ひとりのコが おやつを食べていて その欠片が 気管に入ったのか 激しく咳込み始めた
以前も何度かあったが 今回はその比ではなく 顔は真っ赤になり 涙を流して 胸の奥から絞り出すような 深い咳を繰り返した
居合わせた看護士は 見守るだけだし 職員も背中をトントン してあげられる位で あまりにも長いその状態に 大丈夫なのか心配になった
のたうつ時間を過ぎて それでもまだ 間隔を空けて咳をするので ふと思いつき 頸椎を探って 暫く指先を当ててみた
嫌がって身体を捻るのだが それでも構わずしていると あー 突然声が出たので やっぱりここだと確信して 続けて愉気をした
すると 次第に声が出て 何度かの咳のあと すくっと立ち上がり 急激に元気になった ように思えた
きちんとしたことを 親御さんに伝えたくて 調べてみると 誤嚥は頸椎6番7番が くっつくと起こり易い と判った
それは偶然にも わたしが指を当てた場所 だったのだけれど 愉気という概念の アヤシイ受け取られ方を しかねないところから 説明が必要かもしれない
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