゃなくてキレー(口あけつつ)なんです。なんだ、恋か?
・というかおかっちさんはどうしてあんなにカンカン帽が似合うんだろう?
・そんなおかっちさんの六実さん的ベストショットは、ヒヅキが助かった所の、歌いだす前にリアルト橋の中央で、祐穂君とシンメで柱に寄りかかりながら立っているところです(細かいよ)。
・白スーツで銀橋に出る涼さん、マイクがついていなくたって、そういう指示がなくたって、ひとりで(多分)「ハッ!」とか掛け声かけてます。素敵。
・ミキオさんは、ダンサーでもシンガーでも役者でもなく、というかそうである前に「男役」なんだなぁと思いました。そういう細かい技術はさておき、とにかく男役なんだと。そんなミキオさんのダンスが好きです。
・アリヴェデルチローマのところ、みなみに対してこれでもかっていうぐらい甘やかしている(いっそとろけさせている)ケロちゃんの男役芸に対して、礼節を重んじつつすごく紳士的な立場で柚美さんをエスコートしているミキオさん、対照的で素敵です。いっそあのミキオさんは鹿鳴館時代の人に見えます。明治の元勲、男子たるものむやみに婦女子に笑いかけないを実践しているような(むっさんしっかりー!)
・ようやく青の洞窟で、他の掛算(掛算言うな)を見る余裕ができてきました。できてきたとおもったら何故か鶴美舞夕君をピン撮ってました(愕然)。実はいそぎでもピン撮った事が(告白)。どうしよう、むっさんほんとに年下が許容範囲になったんですねって笑われるよ!(考えすぎ)。なんでだろうなぁ……。
・スパニッシュのエレナ様がマジカッコいい(素)。


[大真当番日誌]

 この週末に愕然としたことと言えば、大まみらんくん(小学3年生)隠し撮りアルバム(謎)を、ちゃらさん(小学2年生)と見せ合いっこしたら、六実さん(小学3年生)のアルバムが倍ぐらい分厚かったことです(どんなアルバムだよ)(いやそれ何のたとえなんだか)。いや、わかっていたけれど、知っていたけれどな!(半笑)。

 とりあえず現時点では「少しも早く前髪がのびますように」と願をかけるのみです。燕尾に似合わないほど切っちゃダメー!初日を見たときは、「これはこれで『おじさまの休日』って感じ?」と関係省庁に外電を打ったのですが、訂正します。あんなにツンツンさせなくたって……。



 スタートダッシュでしゃかりきになりすぎているのは自分でもわかっています。
 多分、ちょっと今焦っちゃっているんですな。やれやれ。


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