ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2015年05月09日(土) 不思議な感情

若いころ
新宿辺りで飲んで
家への終電には
間に合わなくなって

小田急線沿線の
祖母のアパートへ行き
ドアをいくら叩いても
起きてもらえず
少し離れた
叔父の家へ行った

早朝から働いているので
恐らく熟睡だった
と思うのだが
玄関のドアを開け
わたしを認識すると
自分の布団を空けてくれた

やたら
温かかった
布団のぬくもりは
敢えて口にしなかったが
数十年振りに会った叔父は
素敵なロマンスグレーになって
まだ現役でパン屋をしていた

その
一緒に暮らす孫娘とは
初めて会ったのだけれど
眉毛のきりりとした
意志の強い顔を
どこかで見たことがある
と思えて仕方がなかった

かつて
よく知っていたようで
けれども
テレビや映画の中ではない
のは明らかだったので
途中で考えるのをやめた

そうして
一年生になった
という彼女を
初めて抱っこして
おしゃまな行動に
少しだけ付き合った

ありきたりの
言葉では括れない
あの時の不思議な感情は
いったいなんだったろうか
それから時々
思い出しているのだが


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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