この春に 一年生になったコを見て 産まれていれば その位になっていた と初めて聞く話しを ある利用者が語った
流産ののち 改めて 妊娠出産を 医師から止められた らしいのだが 原因は内臓関係にあった
けれどもそれより以前の 結婚するときに ご主人が通っていた 作業所のトップに 絶対子供は作るな と言われたそうだ
その言い方が あまりに心無くて ご主人は家に帰ると 悔し泣きをし いずれはその作業所を 去る原因となった
いつもは大人しくて 自分を出さない彼女も 話しながら涙していた 発覚した事実より先に 謂れなく傷つけられた記憶が あまりに重かったのだろう
けれど結局 そういう人だから 周りに誰も居なくなった むしろご主人の方が 器が大きくて 頑張っていたのを みんな知っているよ と慰めた
ひょっとしたら わたしと話したい と言っていたのは そんな風に 心の奥に仕舞っていた 繊細な内容だったのだろうか
本当ならその作業所で とっくに深く 関わっているはず だった縁は やはり繋がっていて いつかどこかで出会うと 決まっていたのかもしれない
|