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2023年01月28日(土) 涙の釜飯

この前、鳥貴族で次男が釜飯を食べているのを見て、思い出した事があります。私は内弟子時代、最初の給料は3万円でした。その後5万円になり、最終的に7万円でした。なので23歳から27歳までそのお金で1ヶ月を過ごしていました。しかも給料が7万円の時は自分でアパートを借りていたので自動的に3万円が家賃で引かれてしまいます。風呂なしトイレ共同の3畳半の刑務所のように廊下の両側に5部屋ずつあるボロボロのアパートでした。この話をすると妻はそれは貧乏だけではなくお金の使い方も悪かったんじゃないと笑いますが、私は給料日には後輩にカッコつけて飲みに連れて行き、そこで2万円は使っていました。さてもう2万円しかありません、その2万円を30日で割ったら、1日に使えるお金は約666円です。ハッキリ言って無理です。なのでだいたい20日ぐらいで使い果たしてしまいます。残りの日は地獄です。その地獄を味わっても給料日には、また後輩を飲みに連れて行きます。本当に馬鹿です。ではそのお金がない時にどう過ごしたか?というと先輩にご馳走して頂いたり、いろいろです。凄く覚えているのは、私の母が即席で作れる釜飯を大量に送ってくれた時期がありました。固形燃料で火を付けて小さい鍋で1人分の釜飯を作れる物でした。お金が無くなるとその釜飯をよく食べていました。母親の有難みや食べる事が出来る有難みを感じ涙が出た事もありました。人間は弱っている時の方が優しさや有難みが身に沁みます。だから釜飯は私にとっては涙の釜飯です。あの時に食べた釜飯の味は最高に旨かったです。鳥貴族の釜飯ほど豪華じゃないけど、私には忘れられない最高の味です。


kanno

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