今の今まで、我が家において常識がないのは父だけだと思っていた。 母は身勝手で怒りっぽくてよく人の好意を無にするが マトモだと思っていた(ホントか)のに、どうやらそれは 大きなカンチガイだったらしい。
夜、一人で遅い夕食をとっていたところ、母が話しかけてきた。 「今日お友達に水筒もらったの〜。エアコン買ったら (オプションとして)ついてきたんだって」 「へ〜(…今ごろエアコンか?)」 「でね、ホラ」 といって中からお茶を注いでみせとさりげなく 爆弾発言をかました。 「昼間入れたのにまだあっかたいのよ」 「…は?」 わざわざ昼間に入れたお茶を飲まないでとっておいて 私に見せたのは解るけど、まさかマジで今まで 保温機能のある水筒を知らなかった…? これが父なら本気で初めて知ったとしてもさほど驚かない 自信あるが、一般人であるはずの母からのこの言葉に本気で焦る。 「え、だってウチにもあるよ?保温できる水筒」 「え〜知らないもん」 「だってそんな今さら珍しくないよ…?」 本気でショックを受ける私に母はまるで動じない。 「2つあったんだけど、あちらに先にピンク とられちゃったからブルーなのよ〜」 「…」 人にもらっておいてケチをつけるこの発言に何とも言えず、 それ以上に今までそんな単純な感動も知らなかった母を 不憫というより心配したのでした。 …うち、両親ともこんなんなのか…。
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