2004年05月18日(火)
なにもそんなにがんばらなくても(私が)


 またしても帰りの乗換駅を間違えそうになりました(つい前の家に向かう路線に乗りそうになる)。
 なんでだ(素)。


 星組新公観てきました。
 新公の醍醐味のひとつに、「同じ脚本でもう一つの物語」が見れる事があると思うのですが(私的に)、そう言った意味では今回の星組新公は、そういう醍醐味はないです。ああいう脚本ですし。だけど星組バラエティーらしく色々な個性が見れて、物凄く楽しかったです。本当にどこ見ていいか迷うぐらい。
 というわけで個々のトークをしつつ箇条書きに。


・告白します。今回、生まれて初めて柚希礼音さんにときめいてしまいました(はにかみ)(つうか生まれて初めても何も)。正直私の中ではあまり好みの男役さんではないのですが(評価とは別に)、今回すごいステキだと思いました。あまつさえ、あの瞳で私も見つめられたい!と思った次第。
 ワタさんのアリスティドは「炎の詩人」の方がデフォルト値に見えましたが、れおんのアリスティドは「伯爵家の御曹司」がデフォルト値に見えました。これは若さとか経験とかに左右される部分もあるのかもしれませんが、この二人、体格故に同じ括りに見えるのですが(笑)男役としての持ち味は全然反対方向なのかなぁと思った次第。アデルとのラパンアジルのシーンがホントステキで、「突然名もない相手に恋に落ちた」初々しさ。炎の詩人として人生の機微を唄っている、どちらかといえばシニカルに世間を見ているアリスティドが見せる初々しさといいましょうか(さっぱりです)。カッコ良かった(素)。
 ワタさんのアリスティドの根底にあるのは「大きさ」。
 れおんのアリスティドの根底にあるのは「優しさ」。
 そんなことを思いました。


・明石がステキでした(はにかみ)(はにかむな)。なんというか野球部のエースだと思っていたら実は華道部?みたいな感じで(わかんないよ)。鋼のボディに優しさ回路(さっぱりです)。
 明石は見るからにイキオイ余っている人なんですが(失言)、その明石がはかなげなやさしげな脆そうな男を見せてくれました。これはドゥと組んでいたのも大きいと思うんですが(笑)、ああ、こういうものもできるのだなぁと。
 ひとり震えたのが最初のドゥとのデュエットです。最初に出てきてひしと抱きしめる密着感。ほんとうにぴたっという感じになんかキた(笑)。一度すごいラブシーンとかやらせたらどうだろうか。星組さんは恐ろしい事に(六実判定で)正当派男役がいない組なんですが、実はそのカテゴリには明石が一番近いんじゃないかと思いました。
 どうでもいいんですが明石の詩人アポリネールの筆記用具はB4のエンピツと言う事になりました(紙が真っ黒)。つうか紙が無くなれば留置場の壁に刻むイキオイでいて欲しいと思います(大笑)。


・ミスターれいは本当にきている。本当にすごいなぁ。お芝居が上手くなったというより、やっぱり自分を前へ押し出す事を覚えたというのが一番大きいんじゃないかと思います。芝居の力は後からついてきたんじゃないかと、さすがに7年男役をやっていればそれなりに蓄積されるものがあると思うんです。それが一気に花開いている感じです。すごい、どこまで行くんだ。いけるところまで行くがいいんだわ(園子口調)。


・麻尋しゅん君怖ぇ!(真顔)。
 今回初めて彼の男役芸を見たわけですが、思っていたより「男役」でしたよ彼。冒頭の黒燕尾、丁度大真くんの隣だったので一緒に見ていたのですが、なんというかすごくあざとくえげつないぐらい加減を知らない。技術的にはまだまだだと思うんですが、ものすごいアピール力。ただのロリショタじゃない、凄い何かを狙っている、本気で怖い、小悪魔というより悪魔、堕天使。何あれ、世界制服すら狙っているとすら思え。

(六実さんには本気でそう見えた模様です)(気にしないで下さい)

 で、麻尋くんのユトリロなんですが、私的にはアリです。最初から最後までアル中として一貫した演技が。ただがなっているだけにも思えるんですが、あれが私がユトリロの伝記かなんかで読んだ「声は発作性の大酒症からしゃがれて聞き苦しかった」に繋がったんですよ。あとアル中で常に躁鬱の「躁」の状態にある人みたいでした。本公演見ていて、最後のアル中でミルリトンに来るところが、どうしても私ついていけないんですよ。それが比較的(完全にとは言わない)すんなり入っていけたので。
 ただ、1914のユトリロ、谷先生が描こうとしているユトリロとしては違うと思うんです。でもね、谷先生が描いたユトリロはこの作品の中でどうにもこうにも繋がっていないと強く感じているので……これはそのうちちゃんと語れればいいんですが、ちょっと私の中でも答えが出ていないんです。
 かなり力技だと思うのですが、それが本人の力か児玉氏の演出かどうか、あるいは偶然の産物かどうかはわからないのですが、私的には、あのユトリロはアリです。

 すみません。マジ語りしてしまいました。
 とりあえずミスターれいと二人でヘルズエンジェルみたいなのをやれば最強だと思いました(繋がってないよ!)。
 あと、やっぱりこの時期に麻尋くんをメディアに出すことは間違っていると思う(力説)。


・できるだけ本公演との比較で語らないようにしたいんですが、やっぱりそういう目で観ちゃいますごめんなさい(前置き)。
 で、私本公演の主要キャストはかなりすずみん中心に見ているのですが(本当にKIMI好きだな)、そのすずみんのハイム・スーチンをやった鶴美舞夕ちゃん。いや、芝居としてはイマイチなんですが(率直)役造りの方向性が面白かったです。つうか最初の赤スーツが全然着こなせてなくてね。ああ、涼さんのおすてきスカーフは涼さんがつけるからおすてきなんだと痛感。というわけで新公版赤スーツの謎は「晴れがましい場に出るための貸衣装」です(そこまでこだわらなくても)。で、この鶴美舞夕ちゃんのスーチン、ものすごく病的なスーチン。本公演のすずみんよりは子供というか、孤独に一番怯えているのは麻尋ユトリロでも仙堂マリーでもなく鶴美スーチンですよ。あとあの赤スーツのところ、緊張して掌の汗を取るように上着にべちょっとなすりつけるような仕草をしていたのですが、それすらも病的な潔癖症というかそういう風に見えちゃってね(かんぐりすぎ)。平たく言うとあの芸術家メンバーの中で受って事です(平たくなってないよ)。なんですかあの姫っぷりは(震)。東京に来てすずみんのスーチンが猛烈にアリになって喰らいついている私ですが、この鶴美スーチンもアリだなぁと思いました。もうちょっと体型の作りこみとか、男役としてのアピール度とか上がってくるといいんですが、その役作りがとにかく興味深かったです。


・名前が上がったところで仙堂マリーなんですが……………………上手い、上手い!けれども完全にキャラ違いだと思います(ざっくり)。あの「よるべない女」のところ、新公演出では詩の朗読が途中で止まってドゥが明石に背を向けるんです。そこで「忘れていない、牢獄の中で君の事を考えていた」と明石が後ろから抱き付いてくるという流れなんですが、それが私には「ここで止めたほうが効果的だわ」「さあ、女が背を向けて泣いているのよ、抱きつきなさいよ」っていう風にしか見えな……………ごめんなさい言い過ぎました。でも孤独に震えるマリーには見えなかったです。でもでも、それでドゥを責めるつもりはないんです。ドゥはドゥで必要な役目は果たしていると思うので。ドゥが強いお陰で、明石の白さが際立った部分もあるし(笑)……しかしなんで、このシーンだけ妙に濃いんだ、児玉氏の演出なのかなぁ……。


・美城君のアナトールが超カワイイーカワイイーもって帰りたいー!(落ち着け)。ムラ版の映像を見たときから期待していたのですが、期待通りでした。本役を踏襲しつつ、ちゃんと自分の持ち味を生かしていたなぁと。英真さんのアナトールはものすごく高度な(お笑い)芸で笑わせているんだと思いますが(出てくるだけで笑わせられるレベル)、美城君のアナトールは「かわいそうな人」「なさけない人」「それにくすっと笑ってしまう」なアナトールだったと思います。
 でも一番震えたのはラストのミルリトンのシーン。フルーレ伯爵の赤子を抱いて出てくる美城アナトール。その赤子を最初から最後まで「ぽんぽん」と軽く叩きながらあやしていたんですよ!(震)すごい、俺たち間違っていなかった、やっぱり彼は3歳女児と0歳男児のパパだったんだ(@ビバテラ視点)。


・トミーは上手いな(素)。新公で専科の役が当たっちゃうと、どうしてもその演技力では埋めがたい年齢の前に負けてしまう人が多いんですが、トミーは自分のものにしていたと思う。ちょっと感心した。


・ヅキも上手いなぁ。上手いというより、合ってる、かな。ごめんなさい、檀ちゃんで「んー?」と思ったところが自然とすんなり入ってきたので。最後に屋根裏部屋でなきそうになっているところが、今まで頑張ってきた女の子がついに泣いちゃった★な感じでトキメキます。でも「お前らーメシ食っているのかー!」でサイコウにしゃくれてました(笑)。


・みなみ最高!


 これぐらいかなぁ(ここまで書くのに2時間かかってます)(これぐらいレベルを超えてます)。
 つうか箇条書きって「簡潔に」書くのが目的なんじゃないか?










[八百八町夢日記(謎)]

 さぁ、むっさんのウザ(大真)語りがはーじーまーるーよー!!(第一の予防線)

 と言いつつ、ワタクシ、今回2回ほど(1回目は麻尋くんをピン撮りしていて)(2回目は鶴美舞夕ちゃんに夢中になっていて)(ええ?)大真くんの出を見逃す(出番は見逃していません、さすがに)(笑)ミスをしてしまいました。うう、出番少ないから(禁句、でも事実)すごいイキオイで喰らいつく予定だったのに。それぐらい今回は他にも見所があったということで(逃)。
 というわけで、こんな私はもう大真担の資格はないと思いました。引責の意味でこれからは大真当番とか大真係とか大真委員とかになろうと思います(わかんないよ!)。でも義務だと思ってないんで!むしろ立候補なんで!むしろ二学期も三学期も続投したいんで!(むっさんしっかり)
 という話をかおりちゃんにしたら
 こんなもの
 を描いてくれました(大爆笑)(所要時間10秒)(チケット袋に裏書)(……怒らないで下さい)。


 と、話を煙に巻いたところで今日はもう寝ます、続きは明日にでも(第二の予防線)。
 何にせよちゃんと私を「満足」させるものを見せてくれたと思います、大真くんは。


[というわけで本日のまとめ]

 新公を観劇していた涼さんの銀縁眼鏡に激萌え(全然関係ない)。
だって本気でときめいたんだもん。
 でも近くで見たらあまり萌え眼鏡じゃなかったです(近くで見たのか)。でも大丈夫、これだけ材料を与えられれば、あれは会長が授業の時にだけかける眼鏡だとか、ヤツカの旦那がおうちで仕事する時にだけかける眼鏡だとかに楽々脳内変換可能ですから!(もう寝ろ)


[自分用メモ]

 昼公演を見ながら考えた今後の観劇テーマ

・大真みらん(研究科7年)の小学三年生化の研究
・涼紫央(タカラヅカスタァ)の少年性について




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