武ニュースDiary

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| 2011年08月08日(月) |
雑誌記事(外灘画報��) |
ここから、武の言い分です♪
「ぼくのことを扱いにくいというのは、ジョークだよ」
――ピーター・チャン監督と「武侠」でまた組むことを決めた原動力になったのはなんですか?
金城武 もちろん、監督です。
最初に出演以来を受けたとき、脚本はまだ完成していなくて、 出演すべきかどうか、ぼくもよくわかりませんでした。 でも……ピーター・チャンがOKと言ったらOKなんですよ。
――徐百九はとてもやっかいな人間で、真相を突き止めるためには手段を選ばず、 度を超すほどつきまといます。 撮影に入ったばかりのときは、なかなか入り込めなかったのではないですか?
武 最初に脚本を読んだときは、性格がまだそんなにはっきりしていなかったので、 この人物を一体どう演じるべきかがつかめないと、ずっと感じていました。 監督と話し合いをして、方言と、他の人物との関係を加えることで、 ようやく今の徐百九の様子が決まったんです。 実はシンプルな方向で、あまり複雑にする必要もない。 彼の仕事はすなわち法の執行なんです。 だから、その過程は他人には確かにやっかいに映るけれど、わざとらしくはない。
――俳優はたいてい受動的なものですが、あなたはなぜそんなにたくさん質問をして 脚本や監督に挑戦しようとするのですか? それがあなたの仕事のやり方なんでしょうか? ピーター・チャン監督は、あなたの挑戦のせいで、精神的に何倍も大変だと言っていますよ。
武 基本的には、ぼくも受動的だと思っています。 監督に自分の方から「こんなふうに撮りましょうよ、あんなふうにやりましょうよ」とは言いません。 わざと他の考え方をしようとしているのでもなく、 ただ、脚本を読むと、自然に考えがわいてきて、監督に話して伝えて、 この人物や、あるいは物語全体の色を付け加えられるかどうか、 一緒に考えられたらいいなと思うだけなんです。
――言葉を換えると、あなたは監督に「こいつはやりにくい」と思われやすいということですね。 そういうレッテルは、あなたをほめてるんでしょうか、 それとも後になってしまったなと思ってるんでしょうか?
武 別にどうでもかまいません(笑)。 ぼくのことをやりにくいと言ってるのは、ただのジョークだと思っていますよ。 みんな、それでも楽しくやっていますから。 監督がぼくをやりにくいというけど、実はぼくも同じことを思ってる、 監督はとても扱いにくいもの。 でも、ぼくは監督をやる人をすごいと思っていますから。 表現したい自分の考えを必ず持っていて、しかもとても強烈です。 だから、彼らと何かをわかちあいたいとぼくが思ったって、 そんなに簡単には説得されてくれないですよね?(笑) ただ、説得できた時は、とてもうれしい。 ぼくはね、人がA+B=Cと言うと、すぐ、どうしてA+BはDじゃないの? と考えてしまうんです。
――おもしろいことに、ピーター・チャン監督の3本の映画では、 全部あなたがナレーションをしていますね。 それはたまたまですか?
武 わかりません、それは彼に聞かないと。
――「如果・愛」のとき、あなたは30歳でした。 そのとき、チャン監督に会って、何を2人で話しましたか? そのころから今まで、彼は何か変わったと思いますか?
武 そのとき、何を話したか?……よく覚えてないなあ。 覚えているのは、撮影が終わったとき、監督に 「もう恋愛映画は撮らないで」と言ったことぐらいかな。 今ならこう言いますね、「大作はやめて! 小品を撮ろうよ!」
こんな言い方は礼儀に外れるかもしれないと思いますけど―― 所詮ぼくは後輩ですから――でも、監督は本当にどんどん成功しています。 最初に一緒に仕事をさせてもらってから、 彼はどんどん自信を持ってゆったりしてきているし、 ますます自分が何をしたいかをはっきりとつかんできている、 そして勇敢に実行しているのを目の当たりにしてきました。 もちろん、能力もますます成熟し、ますます完璧に近づいています。 こう言うべきでしょうね、ピーター・チャン監督は どんどん大監督になってきたのがわかると。
――ピーター・チャンは、こう言っていますよ。 「如果・愛」の撮影中、あなたがなかなか他人を信用しない人だとはっきりわかったと。 どうしてそうなんですか?
武 もちろん、そんなに簡単に他人を信じたりはしませんよ。 この業界では、多分大勢の人に会わなきゃいけないけど、知らない人ばかりです。 例えば取材とか、映画撮影とか。 撮影現場で会うのは、実はその多くが全然知らない人なんです。 こう言うべきですね、あまり知らないから、 そんなにさっさと相手を信じるなんて、ちょっと難しい。
他にも理由はもちろんありますよ。 ぼくが金城武だから、すごく近づきにくいと思われるんです。 おおいでよろっていると感じるんですね……この業界ではない人と比べると、 ぼくらは、初めは多分、お互いにある距離感を感じてると思う。 時間が経つと、みんなわかってくる。 本当は、ぼくは人を信じることができるし、やっぱりそうしてますよ。
――「投名状」で、ジェット・リー、アンディ・ラウという2人の先輩と共演しましたが、 あなたの役は、オフ・スクリーンでの情況とよく似ていて、 2人の兄貴は様々な技巧を駆使して積極的に芝居を競り合っていました。 ところが、あなたは傍らにいて焦らず、目立とうとせず、 ピーター・チャン監督さえ、あなたのためにじりじりするほどだった。 あなたのそういう目立ちたがらない性格は、 競争の熾烈な芸能界にはあまり合わないように思えますが。自分ではどう思っていますか?
武 ぼくもそう思ってます。
――30歳でピーター・チャンと初めて仕事をしてから今日まで、 どんどん複雑な役を演じきれるようになってきましたね。 この7年間の成長と変化について話して下さいませんか?
武 ほんとですか? えーと……毎年1歳年をとってる(笑)。
――あなたは監督コンプレックスなのですか? 出演作のほとんどで、一番優秀で、一番風格のある監督と仕事をしていますよね。 例えばピーター・チャンとか、チャン・イーモウ、ジョン・ウー、ウォン・カーウァイとか。
武 監督の人たちはみんなとても統制力がありますよね。 俳優として、あなたは僕が主導的だと言うかもしれないけど、 それは、ほんとに様々な脚本が手元に来るのを読むことができるから。 でも、あるレベルで言うと、ぼくもとても受動的ですよ。 だって、永久に脚本が来るのを待っていなくちゃならないんですから。 こんなに長いこと、こんなに大勢の風格ある監督と仕事ができてきたのは、 とても幸運だったとしか言いようがありません。
ぼくにとっては、監督こそ、全てを最終的にコントロールする人であり責任者です。 ちょうどジミー・ウォングさんが言っていたように(注)、 もし、ぼくはこのエンジンに責任がある、ということなら、 俳優として、できるだけのことはする。 でも、その人がどんなスタイルを作り出せるか判断するのは、 やはり監督が決めることなんです。 監督があれがほしい、これがほしい、それを集めて、初めてその役が出来上がる。 監督は本当に大変な仕事で、ぼくはやっぱり俳優でいますよ。 (続く)
{注)ジミー・ウォング「『武侠』を車にたとえるなら、 監督とドニー・イェンはまさにエンジンだ。 そして私はちっぽけなボルトだよ。小さい、しかし品質は最高で、 我々の映画が最良の走りができるよう保証するんだ」 (鳳凰網娯楽2011.5.15)
BBS ネタバレDiary 23:55
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