ちょっと長いですけども・・・夏姫が奴隷になるきっかけになった
テキストなので興味のある方はぜひ読んでみてください。
SM講座 「支配と服従」
§1 支配と服従の基礎知識
ある程度の経験を積まれたSadistの方にはおわかりだと思いますが、
「服従」を望むM女性の多くは日常生活の自分と内面のM性のバランスを
自分自身でコントロールすることができません。
自分では気が付つかないうちに自分自身を苛めているのです
無意識のうちに自分を追い込んだり、自分を傷つけるような行動を
取ったりした経験が必ずあるはずです。
M女性には、このような「自己破壊願望」がひそんでいることを理解してください。
よせばいいのに無理な仕事を引き受けてしまうことや、
他人からは吃驚するような大胆な行動や決断をするのもこの願望の現れなのです。
こういうM女性は、いつも暇そうにボーッと時を過ごしていることがなく、 常に忙しそうに動き回っています。
周りの人からは行動的で積極的な責任感の溢れる女性に見えます
パニックにならない程度で済んでいるうちはまだいいのですが、 心のバランスが大きく崩れてくると自分自身に刃を向けてしまうことの恐ろしさを
本能的にはわかっていますが、自分は一人で生きていける 強い人間になりたいと思っているのでなかなかそれを納得することができません。
M女性がSMの世界を知って惹かれていくのは、
不安定な自分をコントロールしてもらいたいという本能です
肉体的に苛められることで快感を得るためだけのSMではなく、 ご主人様の奴隷として飼われたいと願うのは絶対的な「支配」によって 自分を守ってもらいたいという本能的な欲求なのです。
S男性のあり方です
安心してください「支配と服従」の感覚を
最初から持つS男性なんてまずほとんどいませんから。
経験を重ねてSMを知りM女性というものを知り、
ただプレイするだけではなくM女性を自分の理想の奴隷に
育てたいと願う気持ちが「支配と服従」の感覚を生み出していくのです。
「支配」を望むS男性は奴隷を征服するのではなく
所有することに自分の心の安定を求めます。
もっと極端にいえば自分の身体の一部として取り込みたいほどの所有欲ということです。
当然「支配」は調教の時だけでなく日常生活にも求め 奴隷が常に自分の所有物であることを意識するように育てていきます。
それを実現するためにはM女性の心を把握して きちんとコントロールしてあげなければならないのです。
そのためには奴隷の中のMとしての部分だけでなく、 その存在すべてに愛情を注ぎ導いてあげることが必要です。
調教を通してご主人様の存在そのものがどれほど必要なのかということを
奴隷に教えたいと思うS男性は、もう「支配と服従」の世界の住人です。
S男性の中にはM女性から次のような質問をされたことのある人がいると思います。
「奴隷としての調教が終わってしまったら私は捨てられてしまうのですか・・・」
M女性の心のバランスを上手にコントロールしてもらうために
「支配」を受け入れ「服従」によって自分自身のすべてを
委ねることができるようになるための調教ですから、
一通りのプレイがこなせるようにするための調教とはまるで違うということは
もうおわかりいただけると思いますが、
M女性が立派な奴隷として成長してからが真の「支配と服従」が始まるのです。
淫乱な奴隷に仕立てあげる課程が楽しいご主人様なら 調教の終わった奴隷を捨てることもあるでしょうが、
「支配と服従」を目指すご主人様なら奴隷を手放すということは 自分の心臓を抉り出すのと同じようなものだとお考えください。
レディスコミックやSM小説のように羞恥と屈辱にまみれた
快楽だけがお望みであれば、「支配と服従」の世界とは
無縁だと思っていただいて結構です。
ご自分が持って生まれたSやMの心を素直に認めていくのは
とても勇気のいることですが、この講座が本当の自分を見つめるための
きっかけになることを願い「支配と服従」の世界をご理解いただきたいと思います。
§2 服従の心得え
<なぜご主人様が必要か>
実際には、自分がMだと思っている女性って以外と多いものです。
「縛られてみたい」とか「虐められたい」とかの嗜好はいろいろありますが。
でも、自分が本当にMなのかということを考えたことがありますか。
SMに興味を持ち、ご主人様とか奴隷という言葉を見つけて、
そういう世界があるのだなと思い、なんとなく憧れを持った人は合格です。
では、なぜ憧れるのでしょうか。
自分で答えを見つけるのは至難の業です。
それを教えてくれるのはご主人様の役目です。
ご主人様と奴隷の関係、つまり主従関係になにか満たされるものを
求めているのではないですか。
「虐められたい」「辱められたい」という以上に服従したいという気持ちがあるはずです。
では、なぜ服従したいと思うのでしょうか。
時として不安定になる自分が嫌いで、そんな自分を他人に見せたくない。
でも自分ではどうしようもないから、そんな自分を誰かに委ねてしまいたい。
自然に甘えたり頼ったりできる人がいればいいんだけど、
それが素直にできるくらいなら服従したいなどとは思わないのです。
服従することしか許されない関係なら、
素直になれるかもしれないと心のどこかで思っているのです。
自分が本当に自分らしく生きるには服従すること、
つまりご主人様が必要なのです。
<支配されることと服従することの違い>
支配されるということは、強制的に従わされることです。
服従するということは、自ら進んで奉仕することです。
言葉だけの問題ではなく心の持ち方としてよく考えてほしいことです。
どんな調教でも、命令だから従わなければいけないと思うと、
どこかにためらいが生まれます。
ただ命令を待っているだけの奴隷と、
ご主人様が何を求めているのかを一生懸命に考えている奴隷では
大きな違いがあることがわかるでしょうか。
何かしてもらえるのを求めるのではなく、
何をしてあげることができるのかを考えてください。
どんな些細なことであっても、
それをご主人様にさせてもらえることが嬉しいと感じたときに
初めて服従するということの意味が理解できるのです。
<ご主人様はただ一人>
ご主人様というのは後にも先にもただ一人しかいないということを
覚えておいてください。
過去にご主人様と呼んだことがあったとしても、
けして「前のご主人様」という表現は絶対に使ってはいけません。
いろいろな経験があったとしても、
それは本当のご主人様に巡り会うための準備だったのであり、
これからさき他の方をご主人様とお呼びすることはありえない。
「ご主人様」と呼ぶにはそのくらいの覚悟でいてください。
決して軽々しく口にするべき言葉ではないのですから。
奴隷として「ご主人様」と呼ぶことに、
Mの誇りを持ってもらいたいのです。
<変わっていく自分>
ご主人様の調教を受けて奴隷はどのように変わっていくのでしょうか。
そんなことはご主人様が決めることで、
奴隷の考えることじゃないのでしょうか。
ご主人様のお好みの服装や髪型やメークにいたるまで
命令されるのは当たり前のことです。
ただそれだけでは「支配と服従」には不十分です。
普段の生活においても、ご主人様の奴隷として
恥ずかしくない人間として行動しなければなりません。
言葉遣い、立ち居振る舞い、物の考え方、
すてきな女性として認められることは自分自身のためではなく、
すべてご主人様のため。
ご主人様に相応しい女性として自分を磨いてください。
今までなら爆発していたようなことでも、
こんなことで感情的になったのではご主人様の奴隷として
相応しくないと思えるようになれば、 ご主人様の大切さが実感できるでしょう。
<服従の心得え>
ここまでを読んで、自分が普通の人より淫乱で
普通のSEXでは物足りないからなんていう人は別にして、
多少なりとも共感を抱かれた方は
「服従」する側の人間としての資格があると思います。
「支配と服従」について考え、
どんなご主人様が自分に必要なのかを考えてください。
SMプレイの嗜好も大切なことではありますが、
それ以上に大切なものがあることを、覚えておいてください。
§3 本当の自分を出す
今回は、主従関係を結んでからしばらくすると経験するであろう
心の境界線について考えていきます。
ご主人様に服従する奴隷にとっては
境界線などというものがあってはならないはずなのですが、
奴隷であるが故に存在する境界線というものがあります。
心から服従する奴隷になるためには
ご主人様の前では本当の自分を出さなければなりませんし、
またそのようにご主人様から命令されるはずです。
本当の自分を出すってどうすればいいのでしょう。
「わがまま」で「寂しがりや」で「泣き虫」で、
そんな自分をさらけだしてしまったらきっとご主人様を困らせてしまう。
いえ、その前に嫌われてしまう。
そんな風に思ったあなたはちょっと意味を取り違えています。
自分のすべてを受け入れてくれると信じているご主人様に、
素直にありのままの自分を受け入れてもらうことが、
「本当の自分を出す」ということなのです。
「本当の自分」の悪いところは叱ってくれ、
良いところは誉めてくれるでしょう。
そしてより良い自分に作り変えてもらうために調教を受けるのですから。
ところが、この境界線を乗り越えるのはけっこうしんどいものです。
肉体的な調教であれば羞恥や苦痛を抑えて従順になれても、
ご主人様の前で素直な気持ちになれるかどうかは意識の問題ですから。
それを解決するために、ごく初歩的な段階としての目標をたててみましょう。
まず、全ての日常の出来事をご主人様に報告する習慣をつけてください。
そのうちに、ご主人様には報告しにくいことも出てくるはずです。
心配を掛けてしまうとか、理由は様々でしょうが。
でもそんなとき「だからこそご主人様にご報告しなくちゃ」と
素直に思えれば第一関門は無事に突破できたわけです。
当然の話ではありますが、ご主人様に対して隠し事や嘘なんて
あってはならないことですが、何の躊躇もなく
素直に感じることができるかどうかがポイントです。
このようにして少しずつ自分が変わっていく、
いえ、変えていただいていくことに大きな悦びを感じられることと思います。
けして自分の心を押し殺すことが服従だなんていう
思い違いはしないでください。
§4 発想の転換とまとめ
「SはサービスのS、MはマンゾクのM」という言葉があります。
すべての行為はMを満足させるための手段であり、
それを求め続けずにはいられなくすることでMを支配する。
SはMに肉体的な快楽を与え征服することが役目であり
それが無上の悦びであり、Mはそれを従順に受け入れて
陶酔の世界に浸ることを享受する。
そう思っている人が一般的です。
ノーマルな人たちから見たSMの世界では
このようなことすら想像の外にあるでしょうから、
多少なりともSMの世界に身を委ねた人でなければ
納得することすらできないと思います。
もちろん、これも一種のSMですから、
全面的に否定するわけではありません。
しかし、これでは行為を中心にしたSMゴッコでしかないのです。
Sの側でいえば、苦痛や恥辱を含めた行為を受け入れさせ、
そこから快楽を引き出すことは当然の義務であり、また権利です。
そしてさらにその上に従順に従わせること、
さらにまたその上に従順に従うことに悦びを感じさせることが
重要なポイントになります。
Mの側は、Mとしての自分を肉体的に解放してもらうことが、
Sを求める大きな理由でありMであることの要因です。
ですが、それだけに留まらずご主人様とお呼びする存在は
自分の飼い主であることをいかに自覚していくか、
そしてどんな立場に立たされようと
自分を守ってくださる絶対的な保護者であることを心に焼き付け、
さらに何があっても心の揺らがぬように自分を律していくかが
重要なポイントになります。
身も心も捧げると誓ったからといって、
捧げちゃったんだから何も考えずにただご主人様に従うだけで
後はすべてお任せコースでは、真の「服従」には手が届かないでしょう。
ここからが本題です。
S男性にとって必要なのは、自分の奴隷が持つ特質(性格的な長所と短所)を
いかに把握させるかということです。
誰にでも当てはまるというわけではありませんが泉美を例にあげて説明します。
M女性の持つ特質として、しっかりとした自分の考えや意見を持つことができ、
それを的確に表現することができる長所を持つ人が多いようです。
ただし、その発想が意外に短絡的で、
行動もかなり衝動的であるというオマケが付くわけですが。
ノーマルな人が見ると明るい自己中心タイプ、つまり「わがまま」なのです。
その根底にあるのは限りなく落ち込んで、
自分を追い込んでいく考え方にあります。
暗い性格だとドツボにはまったまま出てきませんが、
けっこう明るくて楽観的だったりする人は、
最後まで落ち込む前にポンと飛んでしまいます。
それが結果的に短絡的だったり衝動的だったりすることにつながっています。
要は飛んでしまうような追い込み方を自分自身でしないように
変えてあげることができればいいのです。
ごく基本的なパターンとして例をあげます。
「あ〜、どうしてこんなに忙しいんだろう。」
「えっ、これだけで手一杯なのにさらに 他のこともしなくちゃいけないなんて・・」
「どうしてみんな帰っちゃうの〜、誰か手伝ってくれてもいいじゃない・・」
こういうとき、適当な手抜きや、頑張ったんですけど終わりませんでした
といって謝ればいいか、なんていう発想はM女性にはできない芸当です。
こうなればなにがなんでもやり抜いてみせると思うか、
できないものはできないといって思い切り喰ってかかるかでしょう。
どちらにしてもフツフツと不満が蓄積されていくわけです。 こんな時どうすればよいでしょうか。
自分で考えることが大切なのですが、
とりあえずこんな風に考えてください。
まずご主人様の顔を思い浮かべるようします。
つぎに、よく考えてどうしても無理ならばきちんと断り、
できる範囲ならばやりとげることにする。
判断基準は無理なことを引き受けてしまって他人に迷惑をかけないこと。
言い換えれば、ご主人様の持ち物として恥ずかしくない態度と行動を
しなければならないということです。
奴隷が他人に後ろ指をさされるということは
ご主人様がそうされるのと同じことなのだということを
しっかりと認識してください。
ご主人様の物であるという自覚が日常生活においても
切り離すことのできないものであることをしっかりと把握してください。
こうして自己中心的な発想から、ご主人様を意識した奴隷としての発想へと
上手に転換していくのです。
Sは縛って叩いて突っ込んでのSだ!タイプのご主人様に
「24時間奴隷の自覚を持て」といわれても、
そんなのは無理よと心の中でベロを出してきたはずです。
そして「支配と服従」の完成は、終着駅ではなく出発点なのです。
完
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