旅立ちを 見送ろうと 目覚ましを掛けた
送る荷物と 手荷物とが 広げてある中 あれはこれはと 思い付くままに 片っ端から確認
荷物は全て 直ぐでなくていい らしいのだが 手荷物の服だけでは 数日で困るだろう
その手荷物も そこそこの重さで 駅まで歩く と言うので 自転車に括り付けて 伴走した
切符を買って 別れ際の言葉は じゃあまた だった うん頑張って とだけ言った
階段を下りて 消えて行く姿を見た後 ホームから少し離れた 線路が見える場所で たった二両の 電車を見送った
ひりひりと 痛む胸の奥を感じながら これから ヤツの居ない生活を うっかり想像しそうになり 打ち消すことを 何度も繰り返して
忙しい今日の段取りを 考えることで 忘れようとしたのだった
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