★佐藤多佳子。 『九月の雨』

正式な題名は、『四季のピアニストたち(下) 九月の雨』。
この上巻が、先月読んだ『サマータイム』だったわけだ。

今回の二つのお話は、広一と佳奈の新しい出会いのストーリー。
昔の思い出が切なくリンクするが、まったく違う物語を読んで
いるようにも感じる。
それは、時間とともにオトナになっていくから。
あの頃はよかった、あるいはあの頃とは違うんだ、そうやって
もがきつつ辿り着くのは、あの頃も自分、今も自分。
そう思えたときひとつの季節が終わる。
2001年12月05日(水)
By ちゃいむ

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