兄貴と色々話し合った結果とりあえず固定ペアで行くのは次の大会を最後にすることにした。 正直互いに煮詰まりすぎていたと思う。 すでに互いのいい点を見るよりも悪い点を見ることの方が多くなり、こうなると互いの一個人としての交友関係にまでひびが入る可能性がある。 確かにお互いにとってテニスは重要な余暇の一つだが、別にテニスをしなくても兄貴とは良い友人でいられると思う。 互いに違うペアと組んで溜まっていた膿を出す時期に来ていたと思う。 とりあえずは俺個人のプレーヤーとしての煮詰めを最優先してもらった上で余裕が出来たらまた楽しく前向きな気持ちでペアを組むこともあり得るだろう。 とりあえず、練習は今まで通りに行うことにはお互い問題はない。 俺は試合に追われるように練習するのが嫌なだけなので、試合に出るために練習する、というスタンスから解放されれば今まで通りにテニスすることには全く問題はない。 結局今回の問題は俺がいざ試合にでると決めた以上勝つ算段をしようと思ったことが原因の一つであり、もう一つが俺の状態がどうであろうが試合に出たいと思う兄貴の気持ちがもう一つの理由であったと思う。 今後は試合に出るための練習はする必要はないので、精神的なストレスからは解放されるし、兄貴も俺をその気にさせる必要もないので互いに不必要なストレスを感じることはなくなるだろう。 兄貴が試合前にダブルスの練習をしたい!と望んでもパートナーが俺でなければ喜んで相手になれるから。
不思議なもので昨日の練習試合は楽しく出来た。 昨日はコートが混んでいたため、知り合いの人に一緒に入れてもらって少し打った後で練習試合をした。(コートに入った後で空き始めたのだが・・まぁそんなもん)俺にとっては今年二回目の練習試合になった。 この日は前日に乱打したときに脇の締め方が甘いことで良いストロークが打てていないことが分かっていたのでこれを修正すべくコンチネンタルで握って感覚をつかんでいたのでこのグリップのまま練習試合に突入。 ラケットはリーダー繁からかっさらいっぱなしのグランディア君(現在譲渡交渉中、売ってぇぇーー)。この子はオーバーサイズでおまけに低めのテンションで張ってあるためボールがとても飛ぶ。しかしフィーリングはマッチしている。飛びすぎにだけ気を付ければ良いプレーが出来ることは分かっている。 ちなみに去年のベスト4二つをかっさらった時のラケットがこの子である。
序盤は集中できないこともありリターンもろくに返らないことが多かったが相手がA級プレーヤーであるのであまりにいい加減なリターンは100%ポーチにかかるのでコースとタイミングには注意を払ってプレーした。 最初のセットは1−6であえなく落としたが後半から徐々に良いプレーが出来てきた。理由の一つは相手のボールが早いのでB級のように集中力散漫ではやられてしまうので集中力が高まってきたことだろう。それに本来の自分のいるべき領域のスピードだったので心地よくプレーにのめり込むことが出来たことだろう。
今期は正直実戦不足もあったがそれでもリターンの時の打球判断、それに対する返球の選択に甘さがあり、これが自分のテニスを狂わせていることが分かった。 基本は「打てるボールは打ちに行き、そうでないボールは繋ぐ」ことだが、遅いボールに対して足が止まりその場で手打ちになることが再確認できた。 これは選択に甘さがあることも確かだが、ここにこういうボールが来たらこう打つ!というシンプルな自分の中での決め事に迷いがあったことが大きい。 この迷いは「勝つため」とか「負けないため」という戦略や戦術のもとにショットを選択し続けていた日々が長かったためだと思う。 これがこの日は解決されていて「自分が打てる、打ちたい!」と思ったボールを迷いなく打ちにいけるメンタリティーが俺にはあった。 やはり俺はこういうプレーヤーなんだと思った。
そのほかには常にエースコースを探す自分本来のスタンスもしばらくお休みしていたので、ロブボレーを打った後で最初からエース狙いでプレーしている本来の自分がそこにいたならばロブボレーなど打つ必要なは無かったと思うポイントもあった。 久しぶりにテニスをしたと思った。 やはり自分らしくプレーさえできれば楽しく思えるのだろう。
昨日はたまたま良い試合が出来た。 走り込みを始めてから約二ヶ月経つ。 下半身は仕上がりつつあるが、かかとが上がっていないときもあるからまだまだ走り込みは続けるつもりだ。 技術的にどうこう言う前に打つ瞬間に棒立ちであるときやボールを見ないでショットしているときがあったり、テイクバックがしっかり出来ていないことも多い。 まだまだ基本の習熟には時間がかかりそうだ。 でも必ず戻せるはずだ。 より勤勉にフィジカルトレーニングと基本練習の煮詰めを徹底して行っていこうと思う。
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