繊維壁を剥がし 自分で石膏を塗ってから もう何年も経つ縫い部屋は どこか博物館なんかの ひんやりした雰囲気がある
布や小物が ごちゃごちゃに 散乱しているそこへ 埋もれるように 布団一枚だけ敷いて とっぷりと眠るのは あまりに心地いい
家は自分で施工出来ないが そんな風に手を掛けて もっと大きな空間を 作ってみたいと 時々ふと思う
お金があれば出来ること は 巷に溢れていて それなりサマになった お店をいくつも 訪れては来たけれど
結局外側は繕えても それでお店になるか と言えばそうではなく 運営するひと自身の 何がしたいのかが 伴わなければ抜け殻になる
なら いったいわたしは 何がしたいのか
それは 創造 だ
空間から 提供するモノから その空間を場として 企画できるあらゆること 次から次へと 繰り出す飛び道具 そんなのを可能な限り
その思いは 単なる妄想なのかどうか ふと想起しては 抜けるような 雲ひとつない青空に ポーンと放つかのように 自分の本気を確かめてみる
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