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2018年07月04日(水) 親の我慢

私の家は父が会社を経営していましたので、かなりの収入を得ていたと思いますが、生活はとても質素なものでした。おもちゃなども最低限しか買い与えられる事はありませんでしたし、お小遣いもありませんでした。お年玉などは親戚も沢山いましたし従業員さんにももらえたのでかなりの金額のお年玉を貰えましたが、1円も自由には使わせてはもらえませんでした。母と買い物に行っておねだりしても、どんなに安い物でも買ってもらえる事はありませんでした。これは母の教育方針だったのだと思います。だから私は母におねだりをして泣いてぐずった事はありませんし、10代の1番ヤンチャだった時でも母にダメと言われた事を押し通す事はありませんでした。母がダメと言ったものは泣こうが騒ごうがダメな事を小さい頃に教育されたのだと思います。そこで我慢する事や良い意味での諦める事、自分の我儘が通らない事に踏ん切りをつける事を学んだ気がします。私に子供が出来た時に母から言われた事がありました。「お金があれば子供に何でも買ってあげてしまいたくなるけど、そこは親の我慢だよ」その言葉がようやく分かって来ました。買ってあげたい気持ちを我慢して買ってあげない事も親の務めなのだと思います。親が我慢しなくては子供も我慢を覚えないのだと思います。私の妻はそれを分かっていて買い物に行っても子供にのおねだりには絶対応じません。しかし私は結構買ってあげてしまいます。子供の欲しがる物なので、たかだか100円か200円の物なのでついつい買ってあげてしまいます。でもこれが良くないのだと思います。


kanno

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