にゃんことごはん
ごはん



 いつの間に秋を過ぎるか空の色 せめてひととき安らぐ風を


夏物をしまい損ねているうちに、いきなり肌寒くなりました。
半袖でも暑かったり、長そででも寒かったり。
季節ごとの入れ替えが、うやむやのうちに過ぎていくような気がします。

しばらく小説に嵌まっていました。
いや、小説にはずっと嵌まっているのですが、ちょっと気になっているシリーズが、某電子書籍で半額セールになっていたのもので、20冊ばかりまとめ買いしました。
買うより、読破するほうが疲れました。

折も折、長野から仕事で東京はお茶の水に出てきていたリュウから電話があり、「時間潰せるようなところがある?」と。
お茶の水と言えば、坂を下って三省堂書店本店から続く、神田神保町の古本屋街でしょ。
と、思うわけですよ、書痴としては。
私がちょうど、今のリュウぐらいの歳のときにライターとしての第二段をスタートさせた町でもあります。
古本屋街に反応したリュウは、5〜6冊を購入して「ほんとうは、欲しかった本、もっとあったんだけど、持ち金なくて」と嘆きつつ、一夜の宿という形で我が家にやってきました。

最近、我が家の主は俺様なのよ、状態の練ちゃんは、リュウが来るなり居間の椅子にやってきて、リュウと私の間に鎮座してゴロゴロと甘えていました。
リュウが持参してくれた長野の美味しい日本酒と、私のほうは秘蔵の(笑)獣肉で喉を潤しつつ、あれこれと雑談するなか。

たまたま、どこぞの関連のツイートで、あたれば100万ポイント、一生分の本が買えます、的な書店関係のツイートが流れてきました。

「百万ポイント、1ポイント1円として百万円」
「一生分?」
「う〜ん、どうだろう」
「たとえば、1冊500円として」と親子で試算が始まります。
 100円で買える古本もありますし、1000円2000円、下手するともっと高額で購入する専門書や稀覯本もあるので、必ずしも正確ではありませんが、まあ平均値として、我が家の購買意欲(必ずしも、購買実績とイコールではない)を鑑みると、長くて5年ぐらいかねえ、という結論に達しました。
「一生分は無理だね」
「うん。無理だね」と答えましたが、「私はいけるかも、あと5年ぐらいなら」と内心で思ったことは、内緒です。


2018年11月12日(月)
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