武ニュースDiary


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2004年08月09日(月) 金城武との再会(エッセイ)

今はニュースへの登場はほとんどなく、
むしろ、日本関係の方が、これからの中心でしょう。
少し前のエッセイ(?)を。
ネタバレものを避けると、こんなのぐらいしか思いつきません。
(大陸サイトからです)

君の名は私の苦しみ

ここ数日、イーモウの「十面埋伏」が大きな話題になっていた。
ある人がBBS上に関連サイトのリンクを貼っていた。
午後、編集部にはこれといった仕事がなかったので、
私はそのリンクを順にたどって、あちこちのサイトを散歩して回った。
ろくろく見ずによそに移ろうとしたあるページで、
私の目は止まり、心が潰れそうになった。誰を見たのかって? 金城武だ。

彼のことを見なくなってもうずいぶん経つ。
こんなふうに相まみえるなどと思ってもいなかった。
それはまるで、初恋の人に出会ったような感じだった。
あの、淡い悲しみはまだ存在していたし、
あのかすかな、ちくりとした痛みもまだあった。
だた、強い愛着は日々の瑣末なことごとの間にまぎれていってしまっただけである。
彼は綺麗過ぎて、人に劣等感を与える。
コンプレックスから生まれた愛は、派手ばでしいものにはなりようがない。
ただゆっくり、ゆっくり、小ぬか雨のようにまとわりつくだけだ。

私は、繰り返し、彼の写真を眺めた。苦しさが心に満ち、恨めしいくらいだった。
苦しさは、唐突な再会のせいで、恨みはそこから当然に生まれてきたものだ。
彼はどうしてこんな脚本を演じられるのだろう。
どうして? 
できないはずはない。
彼はプロの俳優だ。演技で報酬をもらうのは至極当たり前のこと。
誰が共演かなどは、監督が決めることだ。
ついでにイーモウまで恨めしい。
彼はどうして金城武をこんなふうに苛めるのだろう。
チャン・ズーイーなんてアマっ子に、心底惚れさせたりするなんて。

私は1人でパソコンの前に座り、長いこと彼の写真を見ていた。
1つ、はっきりしてきたことがあった。
彼には、レスリー・チャンとある点、非常に似ているところがある。
それは、男にも女にも愛されるということだ。
少なくとも、私の周りの友人には、彼を嫌いだという者は、男にも女にもいない。
彼の名は、いつもその人気に結びついて口にされる。
台湾のある大銀行が、以前、いわゆる「オフィスF世代」と言われる層を対象に、
性幻想の対象として誰が一番好まれているか、アンケートをとったことがあり、
投票に参加したのは18歳から30歳までの年齢だったが、
中日混血の金城武が、イギリスのサッカー選手ベッカムをくだして一位を獲得、
トム・クルーズや木村拓哉といったハンサムたちを大きく引き離したのだという。

金城武がかっこいいことは否定できない。
見た目の良さとなると誰もが認めるところだ。
このような、美貌でさっそうとした男性に、どうして恋の噂がないことがあるものか。
先日、「忽然1周」は、彼と男性ヘアメイク師が同じ部屋で1つベッドに寝ていたと、
同じ器からスープを飲んでいたと書き、
暗に2人が普通でない関係にあるとほのめかした。
香港の芸能記者はまったくものすごい。そのいい加減なことといったら、最高だ。
だが、私に言わせれば、たとえ、そのスキャンダルが本当であったとしても、
そんなものはどうということはない。
金城武がもしも本当に同性愛だったとしたって、
彼を間違いなく愛する気持ちに変わりはない。
これを抵抗し難い誘惑と呼ぶ。

そして、金城武とレスリー・チャンもまた同じではない。
金城武はある青い色、�狄竺だこΝ瓩里△離灰丱襯肇屮襦爾里罎蕕瓩�であり、
鮮やかと言うか、浮世離れしたと言うか、その青い色なのだ。
その眼には困惑と投げやりさが現われており、
私は彼はまだ子どもなのだと確信する。
子どもは反抗と独立を信奉する。私に昔を思い出させる。
成長を、笑いと涙を、あの、かつて美しかったのに、
記憶の中で少しずつ荒れ果てていく学校生活を思い出させ、
生きている間中、絶えず起こる平凡でささいなあれこれを思い起こさせるのだ。
彼はときにまるで天使のように、夢に現われる。
ちょっとミステリアスで、そして無垢な姿で。

私はレスリー・チャンの写真を引っ張ってきて、彼と交互に見比べてみた。
というのも、この2人が、今、私が最も愛する男達だから。
比べるうちに、私は金城武の眼にある強情さを発見した。
このこと1つで、私は確信した。
彼は決して第2のレスリー・チャンにはならないだろうと。
この発見が私を心底喜ばせたのである。
彼はまだとても若い、そしてはにかみやだ。
私は大胆に想像してみる。彼が私の目の前にいたら、どんなふうに感じるだろう。
しかし、大変奇妙なことに、その答えは親しみなのだった。
ついでに考えてみる。
この、三分のクールさと三分のメランコリー、三分の質朴さに
一分の力強さを併せ持った31歳の男性には、どんな女性がふさわしいのだろうと。
答えは――そんな人はいない。
どうやら、美しさもこうこうと言えないくらいまでの域に達すると、
ある種の悲哀でもあるようだ。
(江南時報 2004.7.26)


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