友達の輪6 2005年12月29日(木)

すっかり忘れていた企画、Amazonで繋ぐ友達の輪。
その2
その3
その4
その5

031「郊外」の誕生と死
※あまりにも久しぶりなので、流れがわからなくなってしまいました。思えば、前回これをやっていた時はまだ無職だったことを思うと感慨深いものがあるようなないような、ネタがなかったんだなというか、ヒマだったんだなというか、今はヒマはないがネタもないので取りあえず続けてみることにして、030のリストから、一人だけ違う著者の本を選択してみましたが、この本のリストは全て社会学系のようです。
・「家族」と「幸福」の戦後史―郊外の夢と現実/三浦展
・都市への/からの視線/若林幹夫
・社会学を学ぶ/内田隆三
・ファスト風土化する日本―郊外化とその病理/三浦展
・若者論を読む/小谷敏

032社会学を学ぶ
※社会学系からサブカル系へ移るといいなと思うものの、リストには社会学系しかないので、ここはいっそ直球勝負してみました。初心者向けなタイトルのようなので、案外専門性の低い人が買っているのではないか、そうであるなら他に買った本は別ジャンルの本が多いのではないかと期待してみたところ、リストが少しばらけてきたようです。が、ここもまた悩みどころです。3番目、5番目あたりが無難に別の流れに持っていけそうですが、2番目のタイトルに惹かれます。
・「郊外」の誕生と死/小田光雄
・日本人の目玉/福田和也
・アメリカの行動原理/橋爪大三郎
・「社会」への知/現代社会学の理論と方法〈下〉経験知の現在/盛山和夫
・国際政治の見方―9・11後の日本外交/猪口孝

033日本人の目玉
※結局、この異質なタイトルを選んでみました。表紙の写真にインパクトがあります。奇人変人びっくり人間を扱うバラエティ番組で見かけたことがあるような気がします。次の本の選択ですが、リストの5番目は既に一つ前で選択したものなので、同著者の1〜4の中から選ぶことになります。それにしても随分幅の広い人ですね。どれも面白そうですが、どれを選んでも同じリストが並んでいる予感がします。
・俺の大東亜代理戦争/福田和也
・奇妙な廃墟―フランスにおける反近代主義の系譜とコラボラトゥール/福田和也
・甘美な人生/福田和也
・超・偉人伝―カリスマたちは激しいのがお好き/福田和也
・社会学を学ぶ/内田隆三

034超・偉人伝―カリスマたちは激しいのがお好き
※033のリストで2番目か3番目か4番目かで悩み、タイトルから予想される内容で、4番目を選びました。が、予想とは違う内容の本でしたが、レビューなどを見ると読んでみたくなります。ところで、リストにはずらっと同著者の本が並んでしまいました。よせばいいのに思わず033のリストの2番、3番を確認してみたところ、2番の本のリストにハインラインの『宇宙の戦士』が入っており、そこからジャンルがSFに繋がっているのを知ると、2番を選んでさえいればと後悔しきりですが、取り返しようのない過去を悔やむのはやめることにします。それよりも、次はどれを選ぶか、ですが、いまいちどれも選びたくない、という感じです。
・乃木坂血風録―人でなし家業/福田和也
・すべての日本人に感じてほしい魂の昭和史/福田和也
・悪の読書術/福田和也
・悪の対話術/福田和也
・第二次大戦とは何だったのか?―戦争の世紀とその指導者たち/福田和也

035乃木坂血風録―人でなし家業
※なんの本であるのか、一番わかりにくいタイトルの本を選んでみました。リストにはまたしても同著者の本が並んでいます。どうやら、ジャンル「福田和也」でぐるぐる回りそうな予感です。ああ、あの時、2番目を選んでいれば……。
・超・偉人伝―カリスマたちは激しいのがお好き/福田和也
・悪の読書術/福田和也
・暴論・これでいいのだ!/坪内祐三,福田和也
・ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法/福田和也
・悪の対話術/福田和也

036暴論・これでいいのだ!
※久しぶりなので、今回は10冊いくことにしました。というか、福田和也から抜け出して終わりたいわけです。10冊が終わっても福田和也なら15冊、15冊が終わっても福田和也なら20冊行く覚悟です。035のリストの中に共著
を発見したので選んでみました。対談集のようです。けれども、相手の方の著者はリストに見あたらず、やはりすべて福田和也なわけです。相当濃い人であることを、この企画で再確認しました。ところで、この本のレビューは福田和也に対する複雑な感情がかいま見えてなかなか面白いです。さて、次はどの本を選べばいいでしょうね。戦争関連はさけたいので、なんの本かわからない1番か、他と毛色が違っていそうな3番かで悩むところです。
・スーパーダイアローグ/福田和也
・俺の大東亜代理戦争/福田和也
・悪女の美食術/福田和也
・乃木希典/福田和也
・山下奉文―昭和の悲劇/福田和也

037悪女の美食術
※忘れていました。今は「福田和也」というジャンルを流れているのでした。たとえ毛色の違っているように思えるタイトルでも、どこまでも福田和也なのです。ちなみにこの本は、今日の時点でまだ出版されていない本なのですね(予約受付中表示)。次の本は、1番に惹かれるのですが、やはり対談集らしい5番目の本の対談相手に期待するべきでしょうか。
・美智子皇后と雅子妃/福田和也
・俺の大東亜代理戦争/福田和也
・山下奉文―昭和の悲劇/福田和也
・暴論・これでいいのだ!/坪内祐三,福田和也
・闘牛島 徳之島/福田和也, 桑嶋維

038闘牛島 徳之島
※前リストの中で1番に惹かれながら、対談相手に一縷の望みを託して5番目の本を選んでみましたが、やはりリストは福田和也が並んでいます。まあ、このリストにも前リストで迷った1番が入っているのでいいですが、きっと1番を選んでもやっぱり福田和也が並んでいるのでしょうね。ええ、そうでしょうとも。
・美智子皇后と雅子妃/福田和也
・悪女の美食術/福田和也
・山下奉文―昭和の悲劇/福田和也
・暴論・これでいいのだ!/坪内祐三,福田和也
・俺の大東亜代理戦争/福田和也

039美智子皇后と雅子妃
※ええ、もちろんすべて福田和也です。以前陥ったセキュリティ関連並のどつぼにはまった感があります。地獄巡りの一つに加えていただきたい気持ちです。で、次はどれを選べばいいですか。どれも選んでも福田和也ですよ、きっと。というか、次第にリストに既に選択済みの本が増えてきました。まずいです。リスト全てが既選択本になってしまったらどうしたらよいのでしょう。いや、どうするもこうするもゲームオーバーなわけですが。
・悪女の美食術/福田和也
・総理の資格/福田和也
・闘牛島 徳之島/福田和也,桑嶋維
・俺の大東亜代理戦争/福田和也
・山下奉文―昭和の悲劇/福田和也

040総理の資格
※既選択本と戦争関連をさけ、残った一冊を選んでみたところ、希望の光がリストに差し込んできました。明けない夜はないのですね。希望の光が、「セックス」と「名門人脈」というのもいかがなものかと思うわけですが、状況によってはどんなものも光になり得るということでしょう。
・美智子皇后と雅子妃/福田和也
・すべての日本人に感じてほしい魂の昭和史/福田和也
・俺の大東亜代理戦争/福田和也
・オール・アバウト・セックス/鹿島茂
・名門高校人脈/鈴木隆祐

041オール・アバウト・セックス
※今回、10冊目にして新たな局面が見えてきたわけですが、Amazonの気が変わらないうちに、流れを変えておくのが得策と思い、さらに5冊延長します。選んだのはもちろん4番目です。何がもちろんなのか、と思いながら、ようやく福田和也とお別れです。さよなら、福田和也。リストのうち4冊が同著者の本であることは気にしないことにして、さて次に選ぶべき本ですが、どれもこれまでとは違うジャンルに入りそうですが、やはりここは2番でしょう。スタートの本『もえたん[新装版]』に(これまでに比べると)限りなく近づけるような気がします。いやしかし、ルール的には唯一別の著者の本である5番目を選ぶべきでしょうか。
・セーラー服とエッフェル塔/鹿島茂
・モモレンジャー@秋葉原/鹿島茂
・衝動買い日記/鹿島茂
・悪女入門―ファム・ファタル恋愛論/鹿島茂
・世にも美しいHライフ/さかもと未明

042モモレンジャー@秋葉原
※一気にゴールを目指し、近道をしようと目印にした建物を目指して入った道が一本筋違いだったような気持ちです。あるいは、あそこがついに頂上だと喜び、早足で登ってみたら、まだ上り坂はだらだら続いていることを知った時のような気持ちです。ゴールに近づけないもどかしさを覚えつつ、取りあえずは流れが変わったことだけは喜ぶことにします。さて、どうやら今度はジャンル鹿島茂と化しつつあるので、今度はルールにのっとって、5番目を選んでおきます。2番に個人的な未練を残しつつ。それはそうと、今回選択した本はいったいどんな本だったのでしょう。
・オール・アバウト・セックス/鹿島茂
・悪女の人生相談/鹿島茂
・60戯画―世紀末パリ人物図鑑/鹿島茂
・ぼくたち、Hを勉強しています/鹿島茂,井上章一
・ああ、顔文不一致/勢古浩爾

043ああ、顔文不一致
※エッチ系の流れが一瞬のうちに過ぎ去っていったことは、柔らかなものに餓えていただけに、少々残念に思わないでもありません。リストのうち4冊は同著者のタイトルですが、割と湿った感じのテーマが多いようです。普段、適当に生きている私には、タイトルだけでなんだか気が重くなるようです。次の本は、迷うことなく4番目にします。
・なぜ、だれも私を認めないのか/勢古浩爾
・生きていくのに大切な言葉 吉本隆明74語/勢古浩爾
・この俗物が!/勢古浩爾
・〈変態〉の時代/菅野聡美
・ああ、自己嫌悪/勢古浩爾

044〈変態〉の時代
※この著者の履歴の中の「慶応義塾大学大学院博士課程単位取得退学」というのは、どういう状況なのでしょう。博士課程の単位は取得したが退学した、というのは、単位は足りているが、卒業はできていないということで、卒論を出さなかったということなのでしょうか。と、タイトルのインパクトの割に本の内容に力がないという雰囲気が漂っているようで、どうでもいい部分に目がいきます。ここまでこの企画を続けてきてなんとなく気づいたことは、専門性の強いジャンルはや、著者自身に力がある場合はリストもそこからなかなか離れないが、曖昧な本、力のない著者の場合は、リストの内容がばらけるようですね。次の本の選択がまたバラエティ豊かで悩みます。5番目の本だけは、内容がさっぱりわかりません。講談社文芸文庫なので、小説のようです。
・千里眼事件―科学とオカルトの明治/長山靖生
・花街 異空間の都市史/加藤政洋
・ああ、顔文不一致/勢古浩爾
・外国映画 ハラハラドキドキぼくの500本/双葉十三郎
・一個・秋その他/永井龍男

045一個・秋その他
※ノンフィクションものに混じって唯一の小説を選んでみました。「一個・秋その他」というタイトルではなく「一個」「秋」という短編他という意味だったのですね。そういえば講談社文芸文庫は、複数の作品が入っている時は複数のタイトルを本のタイトルにしていましたっけ。思えば、この企画で文芸寄りの流れになったのは初めてではなかったでしょうか。
・紫苑物語/石川淳
・地上生活者/<第1部〉北方からきた愚者/李恢成
・この人 吉田秀雄/永井龍男
・抹香町 路傍/川崎長太郎
・消えた受賞作 直木賞編/ダ・ヴィンチ特別編集

果たしてスタートに戻り、輪が完成するのだろうかという不安を胸に、旅は来年も続きます。たぶん。

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