今日はパラパラお天気雨が降ったりしていましたが、
午後からは晴れて強い日差しが出ていました。

今日は池袋芸術劇場へ「トゥーランドット」を聞きに行ってきました。

http://www.geigeki.jp/saiji_050.html
指揮／井上道義
トゥーランドット姫／マリアナ･ツヴェトコヴァ
皇帝アルトゥム／鈴木寛一
ティムール／ジョン・ハオ
名を秘めた王子（カラフ）／アレクサンドル・バディア
リュー（若い女奴隷）／小林沙羅
管弦楽／読売日本交響楽団
合唱／新国立劇場合唱団、TOKYO FM 少年合唱団

セミステージ形式と言うことですが、主な役の人たちの演技はあります。
合唱団の演技はほとんどないのですが、衣装はつけていてその場の様子は表しているので、
話の筋は象徴的すぎる現代演出のものよりよくわかります。

これはなかなかよかったですよ。
新国立劇場合唱団はうまいし、ソリストもそれなりに揃えているし。
強いて言えば読響の金管がもう少し頑張ってくれれば・・・。
まじめな場面で重厚な音が保てないとひょうきんになってしまいます。

オーケストラピットに入りきらなかったのかそれとも何かの演出なのか、
ビオラとチェロが一段高いところ（歌手のいる舞台よりは下）にいます。
指揮者の井上道義は、最初は中国風の皇帝のようなガウンを羽織って登場しました。
ちょっと楽しめる演出です。
皇帝の登場するところから、舞台の後ろの高いところにトランペットとトロンボーンが行っていました。
演出はなかなかいいですが、もう少し頑張って！

トゥーランドット姫のマリアナ･ツヴェトコヴァは、初めの「この宮殿の中で」を
今までテレビなどで聞いたトゥーランドット姫より柔らかく歌い始め
強い声で高圧的に歌うだけではなく、こういうのもアリなんだと、再認識しました。

リューが死ぬ場面で私泣いていたら、終ってから夫が何で泣くのかわからないと言っていました。
でもただでさえリューが死ぬところはかわいそうなのに、
ティムールの歌がうまくて嘆きが心に沁みてきたのです。

でも、このオペラ、最後はいまいちわからなくて
トゥーランドット姫がカラフを受け入れられなくて戸惑うばかりでなく
愛に目覚める兆しを見せて終るのだったら
その辺をもう少しはっきり感じさせてほしかったような気がします。

--------
池袋はかなり人が出ていました。
芸術劇場の前は何かのお祭りなのか、出店とステージができていて、
そうとうにぎわっていました。

フォーリア ｜HomePage