武ニュースDiary


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2003年10月27日(月) 金城武解読法・2

昨日の続きです。
やっぱり、あと1回かけてアップします。

3字による解読法

「不夜城」
金城武の映画におけるキャリアを概観してみると、
「不夜城」は疑いもなく、彼の芸能人生のターニングポイントである。
この映画で彼が演じた健一は、氷と火、動と静を併せ持つ、難しい役柄だ。
彼はしかしここでも再び正しくつかみとった。
特に、夏美に振り回され、絶望するあたりのとらえ方は非常に勘所を掴んでいる。
演技以外では、この作品での長髪とひげをたくわえた姿は、
それまでの「少年・金城武」への最初の告別だ。
そして映画における成人式を終え、
成熟した新たな金城武のイメージの誕生を告げたのである。
彼はもう映画界の小僧っ子ではなく、
1人の大スターとして人々の前に現われたのだ。

「薫衣草」(ラベンダー)
この都会のおとぎ話で金城は、羽を傷つけ下界に落ちる天使になった。
人間界に降りると同時に、その特質である純真さを、
彼を愛する観客にそっと届けてくれる。
そのまなざしは以前と同じように深く、正でもあり邪でもあり、
つまり魔力を持っている――
深い愛ゆえに汚れなく、また深い愛ゆえ熱く、
あるいは深い愛ゆえに、どうしていいかわからないように見える。
金城武はこの作品で、観客に幸福と温もりをもたらす。
その純粋で美しい感情は、あたかもラベンダーの香りのように、
馥郁(ふくいく)として芳しい。

「回帰者」(リターナー)
追憶、サングラス、気がかり、宇宙は、金城武のこのSF大作におけるキーワードである。
そしてミリとの、友情のようでもあり愛情のようでもある特殊な感情も、
観客を彼の神秘的な心の内に引き込んで迷わせる。
良く知られているように、金城武が一番行ってみたいところは宇宙だという。
映画の中で、ミリは未来を変えるために2002年にやってきた。
それらの宇宙を表したシーンが、金城武に、人生は映画のようなものだという感慨を
いくばくかでももたらしたかどうかは全くわからない。  (続く)


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BBS   23:08


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