NINJA-TOOLS
  
☆☆ 観音デス♪ スッキリ毒を吐き出して明日もガンバルぞ♪(・∀・)9 ☆☆
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※ 初めての方はHPの注意書きをご覧クダサイ。
■ 落し物は交番に届けませう。 ■

思い出したように更新。

手短に。(できるかな?)






ハイ。観音デス☆





仕事から帰って一服しているアタイに、

マサルが楽しげに話し掛けてきた。

「おい、観音。100万の指輪だぞ。」

「は?」(ー∀ー;)

マサルの手には、あまり趣味のよろしくない指輪がひとつ。

しかし、アタイは宝飾品には全くといっていいほど興味がナイ。

なんでこんなもんが100万もするんだよ。

マサルの言葉を冗談だと思って笑い飛ばした。




「いいから持ってみろ。100万の指輪だぞ。」

アタイがソレを手に取ると、またまた楽しそうに笑ったマサル。

「お...重いんデスケド。」

こんなの貰ってもアタイ困るわ。(←くれると思ってた)

「100万の指輪だ。」(←いい加減シツコイ)

っていうかコレ。

めっさヤーサン好みだし。(汗)

しかも、見ず知らずのヒトの持ち物って気持ち悪いのよ。

とっととマサルに返した。




「貰ったの?」

「拾ったの。お母さんが。」

「は?拾ったのに何で値段まで分かるわけ?」

とうとう夢見るお年頃になってしまったか、マサルよ。( - -) トオイメ

「聞いたから。」

「誰に?」

「落としたヒトに。」




どんな状況だよ...。( ̄∀ ̄;)

スッカリ困惑したアタイに、マサルは昔話を始めた。

時を遡るコト4ヶ月。

覚えてるヒトが、はたして何人いるだろうか。

この日の日記を書いた時は、

アタイもマサカ続きを書くなんてコトになるとは思わなかった。




あの日。

大騒ぎして他人をボコボコにしておきながら、

被害者面してオマワリと共に帰って行ったチンピラ&呑み屋のネェチャン。

実は、その数十分後。

懐中電灯を手に持って現場に戻って来た。

ケンカをしてる間に、ネェチャンが落し物をしたらしい。

アタイは特に興味もなかったので部屋に戻った。




が。

そんな面白そうなモノを、マサルが見届けないワケがない。

彼らが帰るまで、2階のベランダからシッカリ見守っていた。(そうだ)

落し物の一部(?)は見つけたらしいが、

1番大事なモノは見つからなかったらしく、

ネェチャンは相変わらずの大きな声で色んなコトを口走っていた。(らしい)

先に言っておくが、

アタイは何も知らなかったからね?(逃)




半狂乱で彼女が男共に探させていたブツ。

100万円の指輪。(らしい)

何故に我が家にあるのだろうか。

ソレよりナニより、アタイはまず気になった。

「女モノにしては、ド太すぎるんじゃ...?」

「指の太い女だったんだろう。」

このセリフを吐いたマサルは真顔だった。

「アタイもカナリ指太い方だけど、ユルユルよ?」

「じゃあ、お前よりもデブだったんだ。」

このうえなく失礼な男だ。それでも父親か。




あの日アタイが見た限り、細いネェチャンしかいなかった。

親指にでもしてたんだろう。そう言ってたが、

マサルの親指でも余裕があるホドのサイズ。

もしホントにコレが100万の指輪だったら、

ワザと落としたかったワケでもなければ、

指にするなんて馬鹿なマネはしないだろう。

いや、彼女ならするかも。(←親子揃って失礼)




「んじゃあ、彼氏から貰った指輪をネックレスかなんかにしてたかもね。」

と、

少女マンガの世界を想定。

残念ながら、彼氏ではなくて店長のモノだったらしい。

ナゼ分かったかといえば。

ソコまでいってようやく、彼女が口走っていた内容を思い出したマサルのおかげ。

とりあえず、使用方法(?)については全員一致で納得。

多分、彼女たちがあの日見つけた落し物の一部は、

指輪に通していたチェーンか何かだろう、というコトで。




で、ナゼ我が家にコレがあったかというと。

あの翌日、ゴミ捨てに行ったキヌエが見つけたらしい。

現場近くに停まっていた車の下で、キラリと光って見つかったソレ。

「私に見つけて欲しかったのかしら。」

キヌエもキタか? 2人いっぺんはカンベンしてクレ。

どうやらホンモノクサイ。

そうと分かれば、アタイの食いつきも違う。




「100万って、もしかして本物のプラチナと金とダイヤ?」

「この重さだからなぁ。あの時は大袈裟に言ってるもんだと思ってたけど。」

「ねぇねぇっ!プラチナって、こっんな細いのでも何万もするよね?」

「それがこの重さだぞ。しかも金とダイヤまで...やっぱりなぁ。」

「ねぇねぇっ!じゃあ、この傷ってもしかして落とした時に付いたのかなっ?」

「おお、そうだろうな。」

宝飾品に興味ナイアタイは、

プラチナは柔らかくて傷が付きやすい程度の知識しか持ってナイ。




ソレどころか、頭の中にあるのは、

いくらで買い取ってくれるんだらう

売りさばくコトだけである。

「スゴイねっ、母チャン!宝クジ当てるより確率低いよっ!」

まるで自分のモノになったかのようにハシャいでいた。

しかし、この4ヶ月。

アタイに一言も言わず100万の指輪を隠し持っていたこの夫婦。

そろそろいいだろうと見せてくれた(ダケな)のだが、

交番に届けるとかいうコトは考えなかったワケじゃナイ。

ソコまで話すと長くなるので省略。




「まあ、あの日は父チャンもアタイも警察に電話したしね。」(←電話代?)

「すぐに来なかったおかげで、かなり近所迷惑だったしな。」(←迷惑料?)

その時テレビで流れていたのは、ヤミ金特集。

取り立ての男に暴行を受けている女が110番。

警察が到着したのは、男が暴れて帰った後だった。

もっとちゃんと仕事しろ?

税金も罰金も払わないぞ。

問題をすりかえて観音逃亡。

ていうか、その後あの指輪がどうなったのか知らないし。

でぁでぁ☆ヾ( ̄◇ ̄)ノ))



2003年01月21日(火)


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抗議などは受け付けません。 / 観音。