| 2002年09月04日(水) |
エイベックスの9月中間期最終赤字について思うこと |
今、ヤフ−ジャパンのニュースを読んでいたら、 エイベックスの9月中間期が初の最終赤字になったと書かれていた。
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/computer/illegal_copy/
最終損益が赤字転落するのは株式公開以来初めてだそうだ。
その説明によると、赤字転落の原因はインターネット上での 楽曲の違法コピーなどが響いたからとなっている。
本当にそうなのか? 多くの人がCDを購入する代わりに、ネット上で違法コピーの ファイルを手に入れることを選択するようになったから エイベックスが赤字に転落したのだろうか?
確かに買わなくてすむものならば買わずにすましたい。 そういう心理はある。違法コピーできるからCDを買わないと 言う人もそれなりにいるだろう。
しかしもしそうならば、全てのアーティストのCDの売れ行きが 著しく下がっていなければならないはずだ。特に購買者の数が多い もの(あゆとか宇多田ヒカルとか)ほどコピーが出回りやすく、 売り上げ低下率が高いはずである。
また、エイベックスに限らず各レコード会社が均等に赤字になって いなければならないだろう。
現実はそうではないようである。
私が推定しているエイベックスの売り上げ低下の原因の1つは コピーコントロールCDというアイデアが良くなかったということ。
パソコンでコピーすることのみならず、再生すらも基本的に不可能に してしまった。しかし今はパソコンをステレオ本体の代わりにして 音楽を楽しんでいる人が多く、彼らの多くがコピーコントロールCD を再生するために新たにステレオを購入することよりも、単純にAVEXの CDを購入しないことを選択したと考えられる。
さらに以前に宇多田ヒカルのHPで読んだところによると、 宇多田ヒカルもコピーコントロールCDの使用を考えたのだが、 音質的な問題により、採用を見送ったと書かれていた。 彼女の敏感なミュージシャンとしての耳に、耐えうる音質では なかったようだ。
「じゃあ、それを平気で売ってるAVEXって?」
という疑問が出てきても不思議ではない。
それからパソコン雑誌等でコピーコントロールCDをなんとかして コピーするという特集が組まれていて、PCに詳しい人はそういうのを 読んでコピーコントロールCDですらコピーしていたのかもしれない。
私的には、今回の赤字は消費者に喧嘩を売ったAVEXが自業自得の 報復攻撃、「買わない」という最も簡単でありながら企業に対して ダメージの大きい報復攻撃を受けたようにしか思えない。
AVEXさん、素直に「コピーコントロールは間違いでした。」って 頭下げて、コピーコントロールCDを作るのやめた方がいいと思うよ。
|