まずトータルして信頼度を上げることが総括目標。 ここというときのスピードには不安はない。これ以上のスピードは求める必要はないと考える。ここというときの勝負球が入るかどうかは素早いポジショニングと打つコースの決定、そして決まるイメージをしっかり持つことにある。 前回の試合ではこの部分が欠けていたときや、やや遅れてしまったときにはポイントが取れていない。逆を言うと出来たときは取れている。全てをこのパターンで終始することは難しいが、多く持つに越したことはないと考える。
1.リターンゲーム
リターンで必要なのは回転系のサーブでネット勝負に来ている時と、スピード勝負で来ているときの二つのパターンに正確に対処することが第一。 ボディーに来た場合はバックで対応する、これは変わらないがキックサーブなどで正面気味に来たときには、変化し始める前にスライスで上から抑えるか、フォアで上からぶっ叩くかの2種類がある。ありがたいことに俺には180弱の身長があるので上から抑えるショットは得意だ。このプレーの正確性を上げること。 しっかりセンターにコントロールされたスライスサーブなどは叩くわけにはいかない。これがおそらく一番の弱点であろう。ここにサーブが入るとストレートには打つのが難しくなる。前衛が調子こいて出てきてくれれば狙えるが慎重にセンターカバーのポジションを取られればセンターは狙いにくい。やはり可能な限りしっかりポジショニングして前衛パートナーの横をすり抜けるようなリターンを打つこと。 このリターンが返球されればまず次のボールをフォアで打つ機会はなくなる。 返ってきたボレーだが、これはファーストチョイスはやはりドライブ。 リターンでセンターを開けさせることが出来ればセンター狙いだが逆であればワイドに沈めるボールを打つしかない。ただしこのショートクロスを狙ったときエースになればいいがそうでなければさらにアングルを付けられる可能性とポーチ狙いに行くであろう前衛の横または上を抜かれる可能性がある。パスが通った後でも次の返球に対して反応できるよう準備は怠らないこと。 これを正確にかつ素早く判断し迷わず選択通りにプレーすること。 ロブは状況によって使えるが、一本打ってからか、いきなり上げる方が効果は高いびっくり箱見たいなものだ。相手が忘れた頃に使おう。
2.サービスゲーム
とにかくサーブの信頼度を上げること。 自分で狙ったコースに打てないようだと全てのプランが崩れる。 幸いにして集中できてくるとほとんどダブルフォールトは出てこないが、所詮は仮のサーブに過ぎない。しかし中盤以降にこれだ!と言う感覚を思い出すことが出来たのが大きくこの感覚を大事にしていこうと思う。 前回の試合はよねっちがうまかったのでセンターへのリターンはことごとくカットしてくれていたが、そのかわりストレートを通される事もあった。 でも考えてみれば、よねっちはセンターセオリーを実行していたのだがそれに気付かない俺はワイド狙いのサーブを打ったりしていた。 打つのは悪くないが、甘いコースに入ればストレートを通されるのは当然だ。 まぁこのへんはよねっちに聞いてみなければ分からないが前衛の好みに合わせてコースは選択できるくらいの安定感が必要だろう。 ファーストボレーは数えるくらいにしかしていない。 これはよねっちが決めていたか、サービスポイントになることが多かったかのどちらかだが、サービスはいずれにせよ使える武器になるだろう。 これにボレーをミックスさせれば最低限度の平行陣は完成する。 とりあえずサーブ→ファーストボレー→平行陣の第一段までの確率を7割から9割程度に上げることが最低限度の勝利の条件だ。 そこから先は相手の出方による。センターは基本的に前衛が守るべきだが、相手の打つ位置や能力などによってセンターの守備は臨機応変に行うべき。 ボディーや沈めてくるボールに対しては腕ではなく足でボレーを打ちに行き可能なと限り深い位置までボレーをコントロールする。そこから反発してくるかロブに切り替えて来るかは相手の性格による。ここまで来ればあとは練習ではなく全ての技術を状況に応じて使い分けていけるかどうかにある。判断の速さ、正確なコントロール、そして最後に決めるイメージまでをいち早く持って実行できればポイントになるだろう。まぁ考えるのはコートに行く前でコートに出たらいちいち考えている時間はない。反応できるか否かである。
3.総括
足りないモノはショットに対する自信だろう。 動き方などは感じるべきモノだと考えているからサーキット練習などやらされてもパニックになるだけだ。まぁ下半身の強化にはなるが。 ようやく少しずつだが確信の持てるショットが打ててきている。 とにかくこれを100%の確信を持って練習できるようにならなければ勝ちはない。第一に自分で自分を信じてやらなければ誰も信じてはくれない。 仮に信じると言われても自分が入ると思えなければ入ったボールもまぐれに過ぎない。これが俺には一番重要なポイント。 オファーがあり、自分の現状を理解した上で一定以上の期待を持たないでくれれば今回のように試合に出ても構わないが、基本的には自信が戻るまでは試合には出ないようにすべき。
最後に自分の長所と思えることを書いておく。 おそらく俺の長所は状況に応じての対応力が高いことであろう。 この崩されかかった際に思い切り良くショットを狙って打てることが最大の利点であると思う。 そしてこれを軸にポイントを取る形にゲームを構成していくイメージに長けていることだと思う。 俺は決して受け身のプレーヤーではないのだ。 攻撃こそ最大の防御と言う言葉があるが、そういうことではなく攻撃しきって勝つところまでをイメージし実行することに最大のモチュベーションを感じるのだと思う。 逆に短所はA級プレーヤにありがちな確率の高いショットの連続、主に崩されたときのハイロブなどのポジションチェンジの連続などには俺は耐えられない。 このプレーが勝利への絶対条件であれば俺はダブルスで優勝することは出来ないだろうが少なくとも今までの観戦経験でそう思ったことは一度たりとも無い。 俺ならばこう打ってこういう風に決めにいくのにと思う方が多い。 確率を重視すればそういう試合運びやプレースタイル、ショットの選択になるのだろうが俺のスタイルはそれとは違う。 自分のスタイルを貫いた上で通じないと分かったとき考え方を変えるかダブルスで勝ちを求めることを止めるかの岐路にたどり着くと思う。 そこまでは徹底して自分のスタイルを貫き通す。 人に認められるとか勝つとかそういうことを求める前に、自分のベストパフォーマンス発揮すること、そして発揮した結果が勝利に結びつくことが僕の望む全てだろうと思う。
|