後悔日誌
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2001年07月28日(土) 米山


柏崎の西に優雅な山容から越後富士とも呼ばれる霊峰、米山がある。
ちょっと行き当たりばったりではあるが挑戦した。

柏崎から電車に乗り4駅、米山駅に到着するが何も無い駅だ。
小さな海水浴場があり、民宿が数軒ある位か。
登山口までタクシーを使おうかと思ったが即、却下された。

仕方ないから走って登る。
暑くて汗が止まらない。飴をなめ、カロリーメイトをかじり、水を飲む。
もう走るのを止めようかと考えた頃、大平登山道に入った。
階段だらけ。

登っても登っても階段。
明けても暮れても階段。
辛い。

しかもなんだかゴソゴソと色んな音がする。
足の長い蜘蛛とか、バッタとか、行列を作った蟻。
しまいにゃ、蛙にトカゲに蛇まで出てきた。
次は何かとドキドキものだ。
怖い。

それでも登り始めて2時間ちょっとで頂上に立った。
あー充実。走っているとき車で追い越した人達にも追いついた。
元気だな、と感心されてちょっと得意げな気分。

下山は別のルートを使うことにした。
谷根口を降りると大きな魚市場に行けるからだ。
その話をちょこっと登山者にしたら不吉なことを言われた。
「あそこは人があんまり入らないから熊に注意しな!」
またまたー、びっくりさせないでくれよって顔をしたら続けて
「もし会ったら下へ逃げろ。上へ逃げると追いつかれるぞ。」
と、言われた。

嫌な事聞いちゃったな、もし出たら困るな。
ラジオのボリュームを上げて歩くが道は狭くなるばかり。
おまけに鎖場ありの急斜面。
ランニング用の我が靴は悲鳴の連続だった。

…、道の真ん中に動物の糞らしいものを発見。
しかもかなりでかい。
主がいたらまずいことになるぞ、どんどん不安になる。
おまけに疲れも溜まってきた。下りはシンドイ。

足が棒になった頃、ようやく麓に着いた。
あとは舗装道路だけ、と思ったけど結構遠い。
やっとこさ青海川駅に着いた。
やっぱりタクシーもいないローカル駅。

市場を探して愕然となった。
期待していた魚市場は崖の遥か上に見えた。
こりゃ、無理ですぜ旦那。
黙って電車に乗った。

こんなに疲れてしまったのも久し振りだ。
あ、サマージャンボ買わなくちゃ。
よれよれ足で柏崎のイトーヨーカドーに行くが店が閉まっていた。
ついてない、もう出港なのに…。

新潟の地酒を買って温泉に行った。
ソルトスパ柏崎。
塩湯でしっかり体をほぐして疲れを癒した。

…しばらく、山登りはいいや。



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