| 2002年05月16日(木) |
一切の罪悪から解放された |
とある公的機関に講習の面接に行ってきた。 事前に電話して確認したところによると、それなりに待たされることが 予測できた。何か暇つぶしを持って行かなくては。
ちくま学芸文庫・上村勝彦訳の「原典訳マハーバーラタ?」を持って行く ことにした。マハーバーラタは、インドの神話で、聖書などくらべものに ならない程のボリュームがある。その翻訳は、正しくライフワークと呼ぶに 相応しいだろう。訳者にはただただ敬服する。
備えあれば憂いなしだろうか。本当に待たされるようだ。 80人くらいの受験者に対して面接者が5人。1人10分程度の面接として 1時間ちょっとで、漸く空遊の番となるようだ。
早速マハーバーラタを読み進むのであった。周りにはいらいらしたり、 退屈したりして落ち着かない人が多い。暇潰しを持ってきて本当に良かった。 なにしろ分厚いし、面白いし、退屈しない。現代の日本人的感覚から 判断してしまうと、荒唐無稽に見えるところも無きにしもあらずだが。
さすがはインドの宗教の最重要聖典であるとは思う。
とりわけ感激してしまったのが次のところ。p.69の3行目から4行目まで。
> 大きい(マハー)から、重さ(バーラ)を有するから、 >「マハーバーラタ」と呼ばれる。この語源を知る人は、
>一切の罪悪から解放される。
大きくて重たいからマハーバーラタなんだね。うん、わかったよ。これで、
一切の罪悪から解放された!(喜)。
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