(仮)耽奇館主人の日記
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| 2006年01月17日(火) |
犬神博士の失恋の思い出話�� |
同僚によると、私の失恋の思い出話が非常に面白いとのことなので、ここでも披露することにした。 個人的には、複雑な気持ちなのだが、確かに第三者の目から見たら、抱腹絶倒ものである。苦笑。 まずは。 小学校の頃。 卒業するまでに、実に二十数回も失恋した。 ただし、恋愛が実ったのは、三回だったからまずまずだろう。 で、失恋の理由というのが。 隣の席の女の子の気を引こうと、女の子の、匂いつきのかわいらしい消しゴムを食ってみせて、せっかくそれまで築き上げてきたいい関係をだいなしにしてしまったという。 後、似たような理由で、折れた鉛筆の芯を、歯で削って出してあげたのも、ふられた理由になった。 そうそう、ベルサイユのばらの真似をして、女の子の差し出した手にキスするというのを、途中で我慢出来なくなって、指を猛烈な勢いでしゃぶったというのも。 「は、腹がいてぇー」と同僚。 「おかしいか、え?これでも、当時はけっこう真面目な気持ちだったんだよ」と私。 「それだけに、コワイっての。でもさ、そんな犬神を女の子たちが完全に嫌わなかったのもなんか分かるような気がするよ」 「スカートめくりもしてたのにねぇ」 「そんなこともしてたのかよ!この鬼畜めー」 後、大人の女性にも恋して、音楽の若い新任の先生に、ルーズリーフのラブレターを出したことがある。 しかし、先生は残念ながら不器用で、私の凝りに凝った折り方のラブレターを開くことが出来ず、差出人を知らないまま、転任してしまった。 「うわー、それは切ねぇー。一体どんな折り方したんだよ?当時、ヘンな折り方の手紙が流行ったのは知ってるけどさ」 「誰でも知ってるやつだよ、『やっこさん』さ」 「ああ、折り紙の?あれって難しいよな、確かに。それにしても・・・なんでそんなに、たくさんの女の子に恋したんだい?」 そこで私はニヤッと笑った。 「オレが女の子になりたかったからだよ」 「やめてくれよ、マジで」 でも、当時の気持ちを思い返してみると、そうとしか言いようのない、自分でも理解しがたい欲求に突き動かされていた。 男の子である私自身の立場、ものの考え方、見方、感じ方に満足出来ずに、女の子である私自身も手に入れたかったのだ。 つまり、陰と陽、どちらかにとどまるのが嫌だったわけだ。 「ちょっと待てよ」と同僚。「それが犬神がただの気持ち悪い男の子として完全に嫌われなかった理由か?」 「うん、ほんとうに、真面目に、女の子の立場を研究していたからね。例えば・・・スカートめくりにしたって、いたずら心じゃなくて、相手の女の子としての反応をじっくり見るためだったんだから」 「うへっ。何かツッコミ入れたいけどな。それで?」 「『何すんの!』と言われたら、オレは必ずこう言い返してたんだ。『おまえさんがあまりにカワイイんで、中身も見てみたくなったんだ』って」 「それで相手は?」 「何も言わなかったよ。でも、次の日、給食のプリンとかバナナをくれたね」 そこで、ほんとうに久しぶりに、同僚の口から、ヒューヒューという子供っぽい口調を聞いた。
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小学生の頃は、とにかく手探りというか、手当たり次第という感じだった。普通の男の子のように、異性への興味という基本的欲求ではなく、あくまでも私自身の欠けた部分を埋めるための欲求だったから、女の子からすれば、どこか安心出来たのだろう。 そう思うフシはたくさんある。 しかし、やりすぎと凝りすぎは、さすがにふられる原因となる。 小学生の頃は、まだ痛い目にあいはじめたという感じだから、中学生になってからが本番だったのだ。 中学生編はまた明日。 今日はここまで。
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