NINJA-TOOLS
  
☆☆ 観音デス♪ スッキリ毒を吐き出して明日もガンバルぞ♪(・∀・)9 ☆☆
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悪戯が涙ぐんでる


悪戯なんか しなければよかった


Natsuwo.G

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ハッキリと言わない大仏に不安を感じた。

また、このヒトは居なくなってしまう。

きっと突然。

いつかのように。

そう思った。

眠っている大仏の携帯に手を伸ばした。

私の携帯を見た時の彼も、

こんな気持ちだったんだろうか。

怖くて指が震えた。




知らない女のコの名前。

約束をキャンセルした日。

彼が、彼女と会っていたコトを知った。

大仏が彼女のコトを好きなのは、すぐに分かった。

彼女に彼が居るというコトが救いだった。

私は、信じていないのに一緒にいた。

夢中になっている時の、この人の優しさは知っていた。

いつの間にかマヒしていった罪悪感。

何度目かにメェルを見た時、

大仏のように、見たコトを隠しておくことはできなかった。

『付き合ってるのがあなただったらよかった。』




突然起こされてワケも分からず不機嫌な彼に、

携帯を渡すと、

「見たんだ?」と笑われた。

彼女には彼氏がいて、相談に乗っているだけだと言われた。

この頃のコト、断片的にしか覚えてない。

部屋から出ていけと言った大仏。

オマエが出ていかないなら俺が出てく、その間に消えろ。

ちゃんと、話をしようとしてくれなかった。

そして、この頃に言われた1番ショックだった言葉。

「クリスマスにプレゼントやったじゃん?

 誕生日は目覚まし時計、逆だったっけ?

 そんなコト覚えてねーや。」

どうでもよかったから、そう言いたかったんだと思う。

コウタのコトが、頭に浮かんだ。




ある日、大仏と珍しく遠出をして入ったオモチャ屋さんで、

気に入ったぬいぐるみを見つけた。

1つしか残ってなくて、

私はそれがどうしても欲しくて、

でも、買えなかったから我慢した。

クリスマスに、大仏がそれをくれた時、

まるで子供みたいにはしゃいだ。

私を喜ばせる為にくれたワケじゃなかったコトを知った。

そして、それを一緒に買いに行ったのは、

大仏の元彼女だったコトも知った。

私の部屋に、そのぬいぐるみが2つある。

コウタがクリスマスプレゼントにくれた、全く同じもの。




コウタから貰った時、すごくビックリした。

気に入ったぬいぐるみを見つけたコトは、

コウタに話してはいた。

でも、気軽に行けるような近い所じゃなかったから、

予想もしてなかった。

コウタは、私の話でしか聞いていない、

どんなものかも分からないぬいぐるみを、

1人で探しに行ってた。

コウタが行った時には、

既にそれは無くなっていた。

大仏が買った後だったから。




その後も、色々な所を探したけど、

ドコにも無くて諦めかけた時、

ディスプレイで使っていて、

1つだけ残ってるという店を見つけたと。

ホントに大変だったよと、コウタは笑った。

誕生日もクリスマスイブも、

大仏が私を誘ったのは、コウタを私に近付けない為だった。

クリスマスには会えないと言った私が、

誰と会っていたかは分かってたハズなのに、

コウタは、いつでも優しかった。




仲間と一緒に、スノボへ行こうって話があった。

大仏のホントの気持ちを私が知ってから、

週末は1人で仲間に会いに行くコトが多かった。

スノボの約束の話になった時、

私が行けないから、他の友達を連れて来るコトになっていると聞いた。

行けないなんて言ってない。

友達は驚いた顔をしたけど、

連れて来るのは男友達かもしれないじゃん、と私を宥めた。

その時、初めて私のコトで相談していた大仏の話を聞かされた。

私とコウタが一緒に出掛けていた姿を見掛けたコトを、

大仏に話したコトも。




「金が無くて行けないだろうと思ったから。」

電話したら、そう言われた。

いつものゲーセンで、会って予定を立てる話を聞いた。

一緒に行くのが女のコだってコトも知った上で、

私は1人でゲーセンに向かった。

多分、来るのはメェルの彼女だと思ったから。

「よく逃げないで来たね。」

そう言いながら、複雑そうな顔をしてる友達に、

なんて答えたか覚えてない。

少し遅れて、大仏が友達と女のコと3人で来た。

でも、一緒に来たのは、想像していたコと違った。

このコじゃない。

それは私の直感。

じゃあ、このコは誰?



2002年11月24日(日)


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