後悔日誌
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2001年07月05日(木) 御殿場


念願の富士山に挑戦した。
色々迷った挙句、選択したのは御殿場口登山道。
とにかく麓からひたすら登りのコースだ。

真夏のような暑さの中、砂利道を突き進む。
進めば進むほど、傾斜がきつくなっていく。
ジグザクコースをとにかく繰り返す。

休憩を取るがあまりの静けさに怖くなるほど。
何の音もしない世界。
視界の中に人がひとりも見えない。
富士山を一人占めしているみたい。
しばしその光景に見とれてしまった。

7号9勺の山小屋に着いたのは18時。
下から実に9時間かかった。
予定を大分遅れたことになるが、よくぞ我が彼女も頑張った。
二人して無事到着を祝った。
雲海に富士山の影が浮かぶ。影富士…御殿場口ならではの眺めである。

山小屋には自衛隊の隊員(といってもマラソン選手ばかり)がたくさんいた。まるで合宿所。
なるほど、下の駐車場にあったトラックとかジープを思い出す。
彼らは来たる富士登山競争に向けて練習中ということだ。
早い人は2,3時間で頂上に辿り着く。
あまりのスピードに驚きだ。

夕食はカレーライス。おかわり自由が嬉しい。
自衛隊の人も気さくな人達で、コーヒーやゼリーなんかをご馳走してくれた。
山の上では皆兄弟ですよ。
そう言った隊員の笑顔も忘れられない。

外に目をやると遥か下に満月が見えた。
標高3250mの眺め。不思議な感覚だった。

心地よい疲労感と達成感の中で眠りについた。



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