5年生になった息子は今学期から、ほのぼのとした算数教室に別れを告げ、いわゆる(受験用の)塾に通いはじめた。 といっても、受験する気は本人にも無いし、親にも私立中に通わせる気はない(今のところ)。
私自身、小学時代を札幌で過ごしたこともあり、私立中に通うという発想自体が特別なものだ。 普通に子供らしく生活していれば公立に入れるんだし、公立ならば家から近いし、友達も近いし、何より安い。 わざわざ高いお金を払ってまで、受験期を含めて子供の貴重な時間と体力を消費しては、 今しかできない「遊び」「友達付き合い」「実体験」という「勉強」に差し支えるんじゃないか・・・それが私の抱いていたイメージだった。 机の上の勉強なんか、大きくなってイヤでもできる。今しか味わえないことのほうが、将来にわたってその子の幸福を左右するんだ、 という理想だけが頭にあった。
んだけど。やっぱり私立組と公立組の学力の差は、どんどん開いていってるらしい。どんどんどんどん。 クラスのかなりの子(の保護者)が、受験を視野に入れた会話をするようになって、それはいやでも悟らされる。 夫がわりと心配して、 「この子はあまりに遊びすぎている(笑)。中学受験をしないまでも、将来の高校・大学受験のことを考えると、私立中の子たちにまけない実力はつけておかなきゃなあ」 そんなこんなで子供とも話し合って、その塾の、あえて受験コースに週二回。 算数は火曜日の17時から、だいたい20時半まで。国語は土曜日の午前中いっぱい。
しかしその教室のほとんどの子は、4年生からやってる子たちだ。使ってるテキストの進度は、既に学校のそれと比べて、半年ないし一年以上先を行っている。 その格差たるや愕然とする。私立を目指してる子たちは、ここまで解るんだね?中学生で習うんじゃなかったかな、こんなのは。 おまけにみんな頭の回転が速く、計算慣れしているらしく、そういうレベルのなかで今から追いつこうという息子は、そうとう頑張らないとならない。 それで、まだ習っていないことを含め、テキストの予習復習・宿題を、親が家庭教師よろしく毎日びっちり見てやるはめになった。 パパはいいよ。算数得意だから。 でも私は、これは自慢になるかもしれないが、高校の数学のテストは毎回欠かさず赤点・再追試の生徒だった。 三角定規の角って、直角じゃない二つは、60度と30度だっていうことも、大人になってから気付いて、妹に嬉々として報告したら、 そんなの常識だといわれた女である。 だからまずはその5年生用のテキストを私自身が解ってから教えなきゃと思うと、時間がかかるかかる。 娘のマネージャー業もあるのにそんな暇がない。てことでパパ頼み。土日がすっかり潰れてしまう。こんなんでいいのか? でも意外と息子はやる気になっていて、しんどいよーとか、わー難しいといいながら、できたときには嬉しそうだ。 おまけに、子供は今までいかにうっかりヘナチョコミスが多かったか判明。 自分で計算した字がヘナヘナしてるから、書いた0と6を間違えたり、7と9とを読み違えたりして、もったいないのだ。 そんなこんなで計算の態度や式のたてかたなんかを反省する良い機会になったみたいだ。 だけど宿題がそれなりの量で、他の子はたぶんさらさらとこなす量なのかもしれないが、うちの子はまだまだ、一日1ページが限界、 それが15ページくらいあるのを一週間でやるのに、けっこう後回しにして遊びまくってしまうから、週末が缶詰になる。 学校の宿題をやる暇がわずかしかない。 受験しないのに受験コースなんて、立場が微妙すぎて・・・。
だけど子供って、そんな環境の変化にも、意外と適応してしまう。 宿題をちゃんとやると、ポイントシールがもらえる。それを集めることに夢中になりつつある。 夜遅いから、中休みに食べるお弁当を持たせるわけだけど、そのときに塾の自動販売機で、すきな飲み物を自分で買うのが、今なによりも楽しみらしい。 クラスの子の名前も早々と覚えてきた。 帰宅が9時近いのが、親としてもどきどきするが、こっちも幼児がいるからいつも迎えに行けるわけじゃないので、 とうとう携帯を買って持たせることになった。使い方もすぐ覚えて、まだ可愛い声で「これから帰るよ!」と電話してくる。 徒歩10分も無いんだけれど、玄関で顔を見るまでは落ち着かない。 カメラつき携帯なので、さっそくくだらないものを写しては遊んでいる子供。 こんなんじゃ、そのうち友達に影響されて面白がって「○○中学受けたいー」なんて言い出したらどうしよう。 お金ないのに!
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