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2023年09月21日(木) 手術から1ヶ月

手術から1ヶ月が経ちました。過ぎてしまえば早いものですが、今考えても本当に大変でした。自分の事は自分で決着を着けたいと思っていたのですが、家族の助けや道場生やご父兄様のご協力があり乗り越える事が出来ました。本当に本当に人生最大の闘いでした。今まで生きて来た中で作られた自分の固定観念が全部ぶっ壊されるほどの出来事でした。自分の極限を見ました。そしてその極限の中で自分の弱さを見せつけられました。私が自分を強いと思っていたのは、ただ単に人より恵まれた身体を与えられ、その恵まれた身体のおかげで、人より辛い事や痛い事や苦しい事を経験しながら自分を成長させる事が出来ただけでした。そして肉体を通して心も鍛えられて行き、人より辛い事や痛い事や苦しい事に対するキャパシティが大きくなったのだと思います。それで自分は強いと勘違いしていたのだと思います。人と比べれば強いかもしれません。でも自分の極限の辛さ痛さ苦しさを経験した事で、自分の本質は弱いという事を知りました。その人その人で現界は違いますし、苦しさを我慢出来るキャパシティの大きさが違うのだと思います。自分が辛さ痛さ苦しさに弱い事を恥じる必要はありません。自分より強い人はたまたま恵まれていただけです。そして弱い人は強い人にどんどん頼って行くべきです。そしてたまたま人より恵まれている人は弱い人に手を貸してあげる責任があります。それが出来ないなら、たまたま恵まれて生まれた事に意味は無くなってしまいます。強いと思っている人も極限状態になれば弱いものです。ただ人それぞれその極限の場所が違うだけです。私も弱かったです。自分一人の力では到底この試練を乗り越える事は出来ませんでした。妻や子供達の存在が極限状態で私に力を与えてくれました。本当に苦しい時に妻が私の手を握ってくれたから私は頑張れたのです。自分一人だったら私はこんなに苦しいのなら死にたいと思ったと思います。そんな事も何度も自分の頭によぎりました。その度に妻の笑顔や長男の笑顔や次男の笑顔が私の頭に浮かび、そのよぎったものを消し去ってくれました。自分ってこんなに弱かったのか?!と思いました。本当にたまたま人より身体能力が優れていて辛さや痛さや苦しさに鈍感で、極真空手を始めて人より辛い事や痛い事や苦しい事を経験し、少し人より心と身体が強かっただけだと思いました。でも極真空手で経験した事が極限の状態で私を踏ん張らせてくれました。本当に極真空手をやっていて良かったなと思います。手術から1ヶ月が経ち、ウエイトトレーニングやウォーキングやエアロバイクや柔軟体操や基本稽古はもうだいぶ出来るようになっています。驚くほど身体はどんどん良くなっています。まだ股関節に圧迫感と硬さと動きづらさが残っていますが、1ヶ月でここまでこれたのだから上出来です。手術後1週間の時は妻にも「元のように動けるようになるの?」と言われましたが、自分でももう元には戻らないのかも?と思うほどしか動けませんでした。そこからここまでこれたのですから、これからの1ヶ月はもっともっと良くなって行くはずです。11月ぐらいには、移動稽古や型やランニングなんかも出来ているんじゃないかな?と自分では思っています。毎日を特別な1日だと思って感謝して生きて行こうと思います。


kanno

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