フォーリアの日記
目次|過去の日記|未来の日記
今日は真冬並みの寒さだそうです。 出かけるまでは、いまどきウールのマフラーなどして出たら大げさかと思いましたが、 出てみると何のことはない、それくらい必要で、違和感ありません。 朝はまだ雨は降っていませんでしたが、雨になるという予報。
コーラスの日でした。 通常乗る電車には乗れたのですが、なぜか電車が遅れています。 乗ったときにはまだ遅れていなかったのですが、前の電車がつかえているとかで 途中、駅の前では赤信号で停止、駅間もゆっくり走るので10分ぐらい遅れて着きました。 何かあったというアナウンスはなかったので、混雑による自然の遅れかもしれません。 まあ、10分ならダイヤが正常な時に1本乗り遅れるほどは遅くありません。 自然に遅れるのは、埼京線が臨海線乗り入れになったばかりのころはよくありましたが、 最近はあまりありません。 事故、人立ち入り(と駅でアナウンスされるけど、この言い方変)、信号故障などで遅れるのはよくあります。
コーラスのみんなは先週の風邪もほぼ治って、今日は全員そろいました。 皆同じような症状の風邪を同じような時期にひいたそうなので、 やはり4日のお花見が原因になっているのかもしれません。
ところで、前からやっている「月のうさぎ」という曲があります。 老人に身をやつした神様にささげるものがなかったうさぎが 火の中に飛び込んで自分の身を捧げ、 それを尊く哀れに思った神様がうさぎを月に祭ったという昔からある話を 合唱にしたような曲です。 先生の産休中から指揮なしで練習してきましたが、先生が来て指揮にあわせています。
出だしはAdagioになっています。かなりゆっくりです。 Adagioと聞いても想像のつかない方のために例を挙げると バッハのG線上のアリア(Adagio指定ではありませんが)などが演奏される早さがだいたいそうです。 ゆっくりなので「1ト2ト3ト4ト」とよく「ト」を入れて拍をとって練習することもあります。
そのあとAndanteに変わります。 「歩く早さで」と訳されますが、早足ではなくゆっくり歩く早さです。 だいたいのイメージでフォスターの「故郷の人々(スワニー川)」ぐらいです。
さて、なぜこんな速さの説明をしているかというと、 速さで相当イメージが違うからです。
今まで指揮なしでもう少しゆっくり練習してきましたが、 指揮がはいると、かなり速く演奏するようです。 ピアニストの先生も指揮者ほどではないけれどわりと速めで、 今まで練習してきた速さも「AndanteからModeratoへ」ぐらいでした。 指揮者の先生はもっと速く、「ModeratoからAllegrettoへ」ぐらいになっています。
指揮者の性格からでしょうが、だいたい何でも速めのテンポをとる傾向があるので、 曲全体のバランスとしておかしくなければそれはそれでいいのですが この曲に関しては、1度はアダージョの雰囲気を味わってみたかったと思います。
Adagioに従えば、この曲の前奏はあたかも今にも倒れそうなおじいさんが つえにすがって足を引きずり、時々息を深くつきながら歩いてきた雰囲気を模しているように感じられます。 これをModerato(中庸の速さ)で演奏すると、 「日本むかし話」のテーマのような日本の牧歌調のメロディーが淡々と流れるように思えます。 まあ、指揮者の解釈で速く演奏するのはありなので、 別の感じの曲と思えばおかしくはありません。
とは言いながら「若いな」と思ってしまっている自分がいます。 遅いテンポの味わいをいいと思うのは「年の功」かもしれません。
|