武ニュースDiary
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2014年05月24日(土) |
カンヌ単独インタビュー2 |
昨日の続き。
網易娯楽 今回の映画では忠僕後、台湾語日本語を話していますが、 3つの言語で演技するのは難しかったですか?
金城武 それぞれ全部違うと感じました。 中国語で話すときと、広東語で話すときも違う。 でも、違うことで僕の役が散漫にならないか、心配でした。 3つの違う言語を話しても、やっぱりこの役が見えなくなってしまわないように したいと。それは思いましたね。
コラボについて: ジョン・ウー監督のプロ精神に感動 長澤まさみとのキスシーンは恥ずかしい
――前回の映画出演からしばらく時間がありました。 なぜ今回「太平輪」に出ることにしたのですか。 また演じるにあたってどんな感じでしたか。すぐに撮影に入ったんですか?
武 実はぼくは運がいいとずっと思っているんですけど、 「赤壁」も最初に出演者が決まっていて、のちになって事情ができ、 突然ぼくにオファーが来ました。 この映画も、たぶん他の俳優が決まっていたんだと思います。 というのは、「赤壁」の撮影中に、監督がこの映画のことを話していた記憶があるんです。 そのときもう大体の顔ぶれを聞いていました。 おそらく監督の健康状態のせいでいろいろあって、こんなにずいぶん経ってから、 ぼくの会社からウー監督からオファーが来てるよと言われました。
ぼくはなんの映画かも知らなくて、脚本を読んでまず思ったのは、 この脚本はどうしてこんなにいい出来なんだろうということでした。 表紙を見たら、王慧玲の名前があったので、わあ、と思った。 それが最初のうれしいサプライズでした。 それから、これは前に監督が話していたあの映画じゃないだろうか、と感じたんです。 どうして撮ってなかったんだろうって。 その経緯は知らないんですが、すごくいい脚本だと思って、 これをジョン・ウーが監督、王慧玲先生なら、受けない理由がないと考えました。 つまりとても運がよかった。脚本は本当にいいですよ。
――あなたにとっては、知り合いとの仕事ということが、 出演の1つの判断基準になっているんでしょうか?
武 全然違います。よく知っている人とあなたがおっしゃるのは、 例えばピーター・チャンのことですか? でも、あれも、あちらからオファーしてくるので、 決してぼくからやりたいと言ってるのではないですよ。オファーが来るんです。 知り合いかそうでないかではないです。だって、誰とだって最初は初めてでしょう? それで撮影がもしうまくいけば、2回目は当然もっとよくなりますよ。
――今、あなたの出演作品はあまり多くありませんが、意識的にそうしているんですか?
武 意識的ではありません。ただ、本当にわざとじゃないんで、 たぶん本当にやってみたい、と思う役が見つからなかったということです。 それか、この脚本の役はやらなくてもいいかなと感じるとか。 この役はぼくでなきゃいけない必要は全然ないんじゃないか、と感じることがあります。 そうしたらお断りします。
――「太平輪」の人物のような役は、あなたは以前にも演じたことがありますよね。 でもウー監督にとって、こんな大作ラブロマンスは新しい試みと言えます。 今回、「赤壁」のときとは何か違っていたと感じましたか。
武 監督の心の状態は同じだったと思います。監督は本当に映画を愛しているんです。 「赤壁」とは大がかりな場面が多いということが共通しています。 大がかりな場面の撮影は実際本当に大変で、苦労があって、 千人以上一度に動かすと、一度失敗があれば、再開するのに1、2時間かかり、 また時間がなくなります。 現場ではみんな混乱してることが多くて、ぼくたちも焦ったりするし、 スタッフも焦る。怒ったりすることもありうる。
ところが、監督が怒っているのを見たことがありません。 監督は困難にぶち当たっても、考えている。 こんな困難にぶつかってしまった、 どんな方法だったら、撮りたかったことがとれるだろうかと。 彼はただどう撮るかということに集中していて、 それ以外のことはに気を回さないんだと思います。 それがとても監督を尊敬するところです。
ずっと考えている。毎日撮影が終わった後、ホテルに帰った後も、 夜中の3時4時まで、明日、このシーンをどうやって撮ろうかと考えているそうです。 朝、1、2時間ぐらい寝て、また撮影を始める。 健康を回復したばかりなので、みんなとても心配して、もっと睡眠をとるように、 いつも監督に、明日は休みにしましょうよ、スタッフも疲れていますよと言うんですけど、 いや、撮るよ、と言うんだそうですよ。ぼくらはみんな感動してます。
――予告編に、長澤まさみとのラブシーンがありましたが、 2人はちょっと辛い恋をしているように見えました。キスシーンもありますね?
武 うん、そうですね。そういうのはずっときまり悪いですね。 こういうシーンはいつだって恥ずかしい。いつもそう感じます。 昨日(記者会見で)、互いによく知りすぎてるから、 こういうシーンはバツが悪いという話があったけれど、 知り合いでなくてもバツが悪いですよ。
――じゃあ、そのために何か準備をすしたんですか?
武 ちょっとね。あのとき、最初のシーンがあれだったので、 ぼくも彼女とはよく知らないし、 でもその日はあれをやらなくちゃいけないのだと思って、 少しおしゃべりしませんかと言いました。 特に何を話すというのじゃなくて、ただちょっとおしゃべりするだけですよ。 互いによく知らないのに、あのシーンでは別離を演じなくちゃいけないので、 とても複雑なシーンだから、いったいどうやったらいいだろうと。
ラブシーンがというのじゃなくて、相手に対する感情を表現しなくてはならない。 ところが相手のことをあまり知らないから、どうしたらいいかわからなくて、 スタッフに2人だけにしてと言って、少しおしゃべりをしただけです。 つまり相手を非常に親しい人だと感じなくちゃいけなかったから。
自身を語る: 20歳のとき監督になりたかった 今の人も気持ちは純粋
――今、あの時代の愛とおっしゃいましたが、 ああいう時代背景での愛と今の時代の愛はかなり違うと感じますか?
武 当時は今と時代背景が違って、僕の役の人物も影響を受けていると思います。 なぜなら長澤さんは日本人で、台湾の家族にはある考え方があるし、 自分は日本の教育を受けて、その後1人の日本人の娘と知り合う。 そこへ戦争が起きて行かなければならない。別れなければならないという、 こういうとても複雑なもので、ぼくもどう言ったらいいかわからないんだけど。
――現代の恋愛に比べてもっと純粋? 物質的な誘惑がそんなに多くなかったんでしょうか?
武 現代はね、今の人に聞いてみなくちゃ。
――あなたは今の人じゃないんですか?
武 もっと若い人に聞くべきですよ。ぼくは、今の人もきっと純粋だと思います。 ただちょっと見ると違う気がするだけで。時代が違うし、道具も違うし。 今は携帯があるけど、前はないでしょう。 でも気持ちは同じ。使う道具が違ってしまっている。 便利か、あまり便利でないか。でも気持ちは一緒だと思いますよ。
――たくさん映画に出演してきて、自分で監督をやろうという考えは?
武 前はとてもやりたかった、若いころは。 20歳のときはとてもやりたいと思ってました。
――今はその考えはなくなってしまった?
武 その後、とても運が良くて、どんどん世界的な監督の人たちが チャンスをくれるようになって、一緒に仕事をしたとき思ったんです。 わー、すごく疲れる、すごく大変だって。 とても敬服してしまって、俺には力がぜんぜんない、絶対やれない、 監督になりたいなんてどうして思えるんだ、って思いましたよ。完)
「太平輪」の役もピンチヒッターだったと思うと本人は率直に言って、 それを幸運だったと言うという、相変わらずの性格の良さを発揮していますが、 記者たちの取材でそのことを聞かれたジョン・ウーは、 「あまり前のことなので覚えていない」と、金城武のメンツを保ったと伝えられています。
BBS ネタバレDiary 18:00
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