金城武解読法・３

時間がかかってしまいましたが、ラストです。
で、書き落としていた、冒頭のタイトルとリード。

星光大道（スター・ブールヴァール）
金城武
金城武を形容し得る言葉は、大体こんなものだろうか
美しさ、くっきりした顔立ち、平静、孤独、退廃、クール、繊細
数多くの異なった役への挑戦において
その演技はいつも自在であり
人物の解釈はとても自然だ
彼は生まれながらのスターである

以下、本文の最後の部分です。

４字による解読法

倍受嘱目（高い注目度）
金城武は映画に出ないときは露出がきわめて少ないが、
それでも美しい顔とＣＭ界での衰えぬ人気によって、
多くの監督や広告会社が、映画やＣＭへの出演を競ってオファーしてくる。
チャン･イーモウ監督の映画「英雄」は、
クランクイン前から金城武出演の噂が流れていたが、
最近、彼は他の一切の出演依頼を断り、
チャン監督の最新作「十面埋伏」に出演することを決めた。

ＣＭでは彼の指名があとを絶たず、何本か携帯電話のＣＭを撮った後、
人気は日本の王者木村拓哉に迫っている。
彼は木村と共に、日本で最も歓迎されるスーパースターと言ってよい。
また「日本女性が最も恋人にしたい男性」に選ばれ、
実際、彼自身さえなぜだかわからないともらすほど高い人気を得ている。

国際芸人(国際的芸能人）
金城武はアジアの芸能人の中でも、同時に異なったジャンル、異なった国で活躍しながら、
どこでも高い評価を受けられる少数の人間だ。

彼は香港と台湾の映画界で努力を積み、ある地位を得ることができた。
その後、日本に渡って活躍し、映画でもテレビでも人気を得た。
「神様、もう少しだけ」「二千年の恋」「ゴールデンボウル」｢不夜城」
「リターナー」の視聴率と興行成績は、いずれも合格点をあげている。
日本の観客は全面的に彼を受け入れ、
国内出身の反町隆史らと共に、日本のドラマ４大スターにまつりあげるほどだ。

各国で水を得た魚のごとく、その日中混血という特殊な出身のおかげと、
さらに幼い頃から様々な場所で過ごしたことから、
彼は日本語、北京語、英語、広東語、台湾語などの多言語に通じている。
このように他にない有利な条件に恵まれた者は、アジア全体を見渡してもほとんどいない。
現在、アジア第一のアイドル級人物となったことも、少しも驚くにあたらないのだ。

冷酷到底(徹底的にクール）
金城武は映画の中で、常にクールな表情をたたえている。
「パラダイス！」で、煙草を吸い、煙を吐き出してから初めて烈火のごとく怒り出し、
煙草を投げ捨てるまでの過程はきわめて自然だ。
吸い終えてニコチンが彼の肺の中を急速に回ったときが、
おそらく彼が最も混沌とし、かつ冴え渡っているときなのだろう。
混沌としているのは映画の中の虚構の世界だが、冴え渡っているのは心の隙間と隅っこだ。

金をすろうが、儲けようが、彼はいつも充血した大きな２つの目で、
カジノの親分を見つめている。
彼と彼に指を切り落とされたヤクザのボスは、静かにテーブルで雑談をする。
そのあと、カジノに行き、親分に向かって心から言うのである。
「すまなかった」。まなざしは動かない……
この作品で、金城武はその独特なクールさを極限まで発揮した。

低調行事（行動が控えめ）
金城武の行動は控えめであり神秘だ。
映画に出ていないとき、マスコミが彼の居場所を知るのは決して容易なことではない。
彼はかつてマスコミのインタビューで、こう明かしたことがある。
芸能界の騒々しいのが嫌なので、むしろ家に閉じこもって、
ゲームをしているほうがいいし、友達づきあいもしたくないと。

だが、それも人気には一向に影響せず、長いこと出演作品がなくても、
彼は依然として、人々の関心と愛を受け続けるのである。
彼について、我々が知りえない細部は、
もしかしたらきらめく氷のかけらのように、ふわふわと集まっては、
また太陽が連れ去ってしまうのかもしれない。
だが、彼は、彼を愛するファンの心に、いつまでもとどまり続けるだろう。　(完）

鬼武者サイト、リニューアル

もうご存知と思いますが、一応。
もりだくさんで、ヴィジュアル的にはかなり楽しめますので。
新・左馬乃介の物静かな眼差しも、けっこう気に入ってます。(*^^*)
こちら。


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