2002年10月04日(金) |
何の気なしに知った事実 |
最近息子が遠くのものを見えにくそうにしていた。 狭い部屋の中でばかり遊びたがるし、ゲームボーイや漫画描きなど、目に悪いことに集中する子なので、これはまずいだろうと。 夫が休みを利用して、彼を眼科に連れて行った。 0.1まで落ちていた。いくらなんでも急に悪くなり過ぎ。 焦点あわせの筋肉を柔らかくする目薬をもらってきた。 それから熟慮の末、視力回復のトレーニングセンターに通わせ始める。それでどこまで良くなるかは、賭けなのだけれど。自宅での訓練もあわせて、気長に継続して、良くなっている人も結構いるようだ。
ところで、夫は眼科で、息子の目のことで以前から私たちの気がかりだったことを、調べてもらったのだ。 それは半ば「たいしたことはないですよ」と言われたくて調べてもらったのだと思う。 息子はそれをたんなる視力検査だと思っている。
息子が小さい頃から、あの子は色の見分けが苦手もしくはちょっと独特かもしれない、と推測していた。 友達の顔を黄緑色のクレヨンで描いたことも多多あり、 カレーライスの絵を深緑で描いたり、 「ピンクってどれか分かる?」の質問にグレーのクレヨンを指したり。
テストの結果は親にだけ知らされた。半分は「やっぱり」という思い、半分は衝撃。 「第二色覚異常」というものだった。 緑色の光に反応する網膜の細胞が欠けていると起こる色覚らしい。 最初はそれを聞いて「ああ、ちょっと緑色が変わって見える程度なんだ」と思い込んだ。 けれどこの件を知れば知るほどに、ことはそう簡単ではないことを思い知らされた。 私の意識も、その後驚きから、知らなかったことへの悲しみ、それから、さらに変化していって。 この件、続く。
|