二度目の恋。
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2005年12月07日(水) 仕事日記

昨日の問い合わせに対する仕事先さまからの返事。「20日頃が理想だけれど、無理なら31日夜まで待ちます」。……なんか極端。20日は8割方無理だし、いくら遅れても31日まで引っ張る気もありませぬ。


最長であと20日ちょいあるなら、ギリギリ崖の上よりも一歩楽な気持ちでクリアできる気がする。

今幸せなこと。
今書いているキャラクター、原型ができたのが七月ごろで、輪郭まで決まったのはほんの二ヶ月ほど前なのだけれど、ようやく、その人物たちの、書く必要のない背景までいろいろ考えたくなるほどに愛着が湧いてたこと。生まれてから小説に登場する年齢になるまで、誰とどうやって暮らしてきたか。言ってみれば二次創作的な部分を、暇なときに妄想してみたりするほどの愛着が、ようやく湧いてきた。というか、余裕ができたというか。……んで、あーこういうのも初期の頃のキャラクター以来だなと思いました。チャンスをものにしなければと必死になってばかりだったこの二年ほど、そんな余裕も遊びもあんまりできなくて、この二年ばかり書いていたキャラクターには設定以外の裏話を自分のなかに作る余裕もなかった。思い入れが薄いとかそういうことではなくて、いろいろ思いはあるんだけれど、必要でない部分にまで気持ちがまわらなかったというか。生い立ちや家庭環境はもちろん考えるんだけど、本編に登場する予定のまったくない友人関係のエピソードを短編ネタになるくらい考えるとか、そういうの。初期の頃、登場人物の親世代の物語まで考えていたのを思い出したりしました。必要ないのに。本編にかすりもしないのに。そういうのがいいのか悪いのかは判りませんが。作品にはさして関係ないのかも知れないし。


初心ってやつを取り戻しつつあるようです。
忙しい日々に流され、いつしか何かを見失ってたようで。

多分いま書いてるのが第一作と似たノリだからなんだと思うんだけど。
一作目のあと、編集者さんとのお話や、環境や心境の変化で消えていってたものを、今回は取り戻せそうな気がする。それがいいのか悪いのかはともかく。もしかしたらいい方向に変化してた部分を捨ててるのかもしれないけれど、でも、たぶん、あの頃よりも成長したものを付け加えたあの頃テイストのものが書けるはずだと思いたい。この話のプロット段階で「あんたのチャンスは(このジャンルではと一応限定つきではあったけど)これっきりかもしれん」と最後通告のようなことを言われて、最後になるかもしれないのなら思いっきり好きなことをと考えたとき、書きたいのはやっぱり第一作みたいなテイストのだったわけで。ずっと私の話を読んできてくれたひとに(あるいは私の嗜好を熟知しているひとに)「これ、あんたらしいなホンマに」と爆笑してもらえるようにがんばろうと思う。


さやぎ |MAIL

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