後悔日誌
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2001年09月09日(日) 南行徳


昔の記憶なんて曖昧なものである。
あの辺に店があった、とか凄い店だったとか、そんな風には覚えていてもいざもう一度行こうとなるとどこにあるかわからない。頭の中で迷子になってしまうのである。

たまたま通りかかった所にあの店はあった。
「ビリー ザ キッド」
とってもアメリカンな雰囲気のステーキ屋さんだ。
店内にはハーレーが置いてある。ここら辺は昔と変わらないな。

昔の話になるけど、初めてここへ来たのは学生の頃だ。
上下関係の厳しい寮生活のなかで、鬼先輩達が後輩に振舞ってくれる時があった。
うまいご馳走の時もあればひっくり返るまで酒を飲まされる時もあり覚悟が必要だった。
先輩からの誘いは断れない。
こんな約束が体の中に染み付いていた。

1.先輩が腹減ったなと漏らすとすかさず「頂きます。」と言うこと。(お腹いっぱいでも)
2.ご飯に連れていってもらったら必ず先輩より早く皿を空にすること。
  (ラーメンはスープも全部飲むこと)
3.会計の時はさらりと外へ出て店の入口に並ぶ。大きな声で「ご馳走様でした。」

その日は実習か何かの突入コンパと題して連れていってくれたんだっけ。
うまいご馳走だったことはしっかりと覚えている。

さて、昔に習ってメキスープを注文した。
このスープ、すこぶる辛く頭から火が出そう。汗がとめどもなく流れ落ちる。
そしてメイン。
私はステーキ、彼女はハンバーグ。


彼女の前には巨大ハンバーグがやってきた。
まさか、これ程とは…。
わらじハンバーグってのは聞いた事あるけど、これは靴ハンバーグだな。
あまりのでかさに失神する彼女さん。
まわりのお客さんの目線も釘付けだ。

結局、二人で頑張って食べたけど腹はパンク寸前。
学生の時のお店って、やっぱり量なんだな。

胃がもたれちゃってちょっと反省。
今度は格好良くバーボンあたりを注文することにしよう。



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