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2003年08月19日(火) 「王監督侮辱事件」でその後、気になった2つのこと

日本シリーズはフジ以外か ダイエーVなら強硬姿勢


先日ここで
「フジテレビを日本シリーズ放映権候補から除外するぐらいのペナルティを与えるべき」
と書いたが、その通りになった。
これは単に日本シリーズ放映から外される以上に、こうして社会問題化することで
蒙るフジのダメージが大きい。この際、徹底的にやってもらいたいものだ。
ただ、
「球界を代表する人に対する侮辱だから、球界全体の問題」
と言う言い方をしているのは、少し話の筋が違う気がする。
「球界全体の問題」と捉えるのでは、むしろ問題が矮小化されてしまう。
つまり、対象が誰であろうが、「人の顔を便器に使う」という常軌を逸した行為
そのものが許されないのであって、「王監督が球界の権威」だから許されない
のではない。
だったら、王監督が球界の権威でなければいいのか、
例えば、「ホームラン記録のためにローズを敬遠した王なんて侮辱されてもいい」
というようなガキの屁理屈と同次元になりかねないのである。
従って、まず強調されるべきは、王監督が権威であろうがなかろうが、
人の顔を便器に見たてる事がいかにモラルに反しているかということである。

また、もうひとつ気になったのはフジの謝罪が
「不快に思わせる表現があったのは申し訳ない」
という言い方をしていたことである。
この言い方は、
「不快にさせるつもりはなかった」という言い訳と、
更に、「不快になるとは思わなかった」と、半ば責任を不快に思った王監督側に
押し付けているニュアンスがある。
なぜはっきりと謝罪できないのか。
明かに人を侮辱していながら、実に不誠実な表現だ。
まるで、王監督が笑って受け流せば何も問題はなかったかのようである。
だが問題は、王監督の心理にあるのではない。
繰り返しになるが、「人の顔を便器に使う」というモラルを逸脱した行為を
平然と行っていたフジの姿勢にある。
フジには、この後に及んでもその自覚がないように思われてならない。


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