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2002年11月26日(火) 「ゴジラ対ガメラ」=座頭市と用心棒」?

テレビで「ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃」を眠気を催しながらも
つい見てしまった。
「東宝チャンピオン祭り」世代には昔の「怪獣総進撃」を彷彿させるタイトルだが、
無論何の関係もない。
ただ、単体の怪獣ものから対決もの、そして総花的複数怪獣ものへの移行は、
なんだか昭和ゴジラの衰退の歴史を思い出させる。
それはともかく最近のゴジラ映画の世界観はオールドファンには理解しにくいものに
なっている。
そもそも悪役怪獣の代名詞だったキングギドラが善玉になっている事からして不可解なのだが、
この映画上では初代ゴジラからリセットしており、従ってモスラもキングギドラも
この世に初めて登場する設定らしい。
そんな事を言ってもモスラはモスラなのだから、インファント島と小美人が出て来ないのは
何とも気が抜ける。
昔から親しまれているキャラをリセットして使い回すのはご都合主義に思えてしまう。
また、今回のテレビ放映は間もなく公開される新作「ゴジラ×メカゴジラ」の宣伝のためのようだが、
ややこしい事に、数年前に「ゴジラVSメカゴジラ」があったし、更に昭和版の
「ゴジラ対メカゴジラ」も存在する。
しかも、これが3度目(「メカゴジラの逆襲」もあるから正確には4度目)の対決かと思えば、
実はこれらのゴジラはそれぞれ別のゴジラらしい。
つまり何度もリセットを繰り返しているので、名前は同じゴジラでも実態は2代目
だったり4代目だったりするようだ。
何代目って・・・、落語家や歌舞伎役者じゃあるまいし。
でも、「モスラ対ゴジラ」のゴジラが良かったとか言っている昭和のゴジラファンは
「菊五郎は六代目の芸が最高だった」等々の、所謂「歌舞伎じじい」に確かに似てい
なくもない。

ところで、角川書店が買収した新生大映が「ゴジラ対ガメラ」を製作する企画があるという。
http://www.zakzak.co.jp/top/t-2002_11/2t2002111304.html


プロレスの「馬場対猪木」並みに実現不可能だった見果てぬ夢の対決に、
多少の現実味が出てきたわけだ。
しかし大映・東宝のヒーロー共演と言えば、かつての「座頭市と用心棒」を連想させ
られる。
勝新太郎の「座頭市」シリーズに三船敏郎が当り役の用心棒役で出演したものだが、
「座頭市と用心棒」と、「対」ではなく「と」で結ばれているように、対決ではなく
単なる共演に過ぎなかった。
まあ、二大スターの何れも傷付けまいとすればそれしかないわけで、
「ゴジラ対ガメラ」もそのパターンか、あるいはせえぜえ「キングコング対ゴジラ」
パターンでの両者引分けが予想される。
どうせ「ヒーロー夢の共演」で終るならいっその事、
三船・勝新・中村錦之助・石原裕次郎の四大スター豪華共演のように、
ゴジラ・ガメラに加えてギララ(松竹)・ガッパ(日活)の四大怪獣共演は
いかがなものか。
もっとも、四大スター豪華共演作品が邦画衰退期の最後のあだ花だったように
四大怪獣もその時点で日本の怪獣映画史そのものがフィナーレしそうなラインナップだが。


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