2004年03月18日(木)
人は誰しも穴のあいたバケツを持っている



(微妙に更新タイミングがずれております)

 さらに明石が私好みのツリ目ちゃんと気付いて、さらに重心が(堕ちる方向に)傾きました(えー?)。
 いや、ゆかりブームが来た時にも言ったがもう一回言わせてくれ、むっさんは本来はツリ目ちゃんが大好きなんだ!(それじゃあの人やあの人はどう説明つけるでんですか?)

 (本来の立ち位置に戻ります。)

 今日、かおりちゃんが「立樹さんはきっといつもミントブルーのガムを持っているだろうね」と言いました。あのイルカの模様がついている奴ですね。
 ああ、と納得しました。
 で、漏れました(早)。


[出張テラリウム]

 あるお昼休み。ももか主任の部の辺りの男子達で、お昼に焼肉ランチに行った(ちなみに女子陣には昼間っから焼肉なんてとスルーされた)。で、その帰り道。

美「はぁー、食った食った」
銀「やっぱ肉ッスね!肉ッスね!」
嶺「あ、お店の人ガムくれなかったですね」
麻「あそこのおばちゃん、いつも忘れるんだよね」
立「あ、俺持ってますよ?食べます?」
 というわけで立樹さんが差し出したミントブルーのガム。丁度人数分あるねーと言いながら、皆でもらう。何気に一枚のガムを引いたちーくん、ガムのパッケージの中に一枚だけ入っているイルカ模様の包み紙の奴だった。
美「あ、イルカだー。なんかこういうのは当たりを引いた気分になるよねー」
 言ってからはっと、気付いた。慌てて顔を上げると、立樹さんがすごく悲しそうな顔をしていた。し、しまった!と思うちーくん。イルカが大好きな立樹さん、きっといつもその一枚を楽しみでこのガムを買っているだろうに
美「あ、わりぃ。こ、これいいよ」
 返そうとするちーくん。
立「いいよー、遠慮するなよー」
 いい人属性立樹さん、せっかくあげた物を取り返すだなんて。だけどそんな立樹さんは誰が見ても「悲しいのを我慢して無理して笑っている」状態だった。立樹さんの好きなイルカをとることなんて出来ないと思うちーくん、でもせっかくくれるという立樹さんの好意も無にできない。ああ、俺はどうすればいいんだと胃が痛くなる思いでジレンマに陥るちーくん。そして周りの人はそんなちーくんの性格と、立樹さんの過剰なまでのイルカへの愛情を知っているが故に、フォローも何もできない。なんとなく気まずいまま昼休みが終わってしまった。
 ちーくんは午後の間中「ああ!俺が不注意だったばっかりに立樹を傷つけてしまった!」と、キリキリ気に病み続けた。胃薬が手放せない。いや、不注意も何もないんだけれど、己を責めつづけるちーくん。ちなみに立樹さんはすぐにその事は忘れたらしく、今日も日課の「イルカグッズを置き過ぎてほこりがたまりやすい机の上の掃除」に余念が無かった。
 翌朝、立樹さんが会社に行くと、机の上に新しいミントブルーのガムが置いてあった。すぐにちーくんからだと気付く立樹さん。ちーくんが考えた精一杯の償いに、ちょっと同期愛を感じつつ、そこまで自分を責めなくてもなぁ、あいつのいいところでもあり悪いところでもあるよなー、と自分の無意識の行動がちーくんを追い詰めた事など考えもよらない立樹さん。でも良く見たら、封がもう開けられていた。なんだ、食べかけかよー、と思いながら何気に手にとったら、パッケージからガムがぱらぱらと落ちてしまった。
「……」
 落ちたガムは、全部、イルカさんが並んでいる包み紙だった。
 そう、ちーくんは昨夜近所のコンビニで箱買いして、イルカの包み紙だけのものを集めて立樹さんに返したのだ。
 立樹さん大感動。その様子をこっそり陰から見て、ようやく胃痛が治まるちーくん。ああ素晴らしき同期愛。




 生理現象というより、もはや条件反射。
(そういう事は裏でやってください)(た、たまにはいいじゃないかよう!)
 割とげっそりします、自分自身に(笑)。




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