まめごはんつうしん
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2006年03月08日(水) 「たいしたことじゃないよ」

私の言葉が足らなくて、思ったように伝わらなかったこと。
ああもう、何が足らなくて誤解招いちゃったんだろう……と呟く私に


そんな、たいしたことじゃないよ!
誤解かどうかもわからないし、とにかく本当はこうだったんだよということを伝えてみようよ、ね



とっさに「いえ、落ち込んでるわけじゃないですから」と応えた私に思わず自分で吃驚しましたが。

人と人を繋ぐことには、とにかく誤解や行き違いがついてまわる。ホントに多い。さっき言ったことが、変更になってしまうことも本当に多い。それにいちいち腹を立てていた時期もあった。「さっきそう言ってたじゃん!」って。でも、あとになって「やっぱりこのほうがいいのかな」と思うこと、実は多い。自分でいろいろなことを引き受けるようになって、わかったことですが。
そんなふうにして発生した行き違いや誤解を、いろいろやって諦めないでほどいていく。
それは、やったことが、今までの人生にはほとんどないこと。
でも、やっていかなくちゃならないなって。







その思いには、伏線があったかなと思う。
昨日のことだったけど。

私とまめももさんの間を埋める世代がいないから、大変なことはたしかなのね。私たち以外(の中心メンバー)はみんな50代や60代だけど、私たちも(年齢が)13離れてるから……ねぇ。
この間
(2/24付け参照)も、資料の印刷とかそういうことは私たちだって手伝えるけど、たとえば地域に「どうなってますか?」ってつながったり、行事そのものの組み立てに必要なことは結局まめももさんがひとりで、いろいろな業務の合間を縫ってやってきてたんだよね。
まめももさんは精一杯がんばってきたし、成長もしてきたよ。でも、こういう活動は長いことやってきても「これでいいのかな、もっとほかのやり方があったかな」って迷ったり悩んだりするものなんだけど、同年代がいない中でひとりでがんばっていると、空回りすることもあるし、まめももさんは何かあったときにひとりで背負っちゃうことも多いから、自虐的になってしまうこともあるし……私いつも言うんだもんね、「またそうやって自分からどつぼにはまってるし」って(^ ^;)


だから、私と一緒に考えたり動いたりできる人として、子ども部門の責任者を引き受けてほしい……ということを、私よりちょっと先輩のメンバーに事務局長さんが訴えたときに、だいたい上記のようなことを話していたのですが。(で、結論から言うと、彼女は「それは私には重すぎる」といって引き受けてはくれなかったんだけど。)

何も言えなかったけど、月並みだけど、ホントにうれしかった。見ていてくれるヒトがちゃんといる。今更ながらそのことに気がつく。
でも、それと同時に、ものすごく不安になった。精一杯がんばった、成長してきた……私にとっては本当に、最大限の賛辞だったあまりに、そんなことないです! って言いそうになってしまった。私って……__(_ _;)


失敗なく、完璧にできることがいいことなわけじゃない。そのことには気がついていた。でも、それにしてもあまりにも……と、自分では思っていた。
取り柄なんかほとんどない。それでも私なんだ。もっと器用に、ちゃんとこなせる人だっているのに。でもそれを言うと

またそこに落ち着いちゃうんだ……
あなたがしてきたこと以上のものは、ないんだよ


と、言われた(これも言うところの「自分からどつぼにはまる」なのかもしれないけれど)。
自分のことは、自分では見えないのかな。少なくとも「私が一番私を解ってる」なんて、断言できないのかもしれない。



いろいろなことを言ってきたけれど、あなたにはここに座っていてほしいから



いつか言われたこと。
その言葉を手のひらで握りしめながら、思う。


繋ぐことのできる人になりたい。
ぶきっちょでもこなれてなくてもいいから、伝える人になりたい。



ちなみに、冒頭書いていた誤解は、大変だったけど、なんとかとけたかな、と思います。どうせわかってもらえない、ではなくて、わかってほしくて、そのためには勇気を出して伝えることが必要で。
ぶつかることもこんがらがることもあったとしても、一緒にやっていきたい。その思いを忘れずにいれば。

思いは、届くのかな。







私が挫けそうになることのひとつひとつ。
「たいしたことじゃない」って、背中を押してくれていたのかもしれない。
そうだね、ちゃんとこの人にこそ伝えなくちゃならないのかもしれない。

言葉じゃなかったとしても。
ちゃんと背筋を伸ばして、生きていきたい。


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