2002年02月06日(水)



【―言葉―】


   言葉は只の符号でしか無い。
   想いなんて言葉では決して届かない。
   届くのは言葉という記号、符号、単語の羅列。
   それだけなんだよ。

   私は悲しいことをいう人だなと思った。
   それがあの人の第一印象。

   次に私があの人に会ったのは、あの人が偶然牛丼を食べに来た日。
   たったそれだけの偶然なのに、それでも何処か私には必然的だった。
   
   声をかけた私を見て貴方は不思議そうに首を傾げた。
   貴方は覚えて無かったね。同じゼミの私の存在。
   それでも私はきっと・・・。
   あのゼミで貴方の言葉を聴いた時から惹かれていたんだわ。
   何故だか解らないけれど。
   だからね、嬉しかったのよ。
   貴方と話すきっかけが出来たから。
   
   そして貴方は私のバイト先だと知っても牛丼を食べに来た。
   自然と、貴方に心が傾いて行った。
   
   でも、いつでも胸に貴方の言葉が響いて・・・。
   話をしても、伝わらない気さえした。

   告白は、出来なかった。
   
   けれど、一緒に居てくれたよね。いつも、いつも。
   当たり前に自然とお互いの家を行き来した。
   当たり前のように、自然と身体も重ねた。
   それでも、「彼女」と「彼氏」の関係では無かった。
   「好き」も「愛してる」も言わなかったし、
   貴方も決して言おうとはしなかった。
   一緒に居られる事だけが真実だと私は思い込もうとしていた。

   ねえ。
   貴方は裏切られて、傷ついたのね。
   言葉が、信じられないのね。
   重なる事でしか、想いは伝わらないと想っているのね。

   今更、貴方に「愛してる」も「好き」も言えないの。

   一緒に居る事で、身体を重ねる事で、貴方が幸せならいいの。
   そうするだけで、私の想いが貴方に届くのならそれでいいの。

   だけど、届かないわ、届かないのよ、貴方に。
   その証拠に貴方は悲しそうに微笑んだまま、私を見つめているわ。
   そして目を覚ました私の頬を、愛の欠片が残った右手で撫でるのよ。
   お願いよ、貴方。
   哀しげな微笑のまま、どうか、頬を撫でないで。


   どうか頬を撫でないで。
   




   ++++
   すみません、今日も想いのままに綴ってみました。
   少しでも切なさが伝われば良いかなぁと、思います。
   私的には、想いを超えるのが言葉で在って欲しいです。








 



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