武ニュースDiary


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2008年02月14日(木) 「看電影」の記事・インタビュー��

これで終わりです。


友情の基準

――「投名状」は実は兄弟の情と義を描いたものですが、
最後にそれがひっくり返されます。
現実生活で、こういう兄弟の情義のような関係はありうると考えますか?
あなたの今の境遇ではすごく難しいことでしょうかね?


武 ありうると思いますよ。
どんなときかというと、いろんな段階があるんじゃないでしょうか。
ぼくと友達との友情は、互いの信頼という基礎の上に成り立つものです。
相手の個性がどんなものか知っていて、押し付けがない。
でも、映画の中のような、集団を作ったり、党派にまでなったりするのとは違う。
自由自在で、取り決めのあるモデルは持っていません。

投名状は、あるモデルに照らして行動するもので、
最後には末弟の行動モデルになり、そのほかの兄弟の
このモデルに対しての見方はどんどん外れていきました。
現実の生活では1つのモデルというのはないだけでなく、
ときには、ぼくは相手のことを親友だと思っても、
相手もぼくのことを親友と思ってくれるとは限らない、ということもあると思います。

――それでは、あなたは友人づきあいの基準をどんなものだと考えていますか?
この話題をジェット・リーとアンディ・ラウとも話しました。
アンディ・ラウはこう言いました。
「ぼくの今のこの段階では、友人づきあいをするなら、経済的な要素は持ち込みたくない。
もし、そういうことがかかわったら、友達づきあいはできない」と。


武 彼らが言う「段階性」はとても重要だと思います。
兄弟の情だけでなく、恋愛、家族愛も、20歳のときと30歳のときとでは変わっている。
今おっしゃった基準は何か、どこにあるのか、答えはないんです。
というのは、人は絶えず変わっていく、相手も変わっている、
すべて過程だからです。

――「投名状」の姜午陽の残酷さは、恐れから出ています。
周りのもの一切を失うことの恐れです。
今の金城武は、大勢の人からずっと注目されて、羨む人も大勢います。
では、あなたが一番失いたくないものは何ですか?


武 生別でも死別でも、別れることは恐いですね。
一番身近なのは家族でしょ、
両親、兄弟姉妹、親戚友人、もちろん失うのは恐いです。
けれど、いつかは必ず失うのだと、友達も裏切るかも知れないのだと、
あるいは自分が人を裏切るかもしれないのだ、ということも考えなくちゃいけません。
そうであって初めて、選ぶということができる。
会社の仲間も同じです。
彼らが仕事をくれなくなる、そういうことだってありうることです。

――この映画は裏切りについても描いています。
もし、あなた自身が裏切りにあったとしたら、仕返ししますか?
もちろん映画みたいな極端なのではなく。


武 「何か理由があったんだろうか」と考えてみます。
もし、本当に彼なりの理由があったのなら、こちらが何をしようと役に立ちません。
それに、年齢を重ねるにつれ、多くのことに出会ったり、
見たりするようになりますから、20歳のころに比べ、いろいろと考えるようにもなりますよ。
「彼だって苦しいんだ、どうしようもない。
自分にできるのは、できるだけ彼に合わせてあげること、
それでうまく行かないなら、ぼくだってどうにもならないさ」とかね。
映画を例にとれば、二虎には二虎の理由がある、ってことです(笑)。

恋愛の抗体

――最近の調査で、西洋の女性から見た、もっとも素敵な男性は金城武だったそうです。
自分が�狎こΕ譽戰襪里�っこよさ�瓩任△襪海箸鬚匹�思いますか?


武 ほんとですか? それはヒゲがあるから? それともないから?(爆笑)
他の人にきれいですねと言われると、きまり悪いですよ。
それは両親がくれたもので、ぼくが自分で得たものじゃないですから。
だから、人に褒められると、いつも恥ずかしい。
それに、努力の結果じゃないのだから、褒めるものじゃ全然ないんです。

――あなたは「傷城」でも「恋する惑星」などの以前の映画の役でも、
やや崩れたイメージがありますが、「投名状」はちょっと違っています。
自分ではこの役の造型は気に入っていますか?


武 特別な感じはします。お気に入り、とは言えないですよ。
自分で好きというのはかなり恥ずかしい(笑)。
いいんじゃないですか、彼には彼の味があって。
初め、ピーター・チャンがこの映画のストーリーを話してくれ、
ぼくが出演の返事をしたとき、彼はこう言ったんです。
「では、今からヒゲをそらないでいてくれるかな。
伸ばしてみて、どんな感じか見よう」って。
すごく新鮮な感じがした。試してみたことがなかったですし。
結果は案外悪くなかったですよ。清朝の服を着て、あの帽子をかぶって(笑)。

――普段の生活でもヒゲをはやそうと思ったことはない?

武 ぼくは実は普段はすごく気任せだから、
多分そんなにきちんと手入れできないと思うんです。
やっぱり仕事だから、きちんとできるってこともあります。

――ジェット・リーたちとの共演はどうでした?

武 彼の演技はすごくよかったと思います。
撮影に入る前に、彼とぱったり会って、言ったんです、
「『スピリット』を見ましたよ、すごく面白かったです。とてもいい演技でした」と。
彼の映画の中で一番好きですね。
でも、この映画(投名状)を、こんなに生き生きとやりこなすとは思いませんでした。
兄弟だけでなく、恋愛の芝居もあって、ああいう複雑な気持ちを、
ほんとに良く演じていたと思います。

――これまであなたはずっと恋愛映画をやってきていますが、
ジェット・リーの映画では、恋愛部分はいつも簡単に処理されていました。
それが、「投名状」では恋愛部分が逆に彼の大事な要素になっていて、
あなたの役にはそれがない。
恋愛がからまない作品は初めてですか?


武 「如果・愛」の撮影中、
「ああ、疲れた。もう恋愛映画はやめだ」って思いました。
その後に出た「傷城」は恋愛ものではなかったんですよ。

――でも、恋人はいたじゃないですか。

武 (笑)そうですね、でも役のメインは恋愛じゃないです。
「赤壁」にも恋愛なし! 
諸葛亮に妻はいるけど、登場人物が多すぎて、出てくるひまがない。

――「赤壁」の話が出ましたが、諸葛亮役の打診があったときの
あなたの最初の反応はどうだったんでしょう?
すごい不思議な話だと思いませんでした?


武 初めて聞いたときは、「わあ、まさか」と思いましたね。
その電話の話が本当か嘘かわからなくて、
本当だとわかったら、今度は「なんでぼくに?」という気持ちがわきあがってきて。

もちろん、諸葛孔明役にはすごく興味を持ちましたよ。
そのころは「投名状」の撮影が終わったばかりで、すごく疲れていたので、
「赤壁」で唯一アクションをしなくていいのが諸葛孔明だ、というのが
理由の1つですけど(笑)。
それに子どものころからずっと、ゲームとか漫画とかで知っていたし、
あるいはみんな、何かというと「孔明が、孔明が」と言うでしょう?

彼は人があがめてしまうような、特別な人だと思いますね。
だから、この人のことをいろいろと考えるチャンスがもらえるし、
すごくいい経験にもなると思いました。
縁だと言えるでしょうね。
その上、「投名状」の撮影が終わってちょうど時間があったところで、
彼らは今すぐでも撮影にかかれるというので、
それで参加することにしたんです。  (完)


 BBS  ネタバレDiary  9:15


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