テニスとゴルフの日記

2003年03月13日(木) なかなか難しいな

先日の目標通りに練習をしてみたがなかなか難しい。
頭で考えるより慣れろ、という事みたいだ。
バックハンドはやや頭で打てるようだが、これは元々自由度が少ないからであろう。とはいえインパクトでのラケット面の角度が一定せず、上向きで捕らえてリストワークでスピンをかけてみたり、薄く当たりすぎて伸びなかったりネットにかかったりするショットが少なくなかった。
フォアはもっとひどい。
スタンスがセミオープンなのが一番いけないのだろう。
上体の捻りも足りず、打点の引き込みをしっかり行っていないためにスイングが下から上になりやすい。これはしっかりスプリットステップして待球体勢を維持し、可能な限りリズムを保ったまま前足を踏み込みながらのクローズドスタンスでショットする癖を付けなければならない。
しかしその領域まで帰って来れただけまだマシかもしれない。ボレーは感覚すら正確に掴めていないからだ。
ようやくフォアボレーに関しては手首の角度が正確にキープされていないことに気が付き修正中。打点がおかしいこと、打点が狂った時に手首の角度ではなく肘や腰などの大きい関節を使ってなるべく正確な打点にラケットを持っていく必要があると分かってきた段階。
バックボレーは肩越しに見る感覚がやや感じられる程度。
感覚を捕らえるのが簡単なのはバックボレーだが、正確な動かし方をマスターするのはその倍かかるのだ、はーホントに先は長い。

ストロークとボレーにある程度の道筋(あくまで道筋!)が見えた所で相対的に自分のプレーに不可欠なショットであるサービスを練習してみた。
結果から言えばスピードだけは出る、ということが確認できたのみ。
スピードは出るが枠に入らない日であった、久しぶりにあんなにダブルフォールトをしたなと思う。
でもおそらくは入れに行こうと思えば入ったと思う。
昨日はなぜかリミッターを外すことに執着し、入れに行こうという気がしなかった。とにかく全身を使ってスピードを出すことに専念した。
枠には入らなかったが、良い回転と切れはあったので予定通りの行動とは違うが気持ち的に安心できた部分があった。入る入らないの世界では最終的に自分自身で納得行くはずがないのだからたまには良いのだろう。
今後は下半身の強化と共にフォームの熟成を計っていけばいい、練習場所によって常にフルパワーで打てるとは限らないのだから体調と心が打てといった時くらいは
打ってみようと思う。

それと自分自身に身に付いた戦術と大きく異なる発見をした。
それはデュースコートでのサーブアンドボレーの時のプレーだ。
ファーストサーブをブロックリターンされ遅いがしっかりしたリターンが帰ってきた。これをいったん落としてワイド方向にスライスでコントロールしたのだ。
結果的に相手の力みによるミスになったが、その時の俺の前衛は守備範囲が狭いプレーヤーだった。俺がスライスをコントロールし、リターナーがフォアで構えた瞬間前衛が緊張するのが分かった。彼は完全に守りに入ったのだった。
あの状態ではおそらく自分の手に届くボールでさえミスしただろう。
遅いリターンに対する俺の返球が同じように遅いボールだったため、リターナーは「勝負!」という気持ちで楽にショット出来る。対して前衛は俺に攻撃的なショットを期待し、リターナーが苦しい体勢でのショットになることを望んでいたのだ。
こうなれば前衛は精神的には有利になるのだ。つまり俺のショットの選択で前衛の攻撃か守備かは大きく変わるのだ。
元々が守備的なプレーヤーであればよほどのチャンスボールでなければポーチは期待できないが、攻撃なプレーヤーであればより攻撃的にファーストボレーやアプローチを打たなくてはならないのだ。
従って今回の場合にはしっかり構えてスライスが打てるならばワイドに寄せるよりもセンターに深くコントロールし相手に角度を与えないようにすべきだったのだろう。これはかなり大きな発見だった。
ダブルスでは常にパートナーがいて、相手との大きな実力差がない限り後衛側がポイントをがんがん取ることは少ない。つまりはダブルスにおいては前衛がポイントゲッターであり後衛はあくまでサポートや前衛のお膳立てをした方がペアとしての攻撃力が上がるうえ、それぞれのプレッシャーが軽減されるのだろう。
パートナーがサーバーである時前衛はポーチを狙うのが仕事。
しかしサーバー側はもし前衛がポーチ出来なかった時にはファーストボレーをしなければならない。結果的にサーバーがサーブを打ち、ファーストボレーも打ったとしたら2球分のプレッシャーを感じることになる。
しかしここで相手に決められない程度に前衛にカットしてもらえればファーストボレーをするプレッシャーからは逃れられる。しかもネットポジションをキープできるのだ。
この考え方で行くと常に相手を思いやったプレーに傾向し、自分にばかりプレッシャーがかかってしまうと思うかもしれないが、これはあくまでも自分が余裕がある時の考え方だ。以外と余裕がある時に限っていい加減なプレーをしがちだが、常にプレッシャーを負担し合うパートナーがいることを試合では忘れてはならない。
単純にコースが甘く相手に強襲されて結果前衛が謝ってきた時に自分のコースが甘かったと謝罪を受け入れて満足する前に、前衛にとってもっともプレッシャーの少ないショットやコースを選択していたかを考え直すべきポイントも多いかもしれない。
なかなか奥が深いです、ダブルスは。


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